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第四章:ありふれた悪事/Ordinary Person
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嘘嘘嘘嘘嘘……。
どうなってんだ、おい。
俺と……正体不明のクリムゾン・サンシャインを乗せたバイクは……筑後川の上の橋を渡り……その後から、護国軍鬼達がバイクで追撃。
走る車の間を縫い縫い縫い縫い。あああ……車酔いが気持ち悪い死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死……。
「な……なにか……武器は……?」
「有った……」
運転席のクリムゾン・サンシャインは……たまたま横に居た古めのガソリン車を散弾銃で撃つ。
「うわあああッ‼」
爆発。
逃げ切れ……。
うわあああッ……。
炎の中から……護国軍鬼が乗ったバイクが出て来て……。
逃げろ。逃げろ。逃げろ……おねがいだから逃げき……。
「畜生。畜生。畜生……」
クリムゾン・サンシャインはガソリン車を見付け次第、次々と銃撃。
その内、いくつかは爆発炎上。
だが、護国軍鬼達は更に俺達を追い掛け続け……。
「何だと?」
おい、待て……。
まだ、冬には遠い筈だ……。
なのに……。
何で……。
何で……。
何で何で何で何で何で何で……何で……。
何で、路面が凍ってる?
おい……あの「正義の暴徒」どもの異能力なのか、これ?
とんでもないスピードで走ってた所でスリップ。
バイクごと宙を飛び……。
「うがあああッ」
クリムゾン・サンシャインは俺の首根っこを掴み……空中でバイクから降り……いや、まだ地面に足が付いてないから、降りるってのも変だが……。
そして、バイクを思いっ切り蹴った反動で反対車線に入り……。
ドデンッ‼
運良く軽トラの荷台に落下。
「いたたたた……」
「くそ……また、壊れやがったか……」
「えっ?」
……あっ……。
そんな……。
いや……あの状況で……変な期待した俺が……馬鹿だった……。
「まあ、いいや、おめでとうッ‼」
そいつのスーツの色は……黒になったり……白になったり……。
「どんな気分だ2代目……? あんたがやってた動画チャンネルは、チェックさせてもらったよ。アカBANされる前に、全部、見れて助かったよ。お蔭で、あんたが何が好きで、何が嫌いか、よ~く知ってるよ」
え……永遠の夜……。
「はい、インタビューのお時間です。『正義の暴走』が大嫌いな連続殺人鬼2代目クリムゾン・サンシャインこと緒方一郎さん。率直な御意見をお願いしまぁ~すッ♥」
「お……おい……何だよ? 何が言いたいんだよ?」
「いやねえ……ここ1~2ヶ月で、色んな事が有り過ぎて、ちょっと現実感ってヤツが無くなってさ」
「だだだだだ……だから……何が言いたい?」
「なんか……この『現実』が素人小説家が書いた下手なラノベじゃないか、そんな妄想に取り憑かれかけてんだよ、俺」
「はぁ?」
「で、そのラノベのジャンルは『ざまぁ』ものだ……で、俺が主人公で、あんたが『ざまぁ』な事になる悪役」
「だから……何が言いたいんだよッ⁉ 殺す気なら、さっさと殺せよッ‼」
「いや、俺は生きてて欲しいんだよ。あんたにとって、最悪の地獄になったこの世界で、みじめに生き続けて欲しいんだよ」
「へっ?」
「まだ判んねえのか? だからさ……ぶっちゃけ、どんな感じなんだい? あんたの大好きな『クリムゾン・サンシャイン』が、あんたの大嫌いな『正義の暴走』の象徴になった気分は?」
どうなってんだ、おい。
俺と……正体不明のクリムゾン・サンシャインを乗せたバイクは……筑後川の上の橋を渡り……その後から、護国軍鬼達がバイクで追撃。
走る車の間を縫い縫い縫い縫い。あああ……車酔いが気持ち悪い死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死……。
「な……なにか……武器は……?」
「有った……」
運転席のクリムゾン・サンシャインは……たまたま横に居た古めのガソリン車を散弾銃で撃つ。
「うわあああッ‼」
爆発。
逃げ切れ……。
うわあああッ……。
炎の中から……護国軍鬼が乗ったバイクが出て来て……。
逃げろ。逃げろ。逃げろ……おねがいだから逃げき……。
「畜生。畜生。畜生……」
クリムゾン・サンシャインはガソリン車を見付け次第、次々と銃撃。
その内、いくつかは爆発炎上。
だが、護国軍鬼達は更に俺達を追い掛け続け……。
「何だと?」
おい、待て……。
まだ、冬には遠い筈だ……。
なのに……。
何で……。
何で……。
何で何で何で何で何で何で……何で……。
何で、路面が凍ってる?
おい……あの「正義の暴徒」どもの異能力なのか、これ?
とんでもないスピードで走ってた所でスリップ。
バイクごと宙を飛び……。
「うがあああッ」
クリムゾン・サンシャインは俺の首根っこを掴み……空中でバイクから降り……いや、まだ地面に足が付いてないから、降りるってのも変だが……。
そして、バイクを思いっ切り蹴った反動で反対車線に入り……。
ドデンッ‼
運良く軽トラの荷台に落下。
「いたたたた……」
「くそ……また、壊れやがったか……」
「えっ?」
……あっ……。
そんな……。
いや……あの状況で……変な期待した俺が……馬鹿だった……。
「まあ、いいや、おめでとうッ‼」
そいつのスーツの色は……黒になったり……白になったり……。
「どんな気分だ2代目……? あんたがやってた動画チャンネルは、チェックさせてもらったよ。アカBANされる前に、全部、見れて助かったよ。お蔭で、あんたが何が好きで、何が嫌いか、よ~く知ってるよ」
え……永遠の夜……。
「はい、インタビューのお時間です。『正義の暴走』が大嫌いな連続殺人鬼2代目クリムゾン・サンシャインこと緒方一郎さん。率直な御意見をお願いしまぁ~すッ♥」
「お……おい……何だよ? 何が言いたいんだよ?」
「いやねえ……ここ1~2ヶ月で、色んな事が有り過ぎて、ちょっと現実感ってヤツが無くなってさ」
「だだだだだ……だから……何が言いたい?」
「なんか……この『現実』が素人小説家が書いた下手なラノベじゃないか、そんな妄想に取り憑かれかけてんだよ、俺」
「はぁ?」
「で、そのラノベのジャンルは『ざまぁ』ものだ……で、俺が主人公で、あんたが『ざまぁ』な事になる悪役」
「だから……何が言いたいんだよッ⁉ 殺す気なら、さっさと殺せよッ‼」
「いや、俺は生きてて欲しいんだよ。あんたにとって、最悪の地獄になったこの世界で、みじめに生き続けて欲しいんだよ」
「へっ?」
「まだ判んねえのか? だからさ……ぶっちゃけ、どんな感じなんだい? あんたの大好きな『クリムゾン・サンシャイン』が、あんたの大嫌いな『正義の暴走』の象徴になった気分は?」
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