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戦慄‼ 派遣先のセクハラ部長(50代後半)がアラサーのフリをした冷笑系SNS廃人だった件‼
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「twitterで『谷沢 秋』と名乗ってるヤツの正体を知った時は驚いたよ。まさか、僕を何度も論破した糞フェミ女が君だったとはね……」
「あ……あの……論破されてたって、自覚は有ったんですか?」
この異常な状況で、私は何を聞いてるんだ? とは言え、他に何を言えば、この事態を打開出来るか判らない。
派遣先の仕事が一段落した打ち上げの飲み会に、派遣先の部長a・k・a・セクハラ親父が来ると聞いて、嫌な予感がした。
しかし、来期からも、ここで働く事になってるので、断わる訳にはいかなかった。
そして、どうやら、デートレイプドラッグを盛られて、部長a・k・a・最低のクソ男に「お持ち帰り」されたらしい。
気付いた時には、どこかも判らない薄暗い部屋で、椅子に縛り付けられていた。
部長サマがEDだと云う噂が本当なら、貞操の危機は心配しなくても良いだろう。
その代りに生命の危険に晒されているが。
目の前に居る部長の手には、スマホとハンマー。ハンマーは片手で持てるサイズのヤツ……つまり、あれで私を殺すつもりなら、まぁ、多分、一〇発以上は殴る必要が有るだろう。
どうやら、私は楽には死ねず、葬儀屋は私の死体の修復にかなりの手間をかける羽目になりそうだ。……私の死体が発見されるとしてだが。
「このアカウントは、実は僕なんだよ」
スマホに表示されている「萌えアニメ風の眼鏡の女の子」のアイコンは……見覚えが有った。
言うなれば「冷笑系オタク」的なバズり狙いのtweetばかりやってるアカウントだ。
過去に何度か絡まれた事が有り、その度に……自分から絡んで来たのに、いつも、こいつの捨て台詞になってない捨て台詞で話は終っていた。
てっきり、アラサーぐらいだろうと思ってたが……言われてみれば、女性観なんかが「昭和の古臭い男」の価値観そのまんまだった。
「で……私を、どうする気なんですか?」
「君は、僕が『何、感情的になってんですか?』と言うと、いつも……」
「……言ってる自分が感情的になってたんじゃないんですか?」
「うるせぇ、ボケ、殺すぞっ‼」
「ほら、感情的になってる」
「何、言ってやがるっ‼ 感情的になって何が悪い、怒るべき時に怒り、泣くべき時に泣いて、何が悪い、いつも、そう言ってたのはお前だろうがっ‼ はい、ブーメランっ‼ 草生えるっ‼」
駄目だ、こりゃ。私、こんな馬鹿に殺されるなきゃいけないような真似をしたっけ? それとも、悪ってのは、本質的に「理不尽な馬鹿」なのだろうか?
なら自棄だ。どうせ、苦しんで死ぬのを避けられないなら、この馬鹿に言いたい事を言ってやる……あ、待てよ、この馬鹿が「昭和の男」の価値観に囚われてるのなら……。
「しっかし、いい齢してアニヲタかよ」
「えっ?」
「親が知ったら、どう思うだろうなぁ」
「待て……」
「あんたのパパやママの顔が見てえよ。六〇近くなってオタクを卒業出来ないヤツの親かぁ……惨めだな」
「う……うるさ……」
「パパやママや親戚にバラしてやろうか? こいつは、いい齢して……」
「やめて……やめて……やめて……」
えっ?
「なんで……いっしょうけんめいべんきょうして……いいだいがくにいって……いいかいしゃにはいって……ぶちょうになったのに……なんで、このおねえちゃんは、ぼくをいじめるの?」
ちょっと待って……何が起きてる?
「せんせ~にいいつけるぞ……うぇ~ん……」
ええっと……。
こいつ、twitter上で、他人を良く「豆腐メンタルwwww」とか馬鹿にしてたよな……。
ええっと……あれは同族嫌悪だったのか?
どことも判らない場所に縛られて監禁。この場所に居るのは幼児退行して泣き喚いてる五〇代後半の役立たず……いやEDだって噂が本当なら「役勃たず」と言うべきか……の駄目親父……。
当初の予想通り、楽にも綺麗にも死ねないようだ。
ただ、撲殺か餓死かの違いは有るが……どっちがマシな死に方だったんだろう?
「あ……あの……論破されてたって、自覚は有ったんですか?」
この異常な状況で、私は何を聞いてるんだ? とは言え、他に何を言えば、この事態を打開出来るか判らない。
派遣先の仕事が一段落した打ち上げの飲み会に、派遣先の部長a・k・a・セクハラ親父が来ると聞いて、嫌な予感がした。
しかし、来期からも、ここで働く事になってるので、断わる訳にはいかなかった。
そして、どうやら、デートレイプドラッグを盛られて、部長a・k・a・最低のクソ男に「お持ち帰り」されたらしい。
気付いた時には、どこかも判らない薄暗い部屋で、椅子に縛り付けられていた。
部長サマがEDだと云う噂が本当なら、貞操の危機は心配しなくても良いだろう。
その代りに生命の危険に晒されているが。
目の前に居る部長の手には、スマホとハンマー。ハンマーは片手で持てるサイズのヤツ……つまり、あれで私を殺すつもりなら、まぁ、多分、一〇発以上は殴る必要が有るだろう。
どうやら、私は楽には死ねず、葬儀屋は私の死体の修復にかなりの手間をかける羽目になりそうだ。……私の死体が発見されるとしてだが。
「このアカウントは、実は僕なんだよ」
スマホに表示されている「萌えアニメ風の眼鏡の女の子」のアイコンは……見覚えが有った。
言うなれば「冷笑系オタク」的なバズり狙いのtweetばかりやってるアカウントだ。
過去に何度か絡まれた事が有り、その度に……自分から絡んで来たのに、いつも、こいつの捨て台詞になってない捨て台詞で話は終っていた。
てっきり、アラサーぐらいだろうと思ってたが……言われてみれば、女性観なんかが「昭和の古臭い男」の価値観そのまんまだった。
「で……私を、どうする気なんですか?」
「君は、僕が『何、感情的になってんですか?』と言うと、いつも……」
「……言ってる自分が感情的になってたんじゃないんですか?」
「うるせぇ、ボケ、殺すぞっ‼」
「ほら、感情的になってる」
「何、言ってやがるっ‼ 感情的になって何が悪い、怒るべき時に怒り、泣くべき時に泣いて、何が悪い、いつも、そう言ってたのはお前だろうがっ‼ はい、ブーメランっ‼ 草生えるっ‼」
駄目だ、こりゃ。私、こんな馬鹿に殺されるなきゃいけないような真似をしたっけ? それとも、悪ってのは、本質的に「理不尽な馬鹿」なのだろうか?
なら自棄だ。どうせ、苦しんで死ぬのを避けられないなら、この馬鹿に言いたい事を言ってやる……あ、待てよ、この馬鹿が「昭和の男」の価値観に囚われてるのなら……。
「しっかし、いい齢してアニヲタかよ」
「えっ?」
「親が知ったら、どう思うだろうなぁ」
「待て……」
「あんたのパパやママの顔が見てえよ。六〇近くなってオタクを卒業出来ないヤツの親かぁ……惨めだな」
「う……うるさ……」
「パパやママや親戚にバラしてやろうか? こいつは、いい齢して……」
「やめて……やめて……やめて……」
えっ?
「なんで……いっしょうけんめいべんきょうして……いいだいがくにいって……いいかいしゃにはいって……ぶちょうになったのに……なんで、このおねえちゃんは、ぼくをいじめるの?」
ちょっと待って……何が起きてる?
「せんせ~にいいつけるぞ……うぇ~ん……」
ええっと……。
こいつ、twitter上で、他人を良く「豆腐メンタルwwww」とか馬鹿にしてたよな……。
ええっと……あれは同族嫌悪だったのか?
どことも判らない場所に縛られて監禁。この場所に居るのは幼児退行して泣き喚いてる五〇代後半の役立たず……いやEDだって噂が本当なら「役勃たず」と言うべきか……の駄目親父……。
当初の予想通り、楽にも綺麗にも死ねないようだ。
ただ、撲殺か餓死かの違いは有るが……どっちがマシな死に方だったんだろう?
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