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第四章:非法制裁 ― Death Sentence ―
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「ふ……ふざけんなッ‼」
あたしは、「神保町」の自警団の男の一言を聞いて、流石にブチ切れそうになった。
この馬鹿どもは、確実に、死ぬべきじゃない人間、死なずに済む人間を殺した挙句、あとで、ケロっとした顔して「仕方なかった」「あの時は、あれしか方法が無かった」とかヌかすに決ってる。
「うわっ⁉」
「これ……一体?」
「おい、レナ、やめろ‼」
あたしは、馬鹿3人の周囲を取り囲むように炎を発生させた。
「ちょ……ちょっとっ……」
息も絶え絶えな「小坊主」さんの声。
『こちら「スーちゃん」。その辺りの地面は……コンクリか?』
「そうだけど、どうしたの?」
『なら、この手は使えないか……でも……』
「だから、何?」
『「靖国神社」のパワーローダーを無力化する方法を思い付いた。必要なのは「ルチア」の能力だ。もし、「ルチア」に何か有ったら、「ダークファルコン」が代りにやってくれ』
「了解。じゃあ、手順を説明して」
馬鹿3人の内の「魔法使い」2人が何か呪文を唱えていたので、大人しくさせる為に、死なない程度に火炎弾を放つ。
『まず、パワーローダーの武器を持ってる方の腕の中の機関部を熱で破壊しろ。続いて、頭を狙え。あのタイプのパワーローダーは、頭にセンサが集中している。頭を破壊すれば、目を塞いだも同じだ』
「了解」
『こちら「ダークファルコン」。了解』
『狙ってはいけないのは、足。そして、背中の「ランドセル」だ。もし、パワーローダーがコケたりしたら、操縦士も、ただじゃ済まない。そして、操縦士が居るのは……背中の「ランドセル」だ。そこを熱で攻撃するな』
「了解」
『了解』
『気を付けろ……。あれは、操縦士の動きをトレースして……それをAIで補正している。素人でもそこそこ程度は動かせるし、銃を撃てば、かなり命中る』
『AIで補正って、具体的には?』
荒木田さんから質問。
『基本的には操縦士の動きをなぞってるが……例えば、操縦士が恐怖で震え出したとしても、その動きまでは再現しないし、操縦士がわざとコケようとした場合も含めて、機関部や姿勢制御用のセンサが壊れていない限りコケる事はそうそう無い。逆に言えば、足を壊しちゃいけない理由はそこだ』
「了解」
『なるほど』
あたしは、バイクに飛び乗る。
「『小坊主』さん、大丈夫?」
背後から付いて来ている「小坊主」さんに、そう声をかけた。
「なんとか……さっきので、法力が一気に残り半分以下になってしまいましたが……」
「どうしたの?」
「ああ、見えないんでしたね……。かなり強力な『使い魔』が現われて……」
「ちょっと、待って、それ……」
「ええ、ヤツらのじゃない。遠くに居るあいつらより強い誰かの『使い魔』を『借りた』ものでしょう」
そして、あたし達は、パワーローダーが見える位置にまで辿り着いた。
物陰に隠れて港の方を見ると、今村君と「ハヌマン」さんが、トラックの中から出て来たらしい……人間サイズのロボット達と戦っていた。
今村君達は、巧く、トラックとパワーローダーの間に入り込んでいる。
この状況で、パワーローダーが、下手に今村君達を攻撃すると「商品」を傷付けてしまいかねない。そのせいか、パワーローダーは下手に「ロボット」達を支援出来ないようだ。
「ちくしょう……この手で来やがったか……」
背後からは、「おっちゃん」の声。
「普通の『魔法』は、人間や霊体相手に特化してるので、あんなのには効かない」
「小坊主」さんがそう言った。
「そして、俺みたいな……『人間の急所を攻撃する』戦闘法が得意なヤツとも相性が悪い……。純粋に身体能力が強いヤツが対応するしか無い」
続いて、「おっちゃん」の説明……。
「前回、私がやった事のせいだ」
「ダークファルコン」がそう言った。
「えっ?」
「多分、私の能力を『魔法』の一種だと思ったんだろう……。だから、今回は、『魔法』が効かないヤツを使った」
あたしは、「神保町」の自警団の男の一言を聞いて、流石にブチ切れそうになった。
この馬鹿どもは、確実に、死ぬべきじゃない人間、死なずに済む人間を殺した挙句、あとで、ケロっとした顔して「仕方なかった」「あの時は、あれしか方法が無かった」とかヌかすに決ってる。
「うわっ⁉」
「これ……一体?」
「おい、レナ、やめろ‼」
あたしは、馬鹿3人の周囲を取り囲むように炎を発生させた。
「ちょ……ちょっとっ……」
息も絶え絶えな「小坊主」さんの声。
『こちら「スーちゃん」。その辺りの地面は……コンクリか?』
「そうだけど、どうしたの?」
『なら、この手は使えないか……でも……』
「だから、何?」
『「靖国神社」のパワーローダーを無力化する方法を思い付いた。必要なのは「ルチア」の能力だ。もし、「ルチア」に何か有ったら、「ダークファルコン」が代りにやってくれ』
「了解。じゃあ、手順を説明して」
馬鹿3人の内の「魔法使い」2人が何か呪文を唱えていたので、大人しくさせる為に、死なない程度に火炎弾を放つ。
『まず、パワーローダーの武器を持ってる方の腕の中の機関部を熱で破壊しろ。続いて、頭を狙え。あのタイプのパワーローダーは、頭にセンサが集中している。頭を破壊すれば、目を塞いだも同じだ』
「了解」
『こちら「ダークファルコン」。了解』
『狙ってはいけないのは、足。そして、背中の「ランドセル」だ。もし、パワーローダーがコケたりしたら、操縦士も、ただじゃ済まない。そして、操縦士が居るのは……背中の「ランドセル」だ。そこを熱で攻撃するな』
「了解」
『了解』
『気を付けろ……。あれは、操縦士の動きをトレースして……それをAIで補正している。素人でもそこそこ程度は動かせるし、銃を撃てば、かなり命中る』
『AIで補正って、具体的には?』
荒木田さんから質問。
『基本的には操縦士の動きをなぞってるが……例えば、操縦士が恐怖で震え出したとしても、その動きまでは再現しないし、操縦士がわざとコケようとした場合も含めて、機関部や姿勢制御用のセンサが壊れていない限りコケる事はそうそう無い。逆に言えば、足を壊しちゃいけない理由はそこだ』
「了解」
『なるほど』
あたしは、バイクに飛び乗る。
「『小坊主』さん、大丈夫?」
背後から付いて来ている「小坊主」さんに、そう声をかけた。
「なんとか……さっきので、法力が一気に残り半分以下になってしまいましたが……」
「どうしたの?」
「ああ、見えないんでしたね……。かなり強力な『使い魔』が現われて……」
「ちょっと、待って、それ……」
「ええ、ヤツらのじゃない。遠くに居るあいつらより強い誰かの『使い魔』を『借りた』ものでしょう」
そして、あたし達は、パワーローダーが見える位置にまで辿り着いた。
物陰に隠れて港の方を見ると、今村君と「ハヌマン」さんが、トラックの中から出て来たらしい……人間サイズのロボット達と戦っていた。
今村君達は、巧く、トラックとパワーローダーの間に入り込んでいる。
この状況で、パワーローダーが、下手に今村君達を攻撃すると「商品」を傷付けてしまいかねない。そのせいか、パワーローダーは下手に「ロボット」達を支援出来ないようだ。
「ちくしょう……この手で来やがったか……」
背後からは、「おっちゃん」の声。
「普通の『魔法』は、人間や霊体相手に特化してるので、あんなのには効かない」
「小坊主」さんがそう言った。
「そして、俺みたいな……『人間の急所を攻撃する』戦闘法が得意なヤツとも相性が悪い……。純粋に身体能力が強いヤツが対応するしか無い」
続いて、「おっちゃん」の説明……。
「前回、私がやった事のせいだ」
「ダークファルコン」がそう言った。
「えっ?」
「多分、私の能力を『魔法』の一種だと思ったんだろう……。だから、今回は、『魔法』が効かないヤツを使った」
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