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第四章:最強のライバル、更に登場、その名は「凶暴6姉弟」

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 その時、霞み始めた目に映ったモノは……。
「……ギャ……ギャオ……」
「……ギャ……ギャオ……」
「ギャっ……」
(以下略)
 森から出て来た、色は違うけど外観はほぼ同じ6匹のモフモフ・チビ恐竜。
「ん……?」
 スーちゃんが、その6匹を見て首を傾げ……。
「ふみゅふみゅ、ふみゅふみゅふみゅみゅ~」
 あたしを背中に乗っけてる恐竜の説明(?)を聞くと、大体判ったという表情かおになり……いや、恐竜の「大体判ったという表情かお」がどんな感じか説明しづらいけど、ともかく、そう云う感じの顔だ。
 そして、スーちゃんは深呼吸をすると……。
 震えた。
 空気が……地面が……木々が……。
 地面から……小石が浮き上がっている。
 史上最強の肉食動物にふさわしい怒りの叫びが……阿蘇山の周囲の草原に轟いた。
 キーン……。
 耳が聞こえ……あ……何だ……何で、あたしを背中に乗っけてる恐竜が走り出し……。
 ふらふらになってるあたしは背中からズリ落ち……。
 痛い。
 死ぬ。
 助けて……。
 あたし……このまま……こんな馬鹿馬鹿しい死に方……えっ?
 目の前では……もっと馬鹿馬鹿しい光景が……。
 スーちゃん以外の計8匹の恐竜がまとまって泣き出していて……ああ……そりゃ、さっきのあれは……かなり怖かったかも……。
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