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六章 王子様の誕生パーティー
70話 ミィの活躍
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そんな騒動があった数日後、パレットがお屋敷に帰ると、困り顔のマリーに声をかけられた。
「パレット、ちょっといいかい?」
「なんでしょうか?」
パレットはマリーに手招きされて、台所へと向かう。
もうじき夕食とあって、台所には食欲をそそるいい匂いが漂っていた。
「とりあえず、ここにお掛けよ」
マリーに促され、台所のテーブルに向かい合って座る。
すると、おもむろにマリーが尋ねてきた。
「ミィちゃんなんだけどさ、どうかしたのかい?」
思ってもみないことを聞かれたパレットは、目を丸くする。
「ミィ、ですか?」
どうかしたかと言われても、パレットは今朝もいつも通りに元気に散歩に出かけたと思っていた。
「ミィになにかあったんですか?」
逆に問い返すパレットに、マリーは困った顔をする。
ミィは魔獣なだけあって、人の言うことを理解する賢い子だ。
今まで、問題らしいことを起こしたことがない。
だが、この日は違ったらしい。
「それがねぇ……」
マリーが語るには、ミィが今日の昼過ぎ頃台所に入り込み、お茶の葉が入った容器を壊して、中の茶葉を全部駄目にしてしまったのだそうだ。
「そんなことが……」
パレットは驚くばかりだ。
ミィだってまだまだ子供で、多少の悪戯はするものの、お屋敷の物を壊したりしたことがない。
「ミィには台所には入らないように、言ってあるんですけど」
食べ物に獣の毛が入ってはいけないからと、この屋敷に来てパレットが最初に言い聞かせたことだ。
そして今までずっと、ミィはそれを忠実に守っていた。
「壊したのは、お貴族様からの貰い物の茶葉だったんだけどね。
ミィちゃん、普段そんなことする子じゃないのに、どうかしたのかと思ってねぇ。
パレットと喧嘩でもしたのかと思って、聞いてみたのさ」
マリーも普段のミィを知っているので、余計に今日の行動が謎なのだそうだ。
パレットは今朝までのミィを思い返す。
だが自身もそしてジーンも、ミィと揉めたなんてことはなかったはずだ。
ミィにもしムシャクシャしたことがあっても、王都の外へ狩りに言って気分を晴らしてくるのが常だ。
「そのミィは、どうしてますか?」
「庭で一日、日向ぼっこしてたよ。
どこにも遊びに行かないでね」
パレットの質問に答えたマリーの視線を追うと、確かにミィは庭でごろごろしていた。
それもおかしな話だ。
昼間はいつもであれば、ミィがどこかに散歩に行っている時間だ。
その頃に屋敷にいたのも、謎である。
「台所を荒らさないように、一応ミィにはもう一度ちゃんと言っておきます」
「そうしておくれ」
パレットは早速ミィに話をしに行こうと、席を立つ。
その時、マリーがふと思い出したように呟いた。
「ああでも、もしかすると茶葉の匂いが嫌だったのかもね」
「匂い、ですか?」
その話に、パレットは台所を出ようとしていた足を止めた。
「ミィちゃんが床に零したお茶から、なんだか甘い匂いがしたんだよ」
マリーによると、駄目にした茶葉は数日前に貰った物らしいが、その時にはそんな甘い匂いはしなかったそうだ。
「お貴族様から貰う茶葉は、高級なだけあって香りがいいだろう?
だから、貰うと一番に香りを楽しむんだよ」
新しい茶葉の香りを楽しむのは、ここ最近のちょっとした贅沢だと、マリーは笑った。
だがパレットは反対に、眉間にぎゅっと皺を寄せる。
――ミィが駄目にしたお茶から、いつもと違う匂いがしたってこと?
パレットの脳裏に、毒が混ぜられたという可能性が浮かぶ。
持ってきたのは、いつも屋敷に遊びに来る子供の従者だ。
だが、その子供の口に入るかもしれないのに、その従者が茶葉に毒を入れるとは考えにくい。
となるとマリーやエミリの留守に、外部の者が台所に忍び込んだのか。
――もしかすると、ミィはそれに気付いて……?
「……その茶葉、残ってますか?」
真剣な表情のパレットを見て、マリーは一瞬呆けるものの、すぐに答える。
「まだ捨ててないよ」
ごみを置いてある場所から、件のお茶の葉を拾ってくれた。
割れた容器ごと包に入れてあるが、その包越しにも甘い香りがした。
「このお茶、ミィが壊す前に使いましたか?」
「いいや? まだ前に貰った茶葉が残っているからね。
そっちを使うから未使用だよ」
そう言うマリーに差し出された使いかけのものと、茶葉の香りを比べてみる。
マリー曰く、この二つは同じ人物が持ってきた茶葉で、毎回同じ茶葉を貰っているそうだ。
だが、確かに香りが違う。
「マリーさん、もし茶葉の香りが違っていたら、飲まないでください」
「そうだね、もし茶葉が悪くなっていたら大変だよ。
それを飲んだ坊ちゃん方になにかあったら、ジーンやパレットが叱られちまう」
マリーも台所を預かる者として、食の安全は気になるらしく、真剣な顔で頷いた。
「ミィちゃんが駄目にした茶葉も、あれじゃ怖くて使わなかっただろうよ。
だからミィちゃんを、あまり叱らないでやっておくれ」
「ありがとうございます。
ミィにもちょっと聞いてみます」
マリーの気遣いに礼を言い、パレットは甘い匂いのする茶葉の包を持って、庭に出る。
「ミィ、いらっしゃい」
「みゃーん!」
パレットが呼ぶと、ミィは尻尾を揺らして寄って来た。
「ミィ、お茶の容器を壊したって、マリーさんに聞いたの。
どうしてそんなことをしたの?」
「うみぃ……」
ミィがしょんぼりと項垂れる。
どうやらパレットの真剣な表情のせいで、叱られていると思ったようだ。
パレットは表情筋をなんとか動かし、笑顔を作る。
「ああ、ごめんね、ミィを怒っているのではないの。
ミィは賢いいい子ですもの。
きっと理由があるのよね? それを聞きたいの」
パレットはそう言って、茶葉の包みをミィの前に置く。
するとミィは、それに前足で土をかける。
まるで汚物を片付ける仕草である。
「ミィは、これを飲んだら駄目だと言いたいの?」
「みゃん!」
パレットが尋ねると、ミィがそうだと言わんばかりに尻尾を振り回し、ゲシゲシと前足で包みを蹴りつける。
「わかった、これは飲まない。
その代わり、悪いものが入ってないか、ちゃんと調べてもらうわ」
パレットがそう言い聞かせると、ミィは包みを蹴るのを止めた。
やはりミィには、ちゃんと理由があったのだ。
だとすると、散歩にも行かずにいた理由も……
「ミィ、もしかしてお屋敷を守るために、ずっとここにいたの?」
「みゃん!」
そうだよ、というようなミィの返事に、パレットはミィをぎゅっと抱きしめる。
「偉い子ね、ミィ。
ミィのおかげで、みんな助かったわ」
パレットが褒めながら撫でると、ミィは嬉しいのかゆらゆらと尻尾を揺らす。
「お願いよ、これからもお屋敷の平穏を守ってね、ミィ」
「うみゃん!」
パレットのお願いに、任せろ、と言わんばかりにミィが胸を張った。
それから帰って来たジーンにすぐに話を通し、屋敷の者を集めて話し合いが行われた。
「子供たちの誰かを狙っているのかもしれんし、俺やパレットを狙って、王子殿下の誕生パーティー当日の警備を薄くしたいのかもしれん」
パレットはともかく、ジーンは王族に重用されている。
そんなジーンを邪魔に思う貴族は、きっと大勢いる。
その中の誰かが、業を煮やして実力行使に出たということだろうか。
今まで屋敷は平穏であったのに、ここにきて急にこんな騒ぎになったとあっては、王子様の誕生パーティーとの関連を疑うべきだろう。
茶葉に含まれるのがどの程度の毒物なのかは、調べなければわからないが、命の危機に晒されたかもしれないのだ。
モーリンとアニタは青白い顔色をしている。
一方でこんなことがいつかは起こることを、予測していたのは大人たちだ。
「ここに遊びに来る子供たちの家族のように、理解ある貴族もいるが、庶民を虫けらのように思っている貴族もいる。
それはわかっていたことだ」
屋敷の中で最も年長者であるライナスが、モーリンとアニタの頭を撫でてそう語った。
「台所は、無人にしない方がいいかしらね」
エミリが難しい顔で呟くと、マリーもそれに頷く。
「俺とレオンで、定期的に見回りをするよ」
ライナスが言うと、レオンも頷いた。
本当は警備のために人手を増やすといいのだが、そのせいで怪しい者を招き入れる結果になりかねない。
急ぐあまりに、信頼できるかを見極める時間を削るわけにはいかないのだ。
「たぶんこの騒ぎは、パーティー当日までのことだ。
それまでみんな頼む」
これは貧民街で暮らしていれば、しなくてよかった苦労である。
ジーンがみんなを見回すと、深々と頭を下げた。
「家族じゃない、助け合うのは当たり前よ!」
そんなジーンに、エミリが笑顔でそう言った。
人手を増やすのは、パーティーが終わってからにすることで、話はついた。
それから遊びに来る子供たちにも、念のために護衛を連れてくるように伝えた。
その際に、子供たちには騒ぎについて隠さず伝える。
そうすることで、彼らにも自衛してもらうためだ。
遊びにきた王子様は、この話を聞いてとても憤慨した。
「みなの者! そのような卑劣な手段で楽園を穢す輩を、我らで懲らしめるのだ!」
「「「おー!」」」
なんだか妙な方向に話が進んだが、ちゃんと大人も付いているので大丈夫だろうと思うことにする。
「パレット、ちょっといいかい?」
「なんでしょうか?」
パレットはマリーに手招きされて、台所へと向かう。
もうじき夕食とあって、台所には食欲をそそるいい匂いが漂っていた。
「とりあえず、ここにお掛けよ」
マリーに促され、台所のテーブルに向かい合って座る。
すると、おもむろにマリーが尋ねてきた。
「ミィちゃんなんだけどさ、どうかしたのかい?」
思ってもみないことを聞かれたパレットは、目を丸くする。
「ミィ、ですか?」
どうかしたかと言われても、パレットは今朝もいつも通りに元気に散歩に出かけたと思っていた。
「ミィになにかあったんですか?」
逆に問い返すパレットに、マリーは困った顔をする。
ミィは魔獣なだけあって、人の言うことを理解する賢い子だ。
今まで、問題らしいことを起こしたことがない。
だが、この日は違ったらしい。
「それがねぇ……」
マリーが語るには、ミィが今日の昼過ぎ頃台所に入り込み、お茶の葉が入った容器を壊して、中の茶葉を全部駄目にしてしまったのだそうだ。
「そんなことが……」
パレットは驚くばかりだ。
ミィだってまだまだ子供で、多少の悪戯はするものの、お屋敷の物を壊したりしたことがない。
「ミィには台所には入らないように、言ってあるんですけど」
食べ物に獣の毛が入ってはいけないからと、この屋敷に来てパレットが最初に言い聞かせたことだ。
そして今までずっと、ミィはそれを忠実に守っていた。
「壊したのは、お貴族様からの貰い物の茶葉だったんだけどね。
ミィちゃん、普段そんなことする子じゃないのに、どうかしたのかと思ってねぇ。
パレットと喧嘩でもしたのかと思って、聞いてみたのさ」
マリーも普段のミィを知っているので、余計に今日の行動が謎なのだそうだ。
パレットは今朝までのミィを思い返す。
だが自身もそしてジーンも、ミィと揉めたなんてことはなかったはずだ。
ミィにもしムシャクシャしたことがあっても、王都の外へ狩りに言って気分を晴らしてくるのが常だ。
「そのミィは、どうしてますか?」
「庭で一日、日向ぼっこしてたよ。
どこにも遊びに行かないでね」
パレットの質問に答えたマリーの視線を追うと、確かにミィは庭でごろごろしていた。
それもおかしな話だ。
昼間はいつもであれば、ミィがどこかに散歩に行っている時間だ。
その頃に屋敷にいたのも、謎である。
「台所を荒らさないように、一応ミィにはもう一度ちゃんと言っておきます」
「そうしておくれ」
パレットは早速ミィに話をしに行こうと、席を立つ。
その時、マリーがふと思い出したように呟いた。
「ああでも、もしかすると茶葉の匂いが嫌だったのかもね」
「匂い、ですか?」
その話に、パレットは台所を出ようとしていた足を止めた。
「ミィちゃんが床に零したお茶から、なんだか甘い匂いがしたんだよ」
マリーによると、駄目にした茶葉は数日前に貰った物らしいが、その時にはそんな甘い匂いはしなかったそうだ。
「お貴族様から貰う茶葉は、高級なだけあって香りがいいだろう?
だから、貰うと一番に香りを楽しむんだよ」
新しい茶葉の香りを楽しむのは、ここ最近のちょっとした贅沢だと、マリーは笑った。
だがパレットは反対に、眉間にぎゅっと皺を寄せる。
――ミィが駄目にしたお茶から、いつもと違う匂いがしたってこと?
パレットの脳裏に、毒が混ぜられたという可能性が浮かぶ。
持ってきたのは、いつも屋敷に遊びに来る子供の従者だ。
だが、その子供の口に入るかもしれないのに、その従者が茶葉に毒を入れるとは考えにくい。
となるとマリーやエミリの留守に、外部の者が台所に忍び込んだのか。
――もしかすると、ミィはそれに気付いて……?
「……その茶葉、残ってますか?」
真剣な表情のパレットを見て、マリーは一瞬呆けるものの、すぐに答える。
「まだ捨ててないよ」
ごみを置いてある場所から、件のお茶の葉を拾ってくれた。
割れた容器ごと包に入れてあるが、その包越しにも甘い香りがした。
「このお茶、ミィが壊す前に使いましたか?」
「いいや? まだ前に貰った茶葉が残っているからね。
そっちを使うから未使用だよ」
そう言うマリーに差し出された使いかけのものと、茶葉の香りを比べてみる。
マリー曰く、この二つは同じ人物が持ってきた茶葉で、毎回同じ茶葉を貰っているそうだ。
だが、確かに香りが違う。
「マリーさん、もし茶葉の香りが違っていたら、飲まないでください」
「そうだね、もし茶葉が悪くなっていたら大変だよ。
それを飲んだ坊ちゃん方になにかあったら、ジーンやパレットが叱られちまう」
マリーも台所を預かる者として、食の安全は気になるらしく、真剣な顔で頷いた。
「ミィちゃんが駄目にした茶葉も、あれじゃ怖くて使わなかっただろうよ。
だからミィちゃんを、あまり叱らないでやっておくれ」
「ありがとうございます。
ミィにもちょっと聞いてみます」
マリーの気遣いに礼を言い、パレットは甘い匂いのする茶葉の包を持って、庭に出る。
「ミィ、いらっしゃい」
「みゃーん!」
パレットが呼ぶと、ミィは尻尾を揺らして寄って来た。
「ミィ、お茶の容器を壊したって、マリーさんに聞いたの。
どうしてそんなことをしたの?」
「うみぃ……」
ミィがしょんぼりと項垂れる。
どうやらパレットの真剣な表情のせいで、叱られていると思ったようだ。
パレットは表情筋をなんとか動かし、笑顔を作る。
「ああ、ごめんね、ミィを怒っているのではないの。
ミィは賢いいい子ですもの。
きっと理由があるのよね? それを聞きたいの」
パレットはそう言って、茶葉の包みをミィの前に置く。
するとミィは、それに前足で土をかける。
まるで汚物を片付ける仕草である。
「ミィは、これを飲んだら駄目だと言いたいの?」
「みゃん!」
パレットが尋ねると、ミィがそうだと言わんばかりに尻尾を振り回し、ゲシゲシと前足で包みを蹴りつける。
「わかった、これは飲まない。
その代わり、悪いものが入ってないか、ちゃんと調べてもらうわ」
パレットがそう言い聞かせると、ミィは包みを蹴るのを止めた。
やはりミィには、ちゃんと理由があったのだ。
だとすると、散歩にも行かずにいた理由も……
「ミィ、もしかしてお屋敷を守るために、ずっとここにいたの?」
「みゃん!」
そうだよ、というようなミィの返事に、パレットはミィをぎゅっと抱きしめる。
「偉い子ね、ミィ。
ミィのおかげで、みんな助かったわ」
パレットが褒めながら撫でると、ミィは嬉しいのかゆらゆらと尻尾を揺らす。
「お願いよ、これからもお屋敷の平穏を守ってね、ミィ」
「うみゃん!」
パレットのお願いに、任せろ、と言わんばかりにミィが胸を張った。
それから帰って来たジーンにすぐに話を通し、屋敷の者を集めて話し合いが行われた。
「子供たちの誰かを狙っているのかもしれんし、俺やパレットを狙って、王子殿下の誕生パーティー当日の警備を薄くしたいのかもしれん」
パレットはともかく、ジーンは王族に重用されている。
そんなジーンを邪魔に思う貴族は、きっと大勢いる。
その中の誰かが、業を煮やして実力行使に出たということだろうか。
今まで屋敷は平穏であったのに、ここにきて急にこんな騒ぎになったとあっては、王子様の誕生パーティーとの関連を疑うべきだろう。
茶葉に含まれるのがどの程度の毒物なのかは、調べなければわからないが、命の危機に晒されたかもしれないのだ。
モーリンとアニタは青白い顔色をしている。
一方でこんなことがいつかは起こることを、予測していたのは大人たちだ。
「ここに遊びに来る子供たちの家族のように、理解ある貴族もいるが、庶民を虫けらのように思っている貴族もいる。
それはわかっていたことだ」
屋敷の中で最も年長者であるライナスが、モーリンとアニタの頭を撫でてそう語った。
「台所は、無人にしない方がいいかしらね」
エミリが難しい顔で呟くと、マリーもそれに頷く。
「俺とレオンで、定期的に見回りをするよ」
ライナスが言うと、レオンも頷いた。
本当は警備のために人手を増やすといいのだが、そのせいで怪しい者を招き入れる結果になりかねない。
急ぐあまりに、信頼できるかを見極める時間を削るわけにはいかないのだ。
「たぶんこの騒ぎは、パーティー当日までのことだ。
それまでみんな頼む」
これは貧民街で暮らしていれば、しなくてよかった苦労である。
ジーンがみんなを見回すと、深々と頭を下げた。
「家族じゃない、助け合うのは当たり前よ!」
そんなジーンに、エミリが笑顔でそう言った。
人手を増やすのは、パーティーが終わってからにすることで、話はついた。
それから遊びに来る子供たちにも、念のために護衛を連れてくるように伝えた。
その際に、子供たちには騒ぎについて隠さず伝える。
そうすることで、彼らにも自衛してもらうためだ。
遊びにきた王子様は、この話を聞いてとても憤慨した。
「みなの者! そのような卑劣な手段で楽園を穢す輩を、我らで懲らしめるのだ!」
「「「おー!」」」
なんだか妙な方向に話が進んだが、ちゃんと大人も付いているので大丈夫だろうと思うことにする。
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