52 / 59
第四章:非法制裁 ― Death Sentence ―
(4)
しおりを挟む
誘拐されていた子供達は、こっちのトラックに移されていく。
「気を付けて降せよ」
パワーローダーの操縦士も、救出済みだった。
「えっ? 仁愛ちゃん?」
「その……声は……レナ姉?」
「どう云うこ……」
「このトラックの護衛をすれば、弟は返してやると言われて……嘘だと思ったけど、逆らえば……」
「ロボトミー?」
「そう云う事」
「お……お姉ちゃん?」
「正義?……やっぱりか……」
「友達は無事だよ」
『正義君と……正義君のお姉ちゃんに……代って……』
通信機から、暁君の声。
『ごめん……その……』
「謝る事ないよ。……小さい頃、死んだ父さんから言われてたんだ……。『ヒーローってのは、友達や見ず知らずの誰かを助ける為に、自分を犠牲に出来るヤツの事だ』って……。ボクは……父さんに言われた事をしただけだ……って格好付け過ぎかな?」
「父さんも、そのセリフ、知り合いから聞いたって言ってたんで……お礼を言うなら、どこかに居る、その父さんの知り合いかな?」
その時、いくつかの足音が聞こえてきた。
「あ……遅かったね……。仁愛ちゃんと正義君は無事だよ」
あたしは足音の主が何者かを確認すると、やれやれと言った感じで声をかけた……。
3馬鹿は、しばしの間、何かを話していたが……。
「あ……あぶねぇっ‼ 何やってるッ‼」
あたしの目の前で、斧とハンマーを合せたような武器を振り上げ、絶叫しながら突撃してきた勇気と、その勇気からあたし達を護ろうとした今村君が激突した。
「気を付けて降せよ」
パワーローダーの操縦士も、救出済みだった。
「えっ? 仁愛ちゃん?」
「その……声は……レナ姉?」
「どう云うこ……」
「このトラックの護衛をすれば、弟は返してやると言われて……嘘だと思ったけど、逆らえば……」
「ロボトミー?」
「そう云う事」
「お……お姉ちゃん?」
「正義?……やっぱりか……」
「友達は無事だよ」
『正義君と……正義君のお姉ちゃんに……代って……』
通信機から、暁君の声。
『ごめん……その……』
「謝る事ないよ。……小さい頃、死んだ父さんから言われてたんだ……。『ヒーローってのは、友達や見ず知らずの誰かを助ける為に、自分を犠牲に出来るヤツの事だ』って……。ボクは……父さんに言われた事をしただけだ……って格好付け過ぎかな?」
「父さんも、そのセリフ、知り合いから聞いたって言ってたんで……お礼を言うなら、どこかに居る、その父さんの知り合いかな?」
その時、いくつかの足音が聞こえてきた。
「あ……遅かったね……。仁愛ちゃんと正義君は無事だよ」
あたしは足音の主が何者かを確認すると、やれやれと言った感じで声をかけた……。
3馬鹿は、しばしの間、何かを話していたが……。
「あ……あぶねぇっ‼ 何やってるッ‼」
あたしの目の前で、斧とハンマーを合せたような武器を振り上げ、絶叫しながら突撃してきた勇気と、その勇気からあたし達を護ろうとした今村君が激突した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる