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第一章:凡夫賊子/Ordinary People
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「ええっと……見た限りでは……重要なデータは、このモバイルPCじゃなくてファイルサーバーに有るようです」
堤が高校の時の後輩のFランの大学の工学部卒のヤツは、そう説明した。
「ええっと……こいつ、何言ってるの?」
「さ……さぁ?」
「あのなあ……俺達からマウント取るつもりで、意味の判んねえ事言ってんだけだろ、おい」
「ええっと……。あ……つまり、他のPCの中に重要なデータが有って……このノートPCの中には、大したモノは……」
「なら、最初から、そう言えよ」
「ただ……変なデータとアプリが……」
「何?」
「これです」
そう言って、そいつはPCを操作すると……。
「何だ、こりゃ?」
そこに表示されたのは……誰かが自撮りをしてるように見えるCGだった。
携帯電話らしきモノを自分の前方に構えてる人間……ただし、顔はのっぺり、服も着てない。
「写真を画像解析して、その写真が、どう云う状況で撮影されたかを解析するフリーソフトです」
「ええっと……つまり?」
「誰かが、こいつに送ってきた写真が、自撮り写真じゃないかと疑ってて調べてたみたいですが……」
「どう云う事?」
「……さ……さぁ……?」
「で……他に情報は無いの?」
「Webメールで、こいつと仕事関係の情報をやりとりしてたヤツが……」
「誰?」
「こいつです」
次の瞬間、表示されたのは……。
「お……おい……これ……」
ミニコミ誌に載ったクリムゾン・サンシャインの写真……いや、複数枚だ……。
どうやら、何枚も送られたクリムゾン・サンシャインの写真の内、一番、写りが良かったモノをミニコミ誌に掲載したらしい。
「あと、このメールに対する返信も残ってました」
『いつも、ありがとう。礼金は明日中に振り込んでおきます』
「府川拓海……『ふかわ たくみ』って読むのか、こいつ?」
それが、俺達を何度も護ってくれた「クリムゾン・サンシャイン」を「売った」野郎の名前らしかった。
「『地元民』の名字じゃないっすね……」
「ん~、ん~、ん~……」
部屋の片隅で、声を上げ……ようとして失敗してる奴が居た。
「あれ~? 優くん、まさか、こいつ知ってるの~?」
マンションのリビングの片隅で縛られてSMプレイ用のギャグを咥えされられて転がってるのは……実の兄である俺を県警に売ろうとしやがった不届きな妹と……その亭主だった。
堤が高校の時の後輩のFランの大学の工学部卒のヤツは、そう説明した。
「ええっと……こいつ、何言ってるの?」
「さ……さぁ?」
「あのなあ……俺達からマウント取るつもりで、意味の判んねえ事言ってんだけだろ、おい」
「ええっと……。あ……つまり、他のPCの中に重要なデータが有って……このノートPCの中には、大したモノは……」
「なら、最初から、そう言えよ」
「ただ……変なデータとアプリが……」
「何?」
「これです」
そう言って、そいつはPCを操作すると……。
「何だ、こりゃ?」
そこに表示されたのは……誰かが自撮りをしてるように見えるCGだった。
携帯電話らしきモノを自分の前方に構えてる人間……ただし、顔はのっぺり、服も着てない。
「写真を画像解析して、その写真が、どう云う状況で撮影されたかを解析するフリーソフトです」
「ええっと……つまり?」
「誰かが、こいつに送ってきた写真が、自撮り写真じゃないかと疑ってて調べてたみたいですが……」
「どう云う事?」
「……さ……さぁ……?」
「で……他に情報は無いの?」
「Webメールで、こいつと仕事関係の情報をやりとりしてたヤツが……」
「誰?」
「こいつです」
次の瞬間、表示されたのは……。
「お……おい……これ……」
ミニコミ誌に載ったクリムゾン・サンシャインの写真……いや、複数枚だ……。
どうやら、何枚も送られたクリムゾン・サンシャインの写真の内、一番、写りが良かったモノをミニコミ誌に掲載したらしい。
「あと、このメールに対する返信も残ってました」
『いつも、ありがとう。礼金は明日中に振り込んでおきます』
「府川拓海……『ふかわ たくみ』って読むのか、こいつ?」
それが、俺達を何度も護ってくれた「クリムゾン・サンシャイン」を「売った」野郎の名前らしかった。
「『地元民』の名字じゃないっすね……」
「ん~、ん~、ん~……」
部屋の片隅で、声を上げ……ようとして失敗してる奴が居た。
「あれ~? 優くん、まさか、こいつ知ってるの~?」
マンションのリビングの片隅で縛られてSMプレイ用のギャグを咥えされられて転がってるのは……実の兄である俺を県警に売ろうとしやがった不届きな妹と……その亭主だった。
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