「正義の暴走」とは無縁なヒーロー!! その名は2代目クリムゾン・サンシャイン!!

蓮實長治

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第四章:ありふれた悪事/Ordinary Person

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「う……うそだ……クリムゾン・サンシャインは……正義の暴走……なんて……しない……」
 嘘だ。
 嘘だ。
 嘘だ。
「嘘じゃないね……。クリムゾン・サンシャインの名が歴史に残るとしたら、ヒーローとしてじゃない。初代は屑人間にも人権が有ると信じて、その屑人間のせいで酷い目に遭った阿呆」
 え?……何の事だ?
 初代は……「正義の暴徒」どもか……永遠の夜エーリッヒ・ナハトに殺され……いや待て……待て……。
 何かが変だ……。
 俺の思い込みか……永遠の夜エーリッヒ・ナハトが……そう言ってるだけで……わからない……証拠がない……じゃあ……どこに行ったんだ……あの人は?
「そして、2代目のお前は……連続殺人鬼。3代目軍団は2代目を私刑リンチにかけようとした『正義の暴徒』ども」
「あ~……あのさあんさ……それはいいけどよかけど……他人ひと車に、いつの間に乗っとったとね、あんたら?」
「へっ?」
「あれ?」
 気付いたら……渋滞で車が停まっていて……軽トラの助手席に居たおばちゃんが……俺達を見付けて声をかけたらしい。
「変ったコスプレやね……まあ、よかけど、こっから先は、自分の足で歩いてもらえるね?」
「は……はい」
「は……はい」
 俺達は、とぼとぼと歩き出した……。
 ちょっと待て……これから、どこ行きゃいいんだよ、俺?
 永遠の夜エーリッヒ・ナハトも……俺に何の恨みが有るのか判んないが……一時的に、俺への復讐心を失なってしまったようだ。
「話の腰を折られ……おい……ちょっと足首を見せろ……」
「ん? 何だ?」
「『何だ?』は、こっちの台詞だ。これ、何だ?」
「GPS発信機の足輪だが……」
「あ……そう言や……あんまり実感湧かないが……お前……脱走中の連続殺人の容疑者なんだよな……」
 そう言って……永遠の夜エーリッヒ・ナハトが指差した先には……拳銃を俺達に向けて……誰かと無線通話している最中の警官が居た。
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