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第1章:堕落への旅路(ヴィランズ・ジャーニー)
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「じゃあ、カメラ回し始めて下さい。けど、上の方は、私からの指示が有るまで写さないで下さい」
一体全体、何がどうなってんだ?……俺達が、そう思ってると、西村さんが、そう言い出した。
「は……はい……撮影スタートしました」
「よし、黒子チーム、派手にブッ放てッ」
西村さんが小型無線機のマイクに向かって、そう言った瞬間……。
ズドンっ‼
ガチャンっ‼
「うわっ?」
近くに有った雑居ビルからガラス片が降り注いだ。
その雑居ビルの窓の1つがブチ割られ……そこから煙がモクモクと……。
おい、何が起きてる?
「あ~っ‼ 上にカメラ向けないで、って言ったでしょッ‼ もし、写ってたら、後で編集で切って下さい」
一瞬前まで、頭上から降ってきたガラス片にビビってた西村さんが、慌てて、そう言い出す。
「は……はい……わかりました……」
えっと……だから、何が起きてる?
それに……えっと、携帯電話のアンテナは立ってないのに……小型無線機は使える?
じゃあ、携帯電話用の周波数帯を狙い撃ちにした妨害電波が出てるって事か?
だ……誰が……そんな事を……?
「ん?」
何故か、西村さんが、指で宙を指して、何かを数え出し……。
「黒子チーム、おい、間違えてるぞ。1つ上の階だッ‼」
ズドンっ‼
ガチャンっ‼
また、雑居ビルの窓が割れ、煙がモクモクと……どうやら、道の反対側に有る別の雑居ビルの屋上から発射された何かが窓をブチ割ったらしいが……。
「ちがうッ‼ そうじゃないッ‼ お前らが最初に撃ったのが、目標より更に1つ上って意味だ。最初のより、1つ上の階を撃て、って意味じゃないッ‼」
どう考えても……犯罪……下手したら、同じ「自警行為とは言え、完全に犯罪」は同じでも、既存の「正義の味方」達の方が、まだ常識的にしか思えない光景が目の前で繰り広げられている。
なのに、立ち合ってる警官は……何か変だ。
何もしてない……。
どうなってる?
もし、俺が接触した、この「正義の味方」が「『正義の味方』の取って代わろうと目論む悪党」で、しかも、警察まで、その悪党どもに抱き込まれてるとしても……想定外のミスが連発してるらしいのに……何で、落ち着いてる?
「そうだ、最初に撃った階の1つ下の階を狙えって意味……あ……馬鹿、今度は下過ぎだッ‼」
いや、何て言うか……普通なら慌てるべき状況で……平然としてる奴が居たら……そいつの様子を「落ち着いてる」と言うべきなのか?
冷静沈着そうな表情のまま……目の前でズンドコ事態が連発してるのに……警官は何もしようとしない……。
そして……。
ようやく……催涙弾か発煙弾らしいモノが、本来の目標だったらしい階の窓ガラスをブチ破り……。
「よし、全員、変身だッ‼」
「ラジャーっ‼」
西村さんの絶叫に、前線メンバーらしいイケメン&可愛い系の女の子の5人組が返事。
「『正義の暴走』を行なう暴徒どもは、我らが許さない‼」
おいっ‼
う……うん、たしかに、誰が考えたか知らないけど……そいつは、俺と話が合いそうな奴……みたいだ。
でも、この状況で……イチイチ名乗りを上げるって、その……何だ……。
それに……変身能力者の大半は、妖怪化能力とか獣化能力なんで、昔のヒーローみたいな姿に一瞬で変身なんて無理の筈……たしか、民生用のパワードスーツの着装時間が早くて10分前後+着装後の動作確認の時間だった筈……。
と思ったら……。
出て来た……。
小型バスの中から……変身済みの5人が……。
それこそ、昔の戦隊ヒーローみたいな格好の……5種類の鮮やかな色の……えっと……。
「我ら……」
えっと、人間態役の人と……スーツアクターは別って事……?
ああ、そういう事ね……ん?
「正義特捜トゥルージャ……うわぁッ‼」
名乗りを上げてる途中……「ヒーロー」達は、雑居ビルの中から出て来た群衆の慌てぶりを見て、自分達も慌て出し……。
「すいません……誰を攻撃すればよいのですか?」
その時、隊長役のスーツアクターが……まるで、20世紀の安いSFモノのありがちなAIかロボットみたいな、抑揚も無ければ、感情がこもってない口調で……そう質問をし始め……。
「すいません、指示をお願いします……指示を……指示……攻撃目標が特定出来ません」
しかし、人間態の人も、西村さんも、雑居ビルから逃げ出してる奴らに紛れて、見当たらない……。
おい、これ……どうなってるんだ?
だが、その時、道端に、もう1台の小型バスが停車。
そこから……え? 何? 何で?
そっくりだ……。
いや……細部に違いは有るかも知れないが……せいぜい、10%以下の違いしか無いだろう。
鮮かな色の5色のスーツに身を包んだ……まるで、昔の戦隊ヒーローみたいな連中が、もう1組下りて……。
ズドンっ‼
ズドンっ‼
ズドンっ‼
ズドンっ‼
ズドンっ‼
まるで昔の戦隊ヒーローの武器みたいなデコがされてるが、実質は単なる散弾銃らしい銃器から、次々と、弾がブッ放され……。
「小柳……伏せろ……」
「い……言われ……なくても……」
どうやら……暴徒鎮圧用らしい非致死性弾らしいけど……弾を浴びてる相手は……単なる逃げ惑ってる一般人だ。
「我ら、正義憲兵隊アルティマジャスティス‼」
へっ?
「我々の基地を襲撃したのは、貴様らかッ? 許さんッ‼ 貴様らのような『正義の暴走』を行なう暴徒どもは、我らが成敗してくれるッ‼」
「馬鹿ッ‼ やめろッ‼ 何、仲間まで攻撃してるッ‼」
その時、逃げ惑っていた群衆の中から……男の声……。
「し……司令官?」
第2の戦隊の隊長は……余りにマヌケな声をあげ……。
「ぐ……ぐえっ?」
「悪の……いや……『正義の暴徒』の指揮官と思われる人物を発見しました。これより対象の機能停止処置の準備段階を実行します。一時的機能停止か、恒久的機能停止かの指示を、お願いします。1分以内に指示無き場合は、恒久的機能停止シーケンスに移行します」
な……なに……これ?
どうなってる?
1つ目の戦隊の隊長が……背広姿の中年サラリーマンにしか見えない男を、背後から裸絞にしていた。
一体全体、何がどうなってんだ?……俺達が、そう思ってると、西村さんが、そう言い出した。
「は……はい……撮影スタートしました」
「よし、黒子チーム、派手にブッ放てッ」
西村さんが小型無線機のマイクに向かって、そう言った瞬間……。
ズドンっ‼
ガチャンっ‼
「うわっ?」
近くに有った雑居ビルからガラス片が降り注いだ。
その雑居ビルの窓の1つがブチ割られ……そこから煙がモクモクと……。
おい、何が起きてる?
「あ~っ‼ 上にカメラ向けないで、って言ったでしょッ‼ もし、写ってたら、後で編集で切って下さい」
一瞬前まで、頭上から降ってきたガラス片にビビってた西村さんが、慌てて、そう言い出す。
「は……はい……わかりました……」
えっと……だから、何が起きてる?
それに……えっと、携帯電話のアンテナは立ってないのに……小型無線機は使える?
じゃあ、携帯電話用の周波数帯を狙い撃ちにした妨害電波が出てるって事か?
だ……誰が……そんな事を……?
「ん?」
何故か、西村さんが、指で宙を指して、何かを数え出し……。
「黒子チーム、おい、間違えてるぞ。1つ上の階だッ‼」
ズドンっ‼
ガチャンっ‼
また、雑居ビルの窓が割れ、煙がモクモクと……どうやら、道の反対側に有る別の雑居ビルの屋上から発射された何かが窓をブチ割ったらしいが……。
「ちがうッ‼ そうじゃないッ‼ お前らが最初に撃ったのが、目標より更に1つ上って意味だ。最初のより、1つ上の階を撃て、って意味じゃないッ‼」
どう考えても……犯罪……下手したら、同じ「自警行為とは言え、完全に犯罪」は同じでも、既存の「正義の味方」達の方が、まだ常識的にしか思えない光景が目の前で繰り広げられている。
なのに、立ち合ってる警官は……何か変だ。
何もしてない……。
どうなってる?
もし、俺が接触した、この「正義の味方」が「『正義の味方』の取って代わろうと目論む悪党」で、しかも、警察まで、その悪党どもに抱き込まれてるとしても……想定外のミスが連発してるらしいのに……何で、落ち着いてる?
「そうだ、最初に撃った階の1つ下の階を狙えって意味……あ……馬鹿、今度は下過ぎだッ‼」
いや、何て言うか……普通なら慌てるべき状況で……平然としてる奴が居たら……そいつの様子を「落ち着いてる」と言うべきなのか?
冷静沈着そうな表情のまま……目の前でズンドコ事態が連発してるのに……警官は何もしようとしない……。
そして……。
ようやく……催涙弾か発煙弾らしいモノが、本来の目標だったらしい階の窓ガラスをブチ破り……。
「よし、全員、変身だッ‼」
「ラジャーっ‼」
西村さんの絶叫に、前線メンバーらしいイケメン&可愛い系の女の子の5人組が返事。
「『正義の暴走』を行なう暴徒どもは、我らが許さない‼」
おいっ‼
う……うん、たしかに、誰が考えたか知らないけど……そいつは、俺と話が合いそうな奴……みたいだ。
でも、この状況で……イチイチ名乗りを上げるって、その……何だ……。
それに……変身能力者の大半は、妖怪化能力とか獣化能力なんで、昔のヒーローみたいな姿に一瞬で変身なんて無理の筈……たしか、民生用のパワードスーツの着装時間が早くて10分前後+着装後の動作確認の時間だった筈……。
と思ったら……。
出て来た……。
小型バスの中から……変身済みの5人が……。
それこそ、昔の戦隊ヒーローみたいな格好の……5種類の鮮やかな色の……えっと……。
「我ら……」
えっと、人間態役の人と……スーツアクターは別って事……?
ああ、そういう事ね……ん?
「正義特捜トゥルージャ……うわぁッ‼」
名乗りを上げてる途中……「ヒーロー」達は、雑居ビルの中から出て来た群衆の慌てぶりを見て、自分達も慌て出し……。
「すいません……誰を攻撃すればよいのですか?」
その時、隊長役のスーツアクターが……まるで、20世紀の安いSFモノのありがちなAIかロボットみたいな、抑揚も無ければ、感情がこもってない口調で……そう質問をし始め……。
「すいません、指示をお願いします……指示を……指示……攻撃目標が特定出来ません」
しかし、人間態の人も、西村さんも、雑居ビルから逃げ出してる奴らに紛れて、見当たらない……。
おい、これ……どうなってるんだ?
だが、その時、道端に、もう1台の小型バスが停車。
そこから……え? 何? 何で?
そっくりだ……。
いや……細部に違いは有るかも知れないが……せいぜい、10%以下の違いしか無いだろう。
鮮かな色の5色のスーツに身を包んだ……まるで、昔の戦隊ヒーローみたいな連中が、もう1組下りて……。
ズドンっ‼
ズドンっ‼
ズドンっ‼
ズドンっ‼
ズドンっ‼
まるで昔の戦隊ヒーローの武器みたいなデコがされてるが、実質は単なる散弾銃らしい銃器から、次々と、弾がブッ放され……。
「小柳……伏せろ……」
「い……言われ……なくても……」
どうやら……暴徒鎮圧用らしい非致死性弾らしいけど……弾を浴びてる相手は……単なる逃げ惑ってる一般人だ。
「我ら、正義憲兵隊アルティマジャスティス‼」
へっ?
「我々の基地を襲撃したのは、貴様らかッ? 許さんッ‼ 貴様らのような『正義の暴走』を行なう暴徒どもは、我らが成敗してくれるッ‼」
「馬鹿ッ‼ やめろッ‼ 何、仲間まで攻撃してるッ‼」
その時、逃げ惑っていた群衆の中から……男の声……。
「し……司令官?」
第2の戦隊の隊長は……余りにマヌケな声をあげ……。
「ぐ……ぐえっ?」
「悪の……いや……『正義の暴徒』の指揮官と思われる人物を発見しました。これより対象の機能停止処置の準備段階を実行します。一時的機能停止か、恒久的機能停止かの指示を、お願いします。1分以内に指示無き場合は、恒久的機能停止シーケンスに移行します」
な……なに……これ?
どうなってる?
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