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第1章:堕落への旅路(ヴィランズ・ジャーニー)
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「ぐ……ぐええええ……」
おい、これ……絶対にネットにUP出来ないぞ。
本当に、俺達に撮影を依頼した連中が全人類の99%以上にとっての「正義」で、今、攻撃されてるのが、これまた全人類の99%以上にとっての「悪」だとしても……この映像はマズい。
昔の戦隊ヒーローみたいな格好した奴が、ひょっとしたら悪の組織の幹部かも知れないにせよ、見た目は平凡な中年サラリーマンにしか見えない奴の首を背後から絞めてる。
それも、明らかに……その手の知識が無い俺でも判るレベルの……柔道か何かの格闘技の訓練を受けた奴の絞め方だ。
「た……たすけて……俺を……」
「ラジャーっ‼」
サラリーマン風の中年男……どうやら、第2の戦隊の司令官らしいけど……の叫びに第2の戦隊の隊長が反応。
「アルティマ・ブラスターっ‼」
え?
その掛け声と共に……第2の戦隊が、自分達の司令官目掛けて、非致死性弾とは言え散弾銃の集中砲撃。
「な……何……ぐえっ?」
そして……。
「いくぞ‼」
「ラジャー‼」
今度は、やたらとブッ太い上に、これまた、それっぽいデコがされてるが……早い話が、特殊警棒を手にして……。
「うわああ……」
第2の戦隊は、第1の戦隊の隊長に殴りかかるが、第1の戦隊の隊長は第2の戦隊の司令官らしい男(気絶中)を盾にして……。
絶対に違う……。
俺は……こんなモノを撮りたかったんじゃない……。
それに……こいつら……何なんだ?
戦闘訓練は……ちゃんと受けてるらしい。
なのに手際がクソ悪い。
凡ミスを連発してる。
血が飛び散ってる……。
盾にされてる……第2の戦隊の司令官らしい奴の首が……何か変な方向に曲ってる……気がする。
「うわあああッ‼」
ドゴォっ‼
あれ?
どっちが第1の戦隊で、どっちが第2の戦隊のか判らないが……グリーンがグリーンを殴っている。
「馬鹿ッ‼ 俺は味方だッ‼」
「え?……じゃあ、敵は……どれ?」
「あいつだッ‼」
片方のグリーンが……これまた、どっちの戦隊のメンバーか判らないが、ピンクを指差し……。
「ち……ちがう……私は味方……」
「だまれ‼『正義の暴走』を行なう暴徒め‼ 正義特捜トゥルー・ジャスティスが粛清してくれるッ‼」
「だから、私は正義特捜トゥルー・ジャスティスのメンバー……」
「だぁまぁれぇッ‼」
グリーンに叩き込まれた……特殊警棒(昔の戦隊モノの武器みたいなデコ有り)によって……ピンクのヘルメットが……どう見てもヤバい感じで歪み……。
「ありがとう、同志よ。これで、また、1つ『正義の暴走』を止める事が出来た」
「礼には及ばない。使命を果たしただけだ」
戦隊グリーンと戦隊グリーンが(なお、色だけじゃなくて、スーツのデザインも、ほぼ同じ)握手を交し……。
「おい、何やってる? そいつは敵……」
どっちの戦隊の奴かは判らないが……ブルーが2人のグリーンに対して、そう指摘するが……。
ドゴっ‼
ドゴっ‼
ドゴっ‼
ドゴっ‼
2人のグリーンは……ブルーを何度も何度も何度も何度も特殊警棒で叩き叩き叩き叩き叩き叩き……。
ともかく、そのブルーは……えっと……顔出しなんて生易しい状態じゃない。
ヘルメットがブッ壊れてるのは確かだ。
でも……出てるのは顔だけじゃない……。
そして、叩き割られたのはヘルメットだけじゃない。完全に頭蓋骨の一部まで叩き割られ……。
ヘルメット破損で顔露出を超えた……頭蓋骨破損で脳露出じゃねえかこ……ん? これ……これ……これ……。
「先輩……何、やってんの? 逃げ……」
俺は、小柳の声を無視。
見えた……一瞬だが……。
もし……見間違いじゃなければ……俺の見たモノは……明らかにマズい何かだ……。
確かめないと……。
どうやら……俺が関わってしまった「ヒーロー」は……マズい奴なのは確かだ。
この2つの戦隊に比べれば……悪党の両手両足を切断し、面白顔左衛門に変えた上で……わざわざ救命措置をやる@#$%ヒーローとして有名な……護国軍鬼4号鬼の方が……遥かに正気にしか思えない。
……こいつらは、@#$%のベクトルが違う……その秘密らしいモノが……一瞬だが……見え……。
「あ……あ……あ……あ……あ……そ……そんな……」
そ……そうか……これか……。
片方の戦隊だけか……それとも両方とも、こうなのかは判らない。
けど……こいつらは……。
ホントにマズい奴らは、こいつらじゃない……。
こいつらを……「ヒーロー」に変えた何者かだ。
そして……こいつらを操ってる誰かだ。
吐き気をこらえながら……俺は、倒れたブルーのヘルメットの割れ目に指を突っ込み……ひょっとしたら……まだ生きてる奴の脳味噌を自分の指で掻き回した……いや……でも……。
もう……こいつは人間じゃない。俺が露出した脳味噌をグチャグチャしたせいで、この戦隊ブルーが死んだとしても……殺人じゃない……。
だって……だって……こいつは厳密には人間じゃない……多分だけど……。
戦隊ブルーの脳味噌をグチャグチャした俺の指が探り当てたモノ……それは……正体不明の電子部品……。
こいつらは……この2つの戦隊の少なくとも片方は……脳改造人間だ……。
この……戦隊モドキどもの無茶苦茶な言動の理由……それは……自分の意志や考えを奪われた奴らが、想定外の状況に置かれてバグってるんだ。
おい、これ……絶対にネットにUP出来ないぞ。
本当に、俺達に撮影を依頼した連中が全人類の99%以上にとっての「正義」で、今、攻撃されてるのが、これまた全人類の99%以上にとっての「悪」だとしても……この映像はマズい。
昔の戦隊ヒーローみたいな格好した奴が、ひょっとしたら悪の組織の幹部かも知れないにせよ、見た目は平凡な中年サラリーマンにしか見えない奴の首を背後から絞めてる。
それも、明らかに……その手の知識が無い俺でも判るレベルの……柔道か何かの格闘技の訓練を受けた奴の絞め方だ。
「た……たすけて……俺を……」
「ラジャーっ‼」
サラリーマン風の中年男……どうやら、第2の戦隊の司令官らしいけど……の叫びに第2の戦隊の隊長が反応。
「アルティマ・ブラスターっ‼」
え?
その掛け声と共に……第2の戦隊が、自分達の司令官目掛けて、非致死性弾とは言え散弾銃の集中砲撃。
「な……何……ぐえっ?」
そして……。
「いくぞ‼」
「ラジャー‼」
今度は、やたらとブッ太い上に、これまた、それっぽいデコがされてるが……早い話が、特殊警棒を手にして……。
「うわああ……」
第2の戦隊は、第1の戦隊の隊長に殴りかかるが、第1の戦隊の隊長は第2の戦隊の司令官らしい男(気絶中)を盾にして……。
絶対に違う……。
俺は……こんなモノを撮りたかったんじゃない……。
それに……こいつら……何なんだ?
戦闘訓練は……ちゃんと受けてるらしい。
なのに手際がクソ悪い。
凡ミスを連発してる。
血が飛び散ってる……。
盾にされてる……第2の戦隊の司令官らしい奴の首が……何か変な方向に曲ってる……気がする。
「うわあああッ‼」
ドゴォっ‼
あれ?
どっちが第1の戦隊で、どっちが第2の戦隊のか判らないが……グリーンがグリーンを殴っている。
「馬鹿ッ‼ 俺は味方だッ‼」
「え?……じゃあ、敵は……どれ?」
「あいつだッ‼」
片方のグリーンが……これまた、どっちの戦隊のメンバーか判らないが、ピンクを指差し……。
「ち……ちがう……私は味方……」
「だまれ‼『正義の暴走』を行なう暴徒め‼ 正義特捜トゥルー・ジャスティスが粛清してくれるッ‼」
「だから、私は正義特捜トゥルー・ジャスティスのメンバー……」
「だぁまぁれぇッ‼」
グリーンに叩き込まれた……特殊警棒(昔の戦隊モノの武器みたいなデコ有り)によって……ピンクのヘルメットが……どう見てもヤバい感じで歪み……。
「ありがとう、同志よ。これで、また、1つ『正義の暴走』を止める事が出来た」
「礼には及ばない。使命を果たしただけだ」
戦隊グリーンと戦隊グリーンが(なお、色だけじゃなくて、スーツのデザインも、ほぼ同じ)握手を交し……。
「おい、何やってる? そいつは敵……」
どっちの戦隊の奴かは判らないが……ブルーが2人のグリーンに対して、そう指摘するが……。
ドゴっ‼
ドゴっ‼
ドゴっ‼
ドゴっ‼
2人のグリーンは……ブルーを何度も何度も何度も何度も特殊警棒で叩き叩き叩き叩き叩き叩き……。
ともかく、そのブルーは……えっと……顔出しなんて生易しい状態じゃない。
ヘルメットがブッ壊れてるのは確かだ。
でも……出てるのは顔だけじゃない……。
そして、叩き割られたのはヘルメットだけじゃない。完全に頭蓋骨の一部まで叩き割られ……。
ヘルメット破損で顔露出を超えた……頭蓋骨破損で脳露出じゃねえかこ……ん? これ……これ……これ……。
「先輩……何、やってんの? 逃げ……」
俺は、小柳の声を無視。
見えた……一瞬だが……。
もし……見間違いじゃなければ……俺の見たモノは……明らかにマズい何かだ……。
確かめないと……。
どうやら……俺が関わってしまった「ヒーロー」は……マズい奴なのは確かだ。
この2つの戦隊に比べれば……悪党の両手両足を切断し、面白顔左衛門に変えた上で……わざわざ救命措置をやる@#$%ヒーローとして有名な……護国軍鬼4号鬼の方が……遥かに正気にしか思えない。
……こいつらは、@#$%のベクトルが違う……その秘密らしいモノが……一瞬だが……見え……。
「あ……あ……あ……あ……あ……そ……そんな……」
そ……そうか……これか……。
片方の戦隊だけか……それとも両方とも、こうなのかは判らない。
けど……こいつらは……。
ホントにマズい奴らは、こいつらじゃない……。
こいつらを……「ヒーロー」に変えた何者かだ。
そして……こいつらを操ってる誰かだ。
吐き気をこらえながら……俺は、倒れたブルーのヘルメットの割れ目に指を突っ込み……ひょっとしたら……まだ生きてる奴の脳味噌を自分の指で掻き回した……いや……でも……。
もう……こいつは人間じゃない。俺が露出した脳味噌をグチャグチャしたせいで、この戦隊ブルーが死んだとしても……殺人じゃない……。
だって……だって……こいつは厳密には人間じゃない……多分だけど……。
戦隊ブルーの脳味噌をグチャグチャした俺の指が探り当てたモノ……それは……正体不明の電子部品……。
こいつらは……この2つの戦隊の少なくとも片方は……脳改造人間だ……。
この……戦隊モドキどもの無茶苦茶な言動の理由……それは……自分の意志や考えを奪われた奴らが、想定外の状況に置かれてバグってるんだ。
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