オヤジが生まれ変わって?系救世主

無謀突撃娘

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オヤジが見る地上世界の現実

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 ある程度時間がたってから再び結界を作ってから中で集まって話し合いを始める。先ほどと違うのはある程度他の神からの敵意が見られないことだろうね。
 
 でも、警戒はされているようであったが好意的に見られるようになってきて宴と話し合いを5回以上繰り返して彼らの悩みもしることになった。

 信仰の弱体化、精霊たちとの交流の数の減少、それに伴う魔力の減少、そして最悪なのが環境の悪化や出生率の減少などかなりひどいものだった。

 具体的な数字を算出するために彼らの頭の中から記憶を取り出すことにした。

「すみませんがちょっと頭の中を見させてもらいます」

 これはあまり使いたくなかったけどはっきりとした証拠が必要と判断してこの場にいる全員の神様たちの許可を得てから生まれてから今に至るまでの記憶を情報として見る《記憶情報化》のスキルを使い見てからそれを計算してグラフ化すると。

「(これはかなりひどいな。毎年1000人以上の赤ん坊が死んでるし10歳まで育つ子供の数がかなり少ない。文明レベルはそれなりにあるはずなのに食生活が乏しくて栄養が足りずに死んでしまってる。主食はほとんど麦や馬鈴薯ばかりで他のものがほとんど無い)」

 さらに細かいところまで見てみる。

「(気候は・・・なんだこれは? 世界的な平均気温の上下があまりにも激しすぎる場所がかなりあるじゃないか? 温度差が激しすぎるところが多く安定しているところは過剰に光と火が強くて雨が逆に降らなくなって慢性的に水不足になっている。逆に寒冷化してまともじゃない場所もあり大気や風の流れもおかしいところばかりで草木が育たないから安定した穀倉地帯や牧場などがあまり多くない。自然の力を労働力にする水車や風車はおろか川や井戸すら村や町近くに多くないのはかなり過酷だな)」

 今度は自然や水などをグラフを見る。

「(木々はそれなりにあるんだけど精霊たちの力が弱くなっている上に環境の変化や水不足に耐え切れず枯れてしまう事が多い。だから保水力が低くなり洪水が頻繁に起こるから水を貯めておけることができないから水不足に拍車がかかるし水質も濁ってしまう)」

 時間をかけて情報をすべて数字化して《書記知識》で数字化して紙に書き出す。この世界には書類を書くのに適した紙があるかどうかわからなかったので作ったのだ。魔法を使いペンとインクをいくつも操り正確に書き出す。

 30分かけてすべて書き終える。一人当たり40枚ほどの厚さになってしまった。それを全員に配る。みなさんきっちりと整った白い紙に目を白黒してなさる。当然と言えば当然か。まだここまでのものを作る技術は無いのだから。

「みなさん、この紙を上のほうから目を通してください、一枚一枚の中身を説明します。まずは・・・」

 前世のホワイトボードのような黒板とチョークを使い説明を始める。これも文明の立派な道具だ。前世の子供にもわかりやすく書ける道具と言うのはすばらしいね。

 なお、高さが届かないため台座を使用しています。

 最初のページから説明を始める。神様たちもおとなしくそれに従ってくれるが途中質問をいろいろ言われたけどそれも含めて説明をする。記憶の情報なので多少食い違いがあるかもしれないけどそこは調整もちゃんとする。見たことが事実なら地上世界は相当に危険で肉体的に強く生まれてくる種族も含めて人口は下がり少子高齢化が進んでいて歯止めをかけようにもそれができない状況だ。国を治めている人たちもそこがわからないはずはないはずなんだけどそういった方面の知識はゼロだろう。子供なんて男女の交わりをすれば必然的に生まれるとぐらいしか頭の中にないはずである。

 説明が進むと怒り心頭に反論してくることが数回あったけどそれは感情論である。綿密に計算されてある書類は足し算引き算ができれば良いぐらいに簡単に纏めてある。説明を続けるにつれて反論も少なくなっていく、かれらもわかっているのあろう。世界がおかしいことに。

 時間がたち書類のページをすべて説明し終わると全員がどんよりとした表情になっていた。

「・・・・・リーヴリル、これはこの世界の現実なのね?」

 悲しみの表情を隠せないノートリアス。だからこそ断言した。

「あくまでここにいる神様たちの記憶を見ただけだからすべてが正しいとは言えない。でも、この世界は相当に危険だよ。体のあちこちが病魔に蝕まれていてどこから手を付けたらいいのかわからない。地上世界に出て実際に見たほうがもっと早くて確実なんだけれど・・・」

 少し悩んでから。

「地上世界のおける気候や大気、日が昇ったり降りて夜になったりするなどそれらを含む自然環境の管理は誰が行っているのは?」

「光神族が行っています」

 ノートリアスとメリアが答える。

「では赤ん坊が誕生するときに健やかに育つように加護を与えているのは?」

 信仰している者たちによって違いますがほとんどが光神族だと。わたしはそのほかにもいろいろ質問したがほとんど同じ答えだった。ここまで一権集中化すれば楽なことは楽だけどそれは自分の問題を他者に任せているのと同じことだった。

 これではノートリアスやメリアやノルドたちがどんなにがんばっても暗い未来しかありえない。与えるべきものを与えず奪うだけ奪う。生かそうとも殺そうとも自分勝手にできてしまういまのシステムをどうにかしなければ死した世界になってしまうだけだ。

「まず光神族がきちんと責任を果たしているのかどうか確認したいのだけれど話し合いはできるのかな? できればそれに同席させてもらえば早いんだけど」

「それは無理です」

「は?」

 予想外の答えが返ってきて一瞬気が無くなる。

「光神族の住む世界には非常に強固な結界が張られていて勝手に出入りはできないのです、話し合いは一定周期で行われていますが地上世界で500年周期なのです」

 次の話し合いまで350年ほどあるのだと。

「待ってよ! このままそんなに長い時間このままだと危険なのは説明したでしょ! なのになんでその問題を改善しようとする話し合いができないの? 緊急事態の話し合いすらできないの? おかしいだろうそれは!」

 語気が荒くなる。それはただの怠慢だ。全員がビクッと体を震わせる。いけないいけない、冷静さを欠いてはだめだ。それよりもまずはできることから始めるしかないか。

あんまり見せるべきではないけど仕方が無い。

「《豊穣の異世界》!」

 スキルワードをつぶやき世界を一変させる。すると周囲の景色は緑あふれ水が湧き出し獣が自由に動き回り考えれる物が無限ともいえる広さでそこに存在した

「これはいったい・・・」

 突然のことに戸惑う神様たちだがそれを無視して。

「《異次元超巨大万能工房》!」
 
 を呼び出して使う。戦闘関連の《ジョブ》《スキル》《アーツ》をすべて外して生産関連ですべて埋める。

 創るのは大地を活性化させて精霊力を高める【豊穣の大地】、水の浄化作用をもたらす【恵みの源泉】、緑を増やす【新緑の苗木】、気候を安定化させる【大気の息吹】、それらに元気の育つようにする栄養素を爆発的に増やす【源の種】を図面化する。それらを【アーティファクト作成者】で作り出す。それ以外にもいろいろな道具を作り出す。またこれらはすぐに効果をしないので即効性のあるものも創らなくてはいけない。

 《万物の系統図の目録》で栄養価の高く過酷な環境でも育ち病害になりにくく収穫量の多い植物や新種の動物や魚など手を入れて創りだす。ほんとはあまりこういう改造はやりたくないのだが神々が目をつぶってくれると後で確約させることにした。

 大分時間をかけてからそれらをすべてメリアに渡す。

「これを見えにくいように地上世界にばら撒いて。光神族でもこれらには疎いと思うから大丈夫だと思う。地上の生態系はすべて見えてはいないだろうから。
 ばら撒き終えて効果が出るまで何十年かはかかるけど状況はかなり改善される。それとわかっていると思うけどこれらのことについてはわたしとそちらの神で半々で責任を持ってもらうよ?
 神の特権を侵してまでするんだけど神が無能だからこういう状況になったんだから問題解決に協力する代わりに守護を約束させるからね」

 そう宣言してから一枚の羊皮紙を取り出す。紙でもよかったけどこっちの方が良いと判断した。


「・・・契約内容は地上世界を含むこの世界の安定化と存続の可能性を探り出して実行することを条件に力の行使および守護を付けることなど・・・・・・ですか」

 メリアを始めとして考え込み始める。

「神々の話し合いと交流などの活発化なども含まれていますね。あとは・・・世界の良き循環の流れなどの構築など先ほどの話し合いの中で出た問題解決を模索することなどいろいろありますが何とかします。この条件をここにいる神全員の一致で受け入れます」

 メリアは羊皮紙にサインをする。羊皮紙は3枚ある。メリアとノートリアスとわたしの3人が所有する。

「正直に言うとこれはあくまで苦肉の策、明確な効果を出したいのなら外に出るべきなんだけどまだ体の成長が不十分だからもう少し時間が必要」

「! リーヴリル、あなたは」

 不安そうな表情だけどもう決めたんだから。

「10歳になったら地上世界に出て実際に見て回ると決めた」

 どの道このままだとできることが限られてしまう。間接的にでは遅すぎる。直接やった方が早い

「ってことだから地上世界のことをもっと教えてほしい。お願いします」

あくまで笑顔で黙らせた。
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