54 / 69
ダンジョンと関わることにする5
しおりを挟む
「【隠蔽】でいつまで隠れているの強盗さん?」
突然のことに少し混乱する。今は夕暮れで少し暗くなり始めている。周囲には誰もいないが、
「王国のほうから雇われたのか南部から来たのか分からないけどここではそういう無法は許さないから」
すると突然何本もの矢が飛んでくる。
「【防壁の風】」
リダラさんがすぐさま魔法で防いでくれるが男たちが数人がかりで押さえつける。
「リダラさん!」
「おっと、動くなよぉ。動くとこの女がどうなるか保障しないぞ」
「・・・」
リダラさんは動こうとしないのがおかしい?あれだけの実力があれば簡単に振りほどけるはずなのに?
「へへっ、美人さんよぉ、えらく理解が早いな」
「・・・どうしてランダムに脱出場所を設定しておいたのにあなた達の様な輩が現れるか理解できましたから」
そう言うと男の懐から何か人形のような物が出される。
「【サーチトークン】って言うレアマジックアイテムさ。これさえあれば印をつけた人間がどこにいるのかすぐに分かる優れ物さ!この女らが最近稼いでるから印を付けておいたのが正解だったぜ」
そうして私達にアイテムを全て渡すように脅迫してくる。
「嫌です!あなた達の様な奴らに渡すものなど一つもありません!」
「そう邪険にするなよぉ、こうすればいいかなぁ」
そうしてリダラさんの胸元をナイフで引き裂く。
「キャッ!」
「ヘヘッ、こんな女が付いてくるとは非常に役得だ、アジトに帰ったら楽しませてやるよ!」
下卑た男達に屈服する直前、
「【アイテムロスト】サーチトークンを実行」
男が握っていた人形が跡形も無く砕け散る。
「な、なんだ!どうなってる!」
突然のことにうろたえはじめる男達。
「この世界における同アイテムおよび類似品は全てロストした、もう二度と使用不可能にしたし再生する知識も技術も抹消されたから安心して」
満面の笑み。
「この女、何てことをして、グワッ!」
すぐさま体を拘束していた全員を纏めて振りほどく。
「わたしは幻想そのものにして主たる者【幻想魔法】!」
すると一面に花びらがいくらでも降り注ぎ甘い香りがしてくる。男らはその香りを嗅ぐと放心状態になり、
「さてと、こいつらの始末は王国に任せるかな」
そうして男達は全員警備隊の場所まで行くことになる。彼らは今までの悪事を全て白状した後正気に戻ると全員牢屋にいたということになった。
「ごめんね、こんな面倒なことになって」
「そ、それはよろしいのですが、その、あの」
服の胸元がほぼ完全にあらわなのはどうなのかと。
「あぁ、そっか」
ちょっと胸元を触ると元通りになっていました、どういう素材なのだろうか?
「説明すると長くなるから先にアイテムなどを換金してしまおうか」
そうして換金して翌日、
「聞きたいことがあるのでしょう」
そうして強盗団をほぼ全て捕縛して説明がされる。
「もうすでに感づいてうと思うけどわたしの本当の名前はリーヴリルだよ、騙しててごめんね」
「い、いえ、とんでもない!こちらこそ色々お世話になり感謝しています!」
話を聞くと王国ギルド本部から冒険者の中に盗賊や強盗などが出入りし始め恐喝行為などが問題とならないように監視して欲しいとの依頼内容だった。ランクは依頼をこなしていないので最低だがエクリプス辺境伯様の能力評価は非常に高い。なので身分を隠して冒険者らと交流して問題の迅速な処理を極秘裏に任されているそうだ。あまりに有名で外観も完全にばれているので魔法で姿を誤魔化してダンジョンを見て回っていた時に出会ったのだ。
「幸か不幸か完全に初心者だったからちょっと手を貸してあげたの」
下手に知識や経験を持っているよりは扱いやすいと判断したそうだ。
「このことは秘密だから魔法でロックを掛けておくね、これで他人からどうされても言えないから」
特に変化は無かったが。
「まいったなぁ、せっかく交流し始めたのにこれじゃどうしようもない。まだまだ一人で頑張るしかないのかぁ」
どうやら殆ど一人でやっているので手が回らないらしい。
「別に問題などありませんよ、今後とも私達のパーティにいれば良いだけなのですから」
本当は男性だが別に嫌う理由にはならないし辺境伯様の能力や性格なら手放す方がおかしいだろう。そうしてリダラの姿のままで私達のパーティに正式に入る。
「わたしの能力ではどんなダンジョンでも敵無しかも思うかもしれないけど基本的にダンジョンにいる間はダンジョンマスターが設定したルールに従っているから、戦闘経験も積めるし」
例外は認めないそうだ。そうして依頼をこなしてダンジョンに潜る日々が続いていく。
「鍵付きの宝箱だ。まかせるね」
今日もせっせと真面目にダンジョンに潜っている。あれからダンジョンと毎日格闘している。敵は格段に私達の上だがダンジョンにいる間は格上の相手とも戦闘訓練が積めるので非常に助かるが自力は出てしまうと元に戻るのでエクリプス辺境伯様の訓練所で訓練する日々とを繰り返す。
「ふぅ」
3人とも汗だくになるほど訓練をこなした。
「「「お風呂だお風呂だ~」」」
全員一致で大浴場の風呂に入る、ここでは24時間いつでも風呂に入れる場所がある。そうして汗と疲れを流し終わってから、
「「「「この子らは誰なの?」」」」
ユーフォリア様とリースリット様とシャナ様とステラ様が全員一致で聞いてきた。どうやら私達という女がいながらほかに手を出したことが許せないらしい。女の嫉妬は地獄まで一直線だ。
「何か勘違いしてるようだけど彼女らは冒険者として活動しているときの仲間だよ、まだ婚約すら確約してないのにどうして激しく怒るの?別に肉体関係があるわけでもないのに?わたしがいつあなた達に横暴な行動や発言をしたわけでもないのに?わたしはいつでも言ってるはずだよ『男として誰よりも大きなことを考え成す』と、これもその一部、切ろうと思えば切れるのだから不満なんて言われる筋合いがないはずだけど」
彼女らの反論を力ずくで押さえ込みます。
「そ、それは」
「そのとうりだけど」
「しかしこれは」
「どうしたものなのか」
全員しどろもどろです。
「「「「私達という女がいれば十分なはずですが!」」」
「ようするに男として不切実だと言いたいのね、じゃあ、関係を完全に断ち切るから別れて」
問答無用で断言する。彼女らは莫大な恩恵を受けているので発言力が非常に強いがそれもエクリプス辺境伯様の将来の伴侶という肩書きがあればなのだ。
「「「「そんなことは絶対にできません!仲良くしますから追い出さないでください!!」」」」
完全に彼女達を手の中に納めているのでどのようにしようと思うがままなのでしょう。彼女たちの方が折れて今後はこの都市を拠点に活動できるように取り計らってくれるそうです。
「わたしは男尊女卑を押し付けてるわけじゃないし入ってこようが出て行こうが別に気にしないし無法者や愚か者にはきちんと罰を与えているし利益供与もきちんとしている。それは今後誰が現れようと変化しないし先に出会った分だけ信頼し優遇してるし援助もしている。それをたかが女が数人近づいただけで疑うなんてわたしはそんなに優柔不断な評価なの?甘い言葉や条件なんていくらでも出てきてるのに跳ね付けてるしそもそも・・・」
口うるさく説教を続ける辺境伯様、彼女らは全員正座状態です。王国にも領地の民にも南部にも莫大な利益を与えているので逆らうことなどできないし王妃様らも彼に実権を早く握って欲しいのでしょう。多少不満が出てもアッサリ覆せる自信があるのだから女らがどう騒ごうと問題ではない。当面は冒険者仲間だが秘密を知っているので今後どうなるか期待することにします。
突然のことに少し混乱する。今は夕暮れで少し暗くなり始めている。周囲には誰もいないが、
「王国のほうから雇われたのか南部から来たのか分からないけどここではそういう無法は許さないから」
すると突然何本もの矢が飛んでくる。
「【防壁の風】」
リダラさんがすぐさま魔法で防いでくれるが男たちが数人がかりで押さえつける。
「リダラさん!」
「おっと、動くなよぉ。動くとこの女がどうなるか保障しないぞ」
「・・・」
リダラさんは動こうとしないのがおかしい?あれだけの実力があれば簡単に振りほどけるはずなのに?
「へへっ、美人さんよぉ、えらく理解が早いな」
「・・・どうしてランダムに脱出場所を設定しておいたのにあなた達の様な輩が現れるか理解できましたから」
そう言うと男の懐から何か人形のような物が出される。
「【サーチトークン】って言うレアマジックアイテムさ。これさえあれば印をつけた人間がどこにいるのかすぐに分かる優れ物さ!この女らが最近稼いでるから印を付けておいたのが正解だったぜ」
そうして私達にアイテムを全て渡すように脅迫してくる。
「嫌です!あなた達の様な奴らに渡すものなど一つもありません!」
「そう邪険にするなよぉ、こうすればいいかなぁ」
そうしてリダラさんの胸元をナイフで引き裂く。
「キャッ!」
「ヘヘッ、こんな女が付いてくるとは非常に役得だ、アジトに帰ったら楽しませてやるよ!」
下卑た男達に屈服する直前、
「【アイテムロスト】サーチトークンを実行」
男が握っていた人形が跡形も無く砕け散る。
「な、なんだ!どうなってる!」
突然のことにうろたえはじめる男達。
「この世界における同アイテムおよび類似品は全てロストした、もう二度と使用不可能にしたし再生する知識も技術も抹消されたから安心して」
満面の笑み。
「この女、何てことをして、グワッ!」
すぐさま体を拘束していた全員を纏めて振りほどく。
「わたしは幻想そのものにして主たる者【幻想魔法】!」
すると一面に花びらがいくらでも降り注ぎ甘い香りがしてくる。男らはその香りを嗅ぐと放心状態になり、
「さてと、こいつらの始末は王国に任せるかな」
そうして男達は全員警備隊の場所まで行くことになる。彼らは今までの悪事を全て白状した後正気に戻ると全員牢屋にいたということになった。
「ごめんね、こんな面倒なことになって」
「そ、それはよろしいのですが、その、あの」
服の胸元がほぼ完全にあらわなのはどうなのかと。
「あぁ、そっか」
ちょっと胸元を触ると元通りになっていました、どういう素材なのだろうか?
「説明すると長くなるから先にアイテムなどを換金してしまおうか」
そうして換金して翌日、
「聞きたいことがあるのでしょう」
そうして強盗団をほぼ全て捕縛して説明がされる。
「もうすでに感づいてうと思うけどわたしの本当の名前はリーヴリルだよ、騙しててごめんね」
「い、いえ、とんでもない!こちらこそ色々お世話になり感謝しています!」
話を聞くと王国ギルド本部から冒険者の中に盗賊や強盗などが出入りし始め恐喝行為などが問題とならないように監視して欲しいとの依頼内容だった。ランクは依頼をこなしていないので最低だがエクリプス辺境伯様の能力評価は非常に高い。なので身分を隠して冒険者らと交流して問題の迅速な処理を極秘裏に任されているそうだ。あまりに有名で外観も完全にばれているので魔法で姿を誤魔化してダンジョンを見て回っていた時に出会ったのだ。
「幸か不幸か完全に初心者だったからちょっと手を貸してあげたの」
下手に知識や経験を持っているよりは扱いやすいと判断したそうだ。
「このことは秘密だから魔法でロックを掛けておくね、これで他人からどうされても言えないから」
特に変化は無かったが。
「まいったなぁ、せっかく交流し始めたのにこれじゃどうしようもない。まだまだ一人で頑張るしかないのかぁ」
どうやら殆ど一人でやっているので手が回らないらしい。
「別に問題などありませんよ、今後とも私達のパーティにいれば良いだけなのですから」
本当は男性だが別に嫌う理由にはならないし辺境伯様の能力や性格なら手放す方がおかしいだろう。そうしてリダラの姿のままで私達のパーティに正式に入る。
「わたしの能力ではどんなダンジョンでも敵無しかも思うかもしれないけど基本的にダンジョンにいる間はダンジョンマスターが設定したルールに従っているから、戦闘経験も積めるし」
例外は認めないそうだ。そうして依頼をこなしてダンジョンに潜る日々が続いていく。
「鍵付きの宝箱だ。まかせるね」
今日もせっせと真面目にダンジョンに潜っている。あれからダンジョンと毎日格闘している。敵は格段に私達の上だがダンジョンにいる間は格上の相手とも戦闘訓練が積めるので非常に助かるが自力は出てしまうと元に戻るのでエクリプス辺境伯様の訓練所で訓練する日々とを繰り返す。
「ふぅ」
3人とも汗だくになるほど訓練をこなした。
「「「お風呂だお風呂だ~」」」
全員一致で大浴場の風呂に入る、ここでは24時間いつでも風呂に入れる場所がある。そうして汗と疲れを流し終わってから、
「「「「この子らは誰なの?」」」」
ユーフォリア様とリースリット様とシャナ様とステラ様が全員一致で聞いてきた。どうやら私達という女がいながらほかに手を出したことが許せないらしい。女の嫉妬は地獄まで一直線だ。
「何か勘違いしてるようだけど彼女らは冒険者として活動しているときの仲間だよ、まだ婚約すら確約してないのにどうして激しく怒るの?別に肉体関係があるわけでもないのに?わたしがいつあなた達に横暴な行動や発言をしたわけでもないのに?わたしはいつでも言ってるはずだよ『男として誰よりも大きなことを考え成す』と、これもその一部、切ろうと思えば切れるのだから不満なんて言われる筋合いがないはずだけど」
彼女らの反論を力ずくで押さえ込みます。
「そ、それは」
「そのとうりだけど」
「しかしこれは」
「どうしたものなのか」
全員しどろもどろです。
「「「「私達という女がいれば十分なはずですが!」」」
「ようするに男として不切実だと言いたいのね、じゃあ、関係を完全に断ち切るから別れて」
問答無用で断言する。彼女らは莫大な恩恵を受けているので発言力が非常に強いがそれもエクリプス辺境伯様の将来の伴侶という肩書きがあればなのだ。
「「「「そんなことは絶対にできません!仲良くしますから追い出さないでください!!」」」」
完全に彼女達を手の中に納めているのでどのようにしようと思うがままなのでしょう。彼女たちの方が折れて今後はこの都市を拠点に活動できるように取り計らってくれるそうです。
「わたしは男尊女卑を押し付けてるわけじゃないし入ってこようが出て行こうが別に気にしないし無法者や愚か者にはきちんと罰を与えているし利益供与もきちんとしている。それは今後誰が現れようと変化しないし先に出会った分だけ信頼し優遇してるし援助もしている。それをたかが女が数人近づいただけで疑うなんてわたしはそんなに優柔不断な評価なの?甘い言葉や条件なんていくらでも出てきてるのに跳ね付けてるしそもそも・・・」
口うるさく説教を続ける辺境伯様、彼女らは全員正座状態です。王国にも領地の民にも南部にも莫大な利益を与えているので逆らうことなどできないし王妃様らも彼に実権を早く握って欲しいのでしょう。多少不満が出てもアッサリ覆せる自信があるのだから女らがどう騒ごうと問題ではない。当面は冒険者仲間だが秘密を知っているので今後どうなるか期待することにします。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる