31 / 56
第四章:最強のライバル、更に登場、その名は「凶暴6姉弟」
(2)
しおりを挟む
ん……?
その時、別の音がした。
枯葉や枯れ枝を踏み潰す音……。
「ギャオッ?」×6
鳥だか恐竜だか判んないチビ達が、その音のした方を見る。
その隙に……。
あ……。
あたしの方も足音が……。
「ギャオッ‼」×6
あ……尻尾に何か噛み付いた……。
まあいい、全速力で逃げ……。
タテガミが……タテガミが……。
何か、あたしの背中に乗って、タテガミを引っ張ってるヤツが居る。
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
今度は、声がする場所がビミョ~に違う。
と言うか、あたしの背中から声がしてる。
お肉返せと言ってるのだ。
翻訳ありがとう。何の役にも立たないけど。
「ふみゅふみゅ……ふみゅみゅ?」
「凶暴6姉弟」とやらとは別の……何か脳天気な声。
その……声のする方向には……。
え……えっと……この時代に引っ越して来てる恐竜って、どんだけ居るの?
たくさんなのだ。
たくさんって何?
ガジくんは、人間さんの中には、3より大きい数は全部「たくさん」の人も、たくさん居るって聞いてるのだ。だから、ガジくんは、人間さんにも判るように「たくさん」って言ったのだ。
そんなヤツが、そうそう居てたまるかッ⁉
ああ、そうかなのだ……レプテリアンに品種改良された後の人間さんたちは、少しは頭が良くなってるのか、なのだ。ガジくん、理解したのだ。
へっ?
「ふみゅふみゅ?」
声の主は……迷彩風の模様に派手なオレンジ色のタテガミの、今のあたしの体より一回り小さい……スーちゃんより目付きが悪いテイラノサウルスっぽい恐竜だった。
あの子は、ガジくんの友達のタルボサウルスの猛坊なのだ。
友達? じゃ、助けて。
「ギャウウウ……」×6
けど……。
「ふ……ふみゅ?」
6匹も居るけど……その6匹の合計より遥かに重い体重にしか思えない、迷彩模様だけど、派手なタテガミのせいで迷彩効果が台無しになってる怖い顔の恐竜は……怖い顔とは正反対の泣きそうな声を出しながら、じりじりと後退る。
「ふ……ふみゅふみゅ……」
そして、怖い顔のまま……あたしの方に助けを求めるような視線。
いや、助けを求めてるのは、あたしだって。
どうして、そんな怖い顔なのに……。
それを言っては駄目なのだ。注意するのだ。
何がッ?
あの子が気にしてる事が3つ有るのだ。1つは自分の顔を怖いと思ってるのだ。
いや、客観的に怖い顔だろ。
それは人間さんの感想なのだ。ガジくんは可愛いと思うのだ。
……そ……そうなの?
で、あの子が気にしてる事2つ目は、気が弱い事なのだ。
あんな怖い顔なのに、気が弱い?
それが3つ目なのだ。
は?
自分では怖い顔だと思ってるのに、すごく気が弱い事を、一番、気にしてるのだ。
何だよ、その、この状況では何の役にも立たないギャップ萌えは?
その時、別の音がした。
枯葉や枯れ枝を踏み潰す音……。
「ギャオッ?」×6
鳥だか恐竜だか判んないチビ達が、その音のした方を見る。
その隙に……。
あ……。
あたしの方も足音が……。
「ギャオッ‼」×6
あ……尻尾に何か噛み付いた……。
まあいい、全速力で逃げ……。
タテガミが……タテガミが……。
何か、あたしの背中に乗って、タテガミを引っ張ってるヤツが居る。
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
「ギャオッ‼」
今度は、声がする場所がビミョ~に違う。
と言うか、あたしの背中から声がしてる。
お肉返せと言ってるのだ。
翻訳ありがとう。何の役にも立たないけど。
「ふみゅふみゅ……ふみゅみゅ?」
「凶暴6姉弟」とやらとは別の……何か脳天気な声。
その……声のする方向には……。
え……えっと……この時代に引っ越して来てる恐竜って、どんだけ居るの?
たくさんなのだ。
たくさんって何?
ガジくんは、人間さんの中には、3より大きい数は全部「たくさん」の人も、たくさん居るって聞いてるのだ。だから、ガジくんは、人間さんにも判るように「たくさん」って言ったのだ。
そんなヤツが、そうそう居てたまるかッ⁉
ああ、そうかなのだ……レプテリアンに品種改良された後の人間さんたちは、少しは頭が良くなってるのか、なのだ。ガジくん、理解したのだ。
へっ?
「ふみゅふみゅ?」
声の主は……迷彩風の模様に派手なオレンジ色のタテガミの、今のあたしの体より一回り小さい……スーちゃんより目付きが悪いテイラノサウルスっぽい恐竜だった。
あの子は、ガジくんの友達のタルボサウルスの猛坊なのだ。
友達? じゃ、助けて。
「ギャウウウ……」×6
けど……。
「ふ……ふみゅ?」
6匹も居るけど……その6匹の合計より遥かに重い体重にしか思えない、迷彩模様だけど、派手なタテガミのせいで迷彩効果が台無しになってる怖い顔の恐竜は……怖い顔とは正反対の泣きそうな声を出しながら、じりじりと後退る。
「ふ……ふみゅふみゅ……」
そして、怖い顔のまま……あたしの方に助けを求めるような視線。
いや、助けを求めてるのは、あたしだって。
どうして、そんな怖い顔なのに……。
それを言っては駄目なのだ。注意するのだ。
何がッ?
あの子が気にしてる事が3つ有るのだ。1つは自分の顔を怖いと思ってるのだ。
いや、客観的に怖い顔だろ。
それは人間さんの感想なのだ。ガジくんは可愛いと思うのだ。
……そ……そうなの?
で、あの子が気にしてる事2つ目は、気が弱い事なのだ。
あんな怖い顔なのに、気が弱い?
それが3つ目なのだ。
は?
自分では怖い顔だと思ってるのに、すごく気が弱い事を、一番、気にしてるのだ。
何だよ、その、この状況では何の役にも立たないギャップ萌えは?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる