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第一章:宿怨 ― Hereditary ―
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地下室への階段の踊り場の少し手前で、荒木田さんはあたしたちを制止した。
「待て、下から3人ほど来てる」
次の瞬間、誰かが倒れる音。
「やっぱりバレてたの? この建物の中の防犯カメラも見付け次第、壊してるんだけど……」
「逆に、いきなり防犯カメラがブッ壊れれば、何か怪しいと思うだろ」
続いて、また、数人が倒れる音。
「防犯カメラをブッ壊すのは、あくまで、証拠を残さない為」
また誰かが倒れる音。
「攫われた子供を助けた後に、私達が狙われないようにする為だ」
更に誰かが倒れる音。
「防犯カメラが次々と壊れたら、逆に怪しむヤツが出る……あ、そうだ……地下室の連中は、ほぼ全員気を失なった」
「なぁ、一体全体、何がどうなってるんだ?」
「どこまで話したらいいと思う?」
「私達の『力』が『魔法使い』だの『超能力者』だのの『力』とは違う、と言って理解してもらえるか?」
「いや、その事に関しては……あたし自身がよく理解出来てない」
「つまり、その……レナもどう説明したらいいか、よく判ってない、って事でOK?」
「概ね……。何なら、後でプレゼン資料作ろうか?」
「とりあえず、こいつらの懐を探ってくれ。銃を持ってたら全部奪って、携帯電話が有ったら残らずブッ壊す」
階段の踊り場のすぐ下から地下室にかけて一〇人近い男達が倒れていた。
「懐探るのはいいけど、現金入りの財布が有ったら?」
「好きにしろ。但し、クレカや電子マネーはマズい。使うと足が付く」
この暑い季節なのに背広姿の奴らが半分ぐらい。残りは「靖国神社」職員の作業着である作務衣風の服。
「なぁ、勇気くんだっけ、今更だけど、君は戦闘訓練とか受けてる?」
荒木田さんは勇気にそう聞いた。
「いや……受けてなんかないです……」
「実は変身能力とかが有るなんて事は……?」
「有る訳無いです」
「魔法や超能力も無し?」
「当然です」
「そっちの携帯電話の電波は地下でも通ってる?」
「ええ」
「はい」
「判った、じゃあ、私が上に行く。2人は監視カメラの様子を見てて。何か有ったら、私に連絡してくれ。あと、念の為だ。ここのPC上のデータでぶっこぬけるモノが有ったら、片っ端からぶっこぬいといてくれ。レナ……ちゃんでいいかな? 君は私以外の誰かが地下室に来たら、勇気君を護れ。」
そう言って、荒木田さんは私達にUSBメモリを渡した。
「あの……妙に手慣れてません? と言うか、手慣れ過ぎでしょ……」
「ひょっとして……その……『本土』の『御当地ヒーロー』か何か?」
あたしと勇気は、携帯電話の連絡先を交換しながら、荒木田さんに聞いた。
「いや……その……『御当地ヒーロー』見習いだったヤツと知り合いで……前に巻き込まれた騷ぎの時に助けてもらった」
「いくら何でも、変な知り合いが多過ぎませんか?」
「ああ……その……たまたま、変な知り合い2人が姉妹だったんだ。姉が元『御当地ヒーロー』見習い。妹が私みたいな力の持ち主」
そう言った後、荒木田さんは階段をかけ登って行く。
「どう言う姉妹だ?」
「そもそも、どんな家なの、その姉妹の家って?」
あたしと勇気は顔を見合せてそう言った。
「待て、下から3人ほど来てる」
次の瞬間、誰かが倒れる音。
「やっぱりバレてたの? この建物の中の防犯カメラも見付け次第、壊してるんだけど……」
「逆に、いきなり防犯カメラがブッ壊れれば、何か怪しいと思うだろ」
続いて、また、数人が倒れる音。
「防犯カメラをブッ壊すのは、あくまで、証拠を残さない為」
また誰かが倒れる音。
「攫われた子供を助けた後に、私達が狙われないようにする為だ」
更に誰かが倒れる音。
「防犯カメラが次々と壊れたら、逆に怪しむヤツが出る……あ、そうだ……地下室の連中は、ほぼ全員気を失なった」
「なぁ、一体全体、何がどうなってるんだ?」
「どこまで話したらいいと思う?」
「私達の『力』が『魔法使い』だの『超能力者』だのの『力』とは違う、と言って理解してもらえるか?」
「いや、その事に関しては……あたし自身がよく理解出来てない」
「つまり、その……レナもどう説明したらいいか、よく判ってない、って事でOK?」
「概ね……。何なら、後でプレゼン資料作ろうか?」
「とりあえず、こいつらの懐を探ってくれ。銃を持ってたら全部奪って、携帯電話が有ったら残らずブッ壊す」
階段の踊り場のすぐ下から地下室にかけて一〇人近い男達が倒れていた。
「懐探るのはいいけど、現金入りの財布が有ったら?」
「好きにしろ。但し、クレカや電子マネーはマズい。使うと足が付く」
この暑い季節なのに背広姿の奴らが半分ぐらい。残りは「靖国神社」職員の作業着である作務衣風の服。
「なぁ、勇気くんだっけ、今更だけど、君は戦闘訓練とか受けてる?」
荒木田さんは勇気にそう聞いた。
「いや……受けてなんかないです……」
「実は変身能力とかが有るなんて事は……?」
「有る訳無いです」
「魔法や超能力も無し?」
「当然です」
「そっちの携帯電話の電波は地下でも通ってる?」
「ええ」
「はい」
「判った、じゃあ、私が上に行く。2人は監視カメラの様子を見てて。何か有ったら、私に連絡してくれ。あと、念の為だ。ここのPC上のデータでぶっこぬけるモノが有ったら、片っ端からぶっこぬいといてくれ。レナ……ちゃんでいいかな? 君は私以外の誰かが地下室に来たら、勇気君を護れ。」
そう言って、荒木田さんは私達にUSBメモリを渡した。
「あの……妙に手慣れてません? と言うか、手慣れ過ぎでしょ……」
「ひょっとして……その……『本土』の『御当地ヒーロー』か何か?」
あたしと勇気は、携帯電話の連絡先を交換しながら、荒木田さんに聞いた。
「いや……その……『御当地ヒーロー』見習いだったヤツと知り合いで……前に巻き込まれた騷ぎの時に助けてもらった」
「いくら何でも、変な知り合いが多過ぎませんか?」
「ああ……その……たまたま、変な知り合い2人が姉妹だったんだ。姉が元『御当地ヒーロー』見習い。妹が私みたいな力の持ち主」
そう言った後、荒木田さんは階段をかけ登って行く。
「どう言う姉妹だ?」
「そもそも、どんな家なの、その姉妹の家って?」
あたしと勇気は顔を見合せてそう言った。
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