同じモノか? 違うモノか?

蓮實長治

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同じモノか? 違うモノか?

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「な……なんだ、こりゃ?」
 トンネル工事の最中にドリルを破壊したのは、巨大な岩だった。
 だが……その岩には……無数の文字が刻まれていた。
 しかも……それらの文字は、素人目にも複数の違う言語のモノが入り混じっているように見えた。

『あの……送っていただいた写真の中の文字ですが……紀元前2000年頃に使われていた複数種類の文字です』
 工事を行なっていた企業が問い合わせを行なった考古学者達の代表者から、そのような連絡が有った。
「はぁ、で、どう云う意味でしょうか?」
『ええ「この岩を破壊したくば、魔法を用いるべからず」。ほぼ同じ時代のものとは言え、世界各地の別の地域で使われていた複数の言語で書かれていますが、解読が出来た限りでは、どれも意味は同じです』
「なるほど……。でも、魔法で破壊したくても、我々は魔法なんて使えませんし……」
『いえ、それがですね……』
「まぁ、普通のドリルでは無理ですが……科学者の方々の調査の結果、爆薬を使えば破壊可能らしいと判明しましたので、今から爆破を行なう予定です」
『い……いや……待って下さい』
「ですから、何ですか? 今更、言われても、もう爆破の秒読みが始まって……」
「だから、……」
 考古学者が言いたい事を言い終える前に、爆破された岩に封じ込められていたモノは自由になり……そして、一瞬にして地球を滅ぼした。
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