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ダンジョンと関わることにする4
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「3人ともここ最近非常に調子が良いじゃないか、最近大評判のダンジョンに潜り始めてからそう時間が経ってないのに見違えたよ。ランクアップもしたそうじゃないか」
ギルド職員からお褒めの言葉を貰う。エリン、カレン、アネットはあれからずっと同じダンジョンに挑んでいた。経験値などは全てリセットされるが魔物との戦闘の経験は消えないのでダンジョンに潜って装備やお金を手に入れて実力の底上げをしてギルドの依頼を受けて実績を積む、そして不足を感じたらまたダンジョンに潜るという日々を繰り返していた。冒険者としての実績も上がり上の依頼も来るようになり評価も上がり手に入るお金なども増えるという利益の輪の中を回り続けていた。
そうした良い流れに身をゆだねていると生活環境を良い物に変えたいのはしごく当然であり設備の整った宿屋に移り住み毎日美味しい食事とフカフカのベッドに風呂なども入れるようになる。今までは水浴びだったし布団もボロい物だった。
「さて、今日から別のダンジョンにも挑めるようになったから行ってみましょうか」
3人とも元気良くダンジョンに向かう。来たのは【ベリダール】というダンジョンだ。ここは変貌を遂げたダンジョンの一つで初心者のレベルに入っているが一番危険であり一番利益が出せる場所だ。条件は今までとさほど変わっていないが内部は完全に別物で宝石や貴金属や細工品が多く装備などは殆ど出てこない。数少ない装備でやりくりしなくてはならず敵もそれなりに強いので不人気な条件なのだが実入りが格段に良いので連日長い列が出来るほどだ。
ここでは【アイテム搬送】というスキルが使え内部で一定金額ダンジョンマスターに捧げれば致死ダメージを受けても送った分のアイテムなどは戻り次第受け取れるし【離脱】を使えるマジックアイテムがありこれでいつでもダンジョンから脱出できるというすばらしいアイテムだ。このような非常に有用なマジックアイテムが持ち帰れるのでそれらの売買だけで多額の利益が出せるため商人らが近くに常時商売をしている。難易度が高いため多少お金を払う必要があるが一人最大で3個まで装備などを持ち込めるサポート付きだ。
毎回レンタルを支払うのが嫌ならば期限内ならば何回でも使えるサービスも開始された。最短10日~無期限というもので長い期間なほど高額だが一定額の割引があるので長く潜ろうとするなら非常に安上がりとなる。まだ私達はそこまで稼げないがまだまだ難易度の高いダンジョンは多数存在するので頻繁に潜ることを考えると期限付きの購入も考えなくてはいけない。
「おひさしぶり、元気にしてたかしら」
「リダラさん!」
なんと、幸運にも先生といえるリダラさんがいた。このダンジョン近くに来ていて違法な取引が行なわれていないのか調査に来ているそうだ。どこの国でも同じだが偽物のアイテムやマジックアイテムを取引するのは違法である、ダンジョンの利益が莫大になったのだからそういう人たちが現れないか確認してるのだそうだ。
「見違えたじゃない、装備なども上等なのに変わっているし」
南部のエクリプス辺境伯の所で生産されている装備で固めている。あそこの装備は王国のどれよりも優れていて安めなのだ、実際に行って確認してすぐさま購入を決めたのだ。その効果はすばらしくレベルが上の魔物でも数回の攻撃で倒せるなど既存の装備とは比べるまでも無い。
「今日はここのダンジョンに来たのです。ランクアップしましたしもっと稼げるようになりたいから」
「頑張りなさい、あなた達にダンジョンの寵愛がありますように」
そうして分かれてからダンジョンに挑むがまだ最初なのでレンタルして挑む。装備も持ち込みたいが死亡が怖いのでまずは確認のため初期状態で潜ることにした。
「情報では聞いていましたが装備品などはほとんどありませんね。外に持ち出せば高額な物ばかりですがこれなら装備の持込をお金などで許可するのも分かります」
高価な物ばかり出てくるが持ち帰れなければ無意味だ。弓矢や魔法攻撃のアイテムも出てくるが数が少なく調子に乗るとすぐに無くなってしまう。食料もさほど多くなくて遠距離から攻撃してくる敵も増えているので回復アイテムもほぼ品切れ状態なのだ。
おそらく最初に挑んでは歯が立たない相手ばかりだったがいままでダンジョンに潜っていたのでそういう敵の対処方法をリダラさんから最初に説明されていたので常に想定して挑んでいた経験が生きた。苦戦は続いたがギリギリ離脱者は出ずに何とか脱出できた。
「お疲れ様でした~!」
無事に生きて帰ればその報酬をきちんといただくのが冒険者だ。ルビーやサファイア、ダイヤモンドなど宝石の原石の数々と一部金塊などを持ち帰ることが出来た。それらを商人などに売りさばくと今までで最高の利益となった。
「今回は初期装備でどうにかなったけど次回はどうしようか?」
「ん~、あそこまで装備品が出てこないとなると持込が必要だしね~」
「最初の辺りではさほど多く出てこないから商人を切ってもよさそうだし」
この辺りからジョブなどの編成を変えていく必要性が出始めてきた。前のダンジョンでは前の編成でさほど問題が無かったが戦闘能力が低い商人一人入れるだけでも大きな負担なのである。6人までパーティとして編成できるが人数が半分なのでどうしても戦闘要員が欲しいのだ。他の誰かを入れたいが男だと邪な考えがチラついてしまうし女だとさほど冒険者は多くない。
「「「う~ん」」」
どうしてもリダラさんが欲しいのだ。戦闘経験が非常に豊富でダンジョンにも慣れているし同性ということもあるし。とりあえず明日会って誘ってみることにした。
「わたしでよければ付きあえるよ」
アッサリと承諾してもらえた。もちろんそれなりの理由がある。最近ダンジョンから帰還した後を狙う強盗まがいの連中がいるらしい。脱出場所は基本的にランダムだが大量のアイテムを抱えていて格好の獲物なのだとか。これをエクリプス辺境伯様は非常に問題視していて王国の方に注意しているそうだが実際に確認しないと証拠にはならない、そこで、リダラさんら優秀な人物に内密に指令を出したそうだ。
『ダンジョンから苦労して持ち帰った報酬を横取りする悪党らを排除しろ』
すぐさま配下に命令してそういう調査を開始しているのだとか、冒険者らの中にも手駒を混ぜている。
「リダラさんは辺境伯様直属の冒険者なのですか!」
「あんまり大声出さないで。直属とは言っても基本的にのんびりした仕事だしあまりこういう仕事は好きじゃないんだけどそういう輩にはキッチリと裁くのが辺境伯様らしいし」
そうしてパーティを組むことになる、リダラさんは予想どうり戦闘経験が非常に豊富でありレンタルの状態でも十分すぎるほど仕事をこなしてくれる。
「ここはこうして、よし。隠し部屋を発見っと」
一人増えたので役割の割り振りに余裕が出来る。リダラさんは基本的に戦士しかしない、というか、それ以外する必要などどこにもない。状況判断が早く的確なので最前線で仕事をしてもらうのがもっとも効率が良いのだ。組んでから数回ダンジョンに潜ったが一度として離脱者は出していない。それだけ優秀だという証明である。
「かなり量が多いですね、荷物の方に余裕が少なくなり始めました」
今回は20階までの突破を目的としている。アネットが一人商人として参加しているが目の前にある財宝の荷物が容量を少し超えているのである。もうすでに全員荷物が一杯である、後1階降りれば脱出ポイントなので食料を全て捨てて荷物満載で全員大急ぎで脱出する。
「本当にギリギリだね~」
脱出すると一部を除いて全て売却する方針にしている。今回は今までより深い階層に潜ったので高価な細工品や宝石など大量に抱えていて身動きするのが難しいほどだ。これだけの量だと買い手が数多くいるだろうし売却額はとてつもない、一刻も早く商人の所に運びたい。
「いつまで隠れているの?強盗さん」
リダラさんは夕暮れの中を貫くように言い放った。
ギルド職員からお褒めの言葉を貰う。エリン、カレン、アネットはあれからずっと同じダンジョンに挑んでいた。経験値などは全てリセットされるが魔物との戦闘の経験は消えないのでダンジョンに潜って装備やお金を手に入れて実力の底上げをしてギルドの依頼を受けて実績を積む、そして不足を感じたらまたダンジョンに潜るという日々を繰り返していた。冒険者としての実績も上がり上の依頼も来るようになり評価も上がり手に入るお金なども増えるという利益の輪の中を回り続けていた。
そうした良い流れに身をゆだねていると生活環境を良い物に変えたいのはしごく当然であり設備の整った宿屋に移り住み毎日美味しい食事とフカフカのベッドに風呂なども入れるようになる。今までは水浴びだったし布団もボロい物だった。
「さて、今日から別のダンジョンにも挑めるようになったから行ってみましょうか」
3人とも元気良くダンジョンに向かう。来たのは【ベリダール】というダンジョンだ。ここは変貌を遂げたダンジョンの一つで初心者のレベルに入っているが一番危険であり一番利益が出せる場所だ。条件は今までとさほど変わっていないが内部は完全に別物で宝石や貴金属や細工品が多く装備などは殆ど出てこない。数少ない装備でやりくりしなくてはならず敵もそれなりに強いので不人気な条件なのだが実入りが格段に良いので連日長い列が出来るほどだ。
ここでは【アイテム搬送】というスキルが使え内部で一定金額ダンジョンマスターに捧げれば致死ダメージを受けても送った分のアイテムなどは戻り次第受け取れるし【離脱】を使えるマジックアイテムがありこれでいつでもダンジョンから脱出できるというすばらしいアイテムだ。このような非常に有用なマジックアイテムが持ち帰れるのでそれらの売買だけで多額の利益が出せるため商人らが近くに常時商売をしている。難易度が高いため多少お金を払う必要があるが一人最大で3個まで装備などを持ち込めるサポート付きだ。
毎回レンタルを支払うのが嫌ならば期限内ならば何回でも使えるサービスも開始された。最短10日~無期限というもので長い期間なほど高額だが一定額の割引があるので長く潜ろうとするなら非常に安上がりとなる。まだ私達はそこまで稼げないがまだまだ難易度の高いダンジョンは多数存在するので頻繁に潜ることを考えると期限付きの購入も考えなくてはいけない。
「おひさしぶり、元気にしてたかしら」
「リダラさん!」
なんと、幸運にも先生といえるリダラさんがいた。このダンジョン近くに来ていて違法な取引が行なわれていないのか調査に来ているそうだ。どこの国でも同じだが偽物のアイテムやマジックアイテムを取引するのは違法である、ダンジョンの利益が莫大になったのだからそういう人たちが現れないか確認してるのだそうだ。
「見違えたじゃない、装備なども上等なのに変わっているし」
南部のエクリプス辺境伯の所で生産されている装備で固めている。あそこの装備は王国のどれよりも優れていて安めなのだ、実際に行って確認してすぐさま購入を決めたのだ。その効果はすばらしくレベルが上の魔物でも数回の攻撃で倒せるなど既存の装備とは比べるまでも無い。
「今日はここのダンジョンに来たのです。ランクアップしましたしもっと稼げるようになりたいから」
「頑張りなさい、あなた達にダンジョンの寵愛がありますように」
そうして分かれてからダンジョンに挑むがまだ最初なのでレンタルして挑む。装備も持ち込みたいが死亡が怖いのでまずは確認のため初期状態で潜ることにした。
「情報では聞いていましたが装備品などはほとんどありませんね。外に持ち出せば高額な物ばかりですがこれなら装備の持込をお金などで許可するのも分かります」
高価な物ばかり出てくるが持ち帰れなければ無意味だ。弓矢や魔法攻撃のアイテムも出てくるが数が少なく調子に乗るとすぐに無くなってしまう。食料もさほど多くなくて遠距離から攻撃してくる敵も増えているので回復アイテムもほぼ品切れ状態なのだ。
おそらく最初に挑んでは歯が立たない相手ばかりだったがいままでダンジョンに潜っていたのでそういう敵の対処方法をリダラさんから最初に説明されていたので常に想定して挑んでいた経験が生きた。苦戦は続いたがギリギリ離脱者は出ずに何とか脱出できた。
「お疲れ様でした~!」
無事に生きて帰ればその報酬をきちんといただくのが冒険者だ。ルビーやサファイア、ダイヤモンドなど宝石の原石の数々と一部金塊などを持ち帰ることが出来た。それらを商人などに売りさばくと今までで最高の利益となった。
「今回は初期装備でどうにかなったけど次回はどうしようか?」
「ん~、あそこまで装備品が出てこないとなると持込が必要だしね~」
「最初の辺りではさほど多く出てこないから商人を切ってもよさそうだし」
この辺りからジョブなどの編成を変えていく必要性が出始めてきた。前のダンジョンでは前の編成でさほど問題が無かったが戦闘能力が低い商人一人入れるだけでも大きな負担なのである。6人までパーティとして編成できるが人数が半分なのでどうしても戦闘要員が欲しいのだ。他の誰かを入れたいが男だと邪な考えがチラついてしまうし女だとさほど冒険者は多くない。
「「「う~ん」」」
どうしてもリダラさんが欲しいのだ。戦闘経験が非常に豊富でダンジョンにも慣れているし同性ということもあるし。とりあえず明日会って誘ってみることにした。
「わたしでよければ付きあえるよ」
アッサリと承諾してもらえた。もちろんそれなりの理由がある。最近ダンジョンから帰還した後を狙う強盗まがいの連中がいるらしい。脱出場所は基本的にランダムだが大量のアイテムを抱えていて格好の獲物なのだとか。これをエクリプス辺境伯様は非常に問題視していて王国の方に注意しているそうだが実際に確認しないと証拠にはならない、そこで、リダラさんら優秀な人物に内密に指令を出したそうだ。
『ダンジョンから苦労して持ち帰った報酬を横取りする悪党らを排除しろ』
すぐさま配下に命令してそういう調査を開始しているのだとか、冒険者らの中にも手駒を混ぜている。
「リダラさんは辺境伯様直属の冒険者なのですか!」
「あんまり大声出さないで。直属とは言っても基本的にのんびりした仕事だしあまりこういう仕事は好きじゃないんだけどそういう輩にはキッチリと裁くのが辺境伯様らしいし」
そうしてパーティを組むことになる、リダラさんは予想どうり戦闘経験が非常に豊富でありレンタルの状態でも十分すぎるほど仕事をこなしてくれる。
「ここはこうして、よし。隠し部屋を発見っと」
一人増えたので役割の割り振りに余裕が出来る。リダラさんは基本的に戦士しかしない、というか、それ以外する必要などどこにもない。状況判断が早く的確なので最前線で仕事をしてもらうのがもっとも効率が良いのだ。組んでから数回ダンジョンに潜ったが一度として離脱者は出していない。それだけ優秀だという証明である。
「かなり量が多いですね、荷物の方に余裕が少なくなり始めました」
今回は20階までの突破を目的としている。アネットが一人商人として参加しているが目の前にある財宝の荷物が容量を少し超えているのである。もうすでに全員荷物が一杯である、後1階降りれば脱出ポイントなので食料を全て捨てて荷物満載で全員大急ぎで脱出する。
「本当にギリギリだね~」
脱出すると一部を除いて全て売却する方針にしている。今回は今までより深い階層に潜ったので高価な細工品や宝石など大量に抱えていて身動きするのが難しいほどだ。これだけの量だと買い手が数多くいるだろうし売却額はとてつもない、一刻も早く商人の所に運びたい。
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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