36 / 89
第三章:ピースブレイカー
アータヴァカ/関口 陽(ひなた) (6)
しおりを挟む
強化装甲服「水城」の装甲がインナーの上から取り付けられ、バッテリーと制御コンピューターが入ったバックパックも装着される。
口の中にマウスピースを入れ、防毒・防塵マスクに、宇宙飛行士がヘルメットの下に付けるような帽子と、ゴーグル型のヘッド・マウント・ディスプレイを被り、ヘルメットを着装。
「制御AI起動。着装者『大元帥明王』」
ヘッド・マウント・ディスプレイに電源が入り……起動チェックの結果らしい文字が次々と表示され……。
「『護国軍鬼4号鬼』制御AI起動。着装者『羅刹女』」
人間でいう「耳」に当たる場所に有る聴覚センサも正常に機能してるようで、相棒の声が聞こえる。
『無線通信チェック。聞こえますか?』
「聞こえます」
『動作確認。2人とも動いて下さい』
「水城」も「護国軍鬼」も制御AIが着装してるヤツの「癖」を覚え、次の動作を予想するようになる。
やがて、動きは滑らかになり、格闘系・近接戦闘系の「得意技」を放とうとすると、自動的に、その技のスピードや威力を上げてくれるようになる……らしい。
と言っても、人間からすると「腕前が上がった」場合、制御AIにとっては単に「動きのパターンが変った」事になるので、念の為、出撃前には「先読み」と呼ばれる「着装者の次の動きを予測する機能」が正常に働いているかをチェックしている。
「2人とも『先読み』成功率九五%以上。出撃しても問題ありません」
「あたしのバッテリーは足りるかな?」
「水城」は元々は、民生用の強化服だ。あたしのは、その中でも「パワー型」と呼ばれるタイプを改造している。通常型に比べて、バッテリーの消費はデカい。
「念の為、急速充電用のケーブルを持っていく。いざとなったら、私の『護国軍鬼』から補充する」
相棒の「護国軍鬼」は……多分、知られている限り、世界で唯一の「神様系」の力と「科学技術」が合さった存在だ。
パワーはバカデカい……早い話が、「エネルギー切れ」は事実上起こり得ず、最大稼働時間≒「重要な部品か中の人間がブッ壊れるまで」だ。
ただし、エネルギー源が量産困難なのと……「起動中は、着装者の『霊感』が、ほぼ0になる」っていう「魔法使い系」「心霊能力系」の能力が少しでも有る奴からすると悪夢のような……早い話が、自分の能力がほぼ使えなくなる……副作用のせいで、生産個数は本番機3つ+二〇年以上前のテスト機が1つだそうだ。(なお、内1つが行方不明中の為、実質2つ)
まぁ、その無茶苦茶な「鎧」の無茶苦茶なエネルギーの、ほんの一部だけで、あたしの「水城」ぐらいなら何十時間でも何日でも、何だったら何週間でも動かせる。
「さて……昨日以上にハードな日になりそうだな……」
「そうでもない。警察署1つと……最悪でも警察病院を1つ壊滅させるだけだ。大変なのは……後始末だが、私達の仕事じゃない」
『少しは、こっちの事も考えてくれ』
後方支援チームの中でも、最古参の権藤さんのボヤキ声が聞こえてきた。
口の中にマウスピースを入れ、防毒・防塵マスクに、宇宙飛行士がヘルメットの下に付けるような帽子と、ゴーグル型のヘッド・マウント・ディスプレイを被り、ヘルメットを着装。
「制御AI起動。着装者『大元帥明王』」
ヘッド・マウント・ディスプレイに電源が入り……起動チェックの結果らしい文字が次々と表示され……。
「『護国軍鬼4号鬼』制御AI起動。着装者『羅刹女』」
人間でいう「耳」に当たる場所に有る聴覚センサも正常に機能してるようで、相棒の声が聞こえる。
『無線通信チェック。聞こえますか?』
「聞こえます」
『動作確認。2人とも動いて下さい』
「水城」も「護国軍鬼」も制御AIが着装してるヤツの「癖」を覚え、次の動作を予想するようになる。
やがて、動きは滑らかになり、格闘系・近接戦闘系の「得意技」を放とうとすると、自動的に、その技のスピードや威力を上げてくれるようになる……らしい。
と言っても、人間からすると「腕前が上がった」場合、制御AIにとっては単に「動きのパターンが変った」事になるので、念の為、出撃前には「先読み」と呼ばれる「着装者の次の動きを予測する機能」が正常に働いているかをチェックしている。
「2人とも『先読み』成功率九五%以上。出撃しても問題ありません」
「あたしのバッテリーは足りるかな?」
「水城」は元々は、民生用の強化服だ。あたしのは、その中でも「パワー型」と呼ばれるタイプを改造している。通常型に比べて、バッテリーの消費はデカい。
「念の為、急速充電用のケーブルを持っていく。いざとなったら、私の『護国軍鬼』から補充する」
相棒の「護国軍鬼」は……多分、知られている限り、世界で唯一の「神様系」の力と「科学技術」が合さった存在だ。
パワーはバカデカい……早い話が、「エネルギー切れ」は事実上起こり得ず、最大稼働時間≒「重要な部品か中の人間がブッ壊れるまで」だ。
ただし、エネルギー源が量産困難なのと……「起動中は、着装者の『霊感』が、ほぼ0になる」っていう「魔法使い系」「心霊能力系」の能力が少しでも有る奴からすると悪夢のような……早い話が、自分の能力がほぼ使えなくなる……副作用のせいで、生産個数は本番機3つ+二〇年以上前のテスト機が1つだそうだ。(なお、内1つが行方不明中の為、実質2つ)
まぁ、その無茶苦茶な「鎧」の無茶苦茶なエネルギーの、ほんの一部だけで、あたしの「水城」ぐらいなら何十時間でも何日でも、何だったら何週間でも動かせる。
「さて……昨日以上にハードな日になりそうだな……」
「そうでもない。警察署1つと……最悪でも警察病院を1つ壊滅させるだけだ。大変なのは……後始末だが、私達の仕事じゃない」
『少しは、こっちの事も考えてくれ』
後方支援チームの中でも、最古参の権藤さんのボヤキ声が聞こえてきた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる