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ゲーム開始時編
第2の町4
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それからしばらく経験地稼ぎを繰り返す。
「《腐酸》」
「やあっ!」
順調にモンスターを倒していく、のだが。どうも周りの視線が痛い。「次は何を出すんだ?」的な。色々あるんだけどテイムしたモンスターを出すわけには行かない。あくまで術使いとしてのスキルアップが目的なのだから。
そうしてしばらく狩りを続けると。
「ちょっと待ってください」
数人が止まって欲しいと。
「どうしたんですか」
「MPやSTがもう殆ど無いの」
つまりスキルを発動するためのステータスがなくなったのだ。このステータスは時間経過で回復するがその速度は遅い。回復ポーションもあるが露店でも品薄でお高いのだ。
「でも、ここはまだモンスターの領域よ。もう少し安全を確保してからでないと」
「そうね」
こうしたMPやST切れは長時間狩りをしたりポスなどの戦闘では頻繁に発生する。ステータスはそれほど劇的には増えないからだ。このままでは不十分な状態で戦闘をする危険性が出てくる。
「僕に任せて」
「えっ?」
全員が疑問を浮かべる。ついにあのスキルの出番だ。早速杖を構えて発動状態に入る。
「《水と土の龍啓》」
龍脈のスキルを発動する。このスキルで使えるのは《火と風の龍啓》と《水と土の龍啓》の二つ。前者はステータスを向上させるというもの、後者はステータスの自然回復量を増やすというもの。その上昇地はスキルレベルが上がるごとに増えていく。
効果範囲の設定が出来てしかも円状でしかも味方だけを狙うことが出来る、しかも一度張れば効果時間が非常に長い。
難点は発動状態をキープするためにMPなどの消費が多く僕がダメージなどを受けると解除されてしまうこと。
今は他のメンバーがいるので安心して発動できる。
全員がこれまでスキルを使ってきてるのでそこそこ減っているはずだ。
「すごい!ステータスがすごい速度で回復していく」
スキルの効果は非常に高くすぐさまステータスは全回復してしまう。
MPの消費は多いのだが僕もその範囲内に入っていれば対象となるので実質リスク無く使えるという側面もある。
「これでだいじょうぶですか」
「うん!ポーションそれほど持ってなくて助かったよ」
すごく感謝される。
そうして狩りを続けると。
「装備の耐久度がマズイ状態です」
今度は装備の耐久力の問題が出てきた。メンテナンスを使い耐久値を回復させる。
「「「「何でそんなに多くのスキルが使えるの?」」」」
まぁ、そういうことが出来るような構成をしてますから。
そうして姉を交えた狩りは上出来で終了し町に戻り分かれる。そうして散策をしていると、
(カオル、ちょっと用事があるの。来てもらえないかしら?)
リリアーヌさんからだった。どうも急ぎの用事らしいのですぐにワープで行くことにする。
「お待たせ、ってミカさんにライナさんも」
目的の場所まで行くと二人も一緒だった。
「カオルも呼んでたのか」「意外とラクにいけそうですね」
「何か用件があると聞いてますけど」
そういえば話の中身を聞いていなかった事に気づいた。とりあえずテーブルに座る。
なんでも、2番目の町の近くに上質な繊維が大量に取れる場所があるそうだ。そこにもボスがいてそれを解放しようということらしい。なのでミカさんらが呼ばれたそうだ。
「どんな装備でも布や繊維素材は必要だからな、今後の攻略を考えれば是非とも開放したい場所だ」
「そうですね。需要が多すぎて全然足りない状況ですし」
特に反対意見は出なかった。なら、これで決定打。
「あ、そうそう。カオル」
「はい」
「この後用事ありますか?」
特に無いと答える。
「リーダーがあなたを連れてきて欲しいって言いまして」
リーダーさんか、そういえば面識が無かったね。
「カオルのおかげで予定より大幅に時間短縮して必要な鉱石が集まったので顔合わせをしたいと」
「なるほど」
それならいいか。だが、ミカさんは、
「オイオイオイオイ、待ちな。カオルを連れて行こうってのか?それは見過ごせないぜ」
少し荒い声で口を挟んできた。
「ただリーダーと会って軽く話をするだけですよ」
何の問題が?という表情を崩さないライナさん。
「決まっているだろ。ただいるだけで大きく貢献できるマルチプレイヤーであるカオルを自分らのところと親密にするって作戦だろ。カオルはまだフリーな状態だし知る人間も限られている。ギルド設立後のことを考えて収入源確保をしとこうって考えが見えすぎてるぞ」
「それをいうならお互い様だと思いますね。どっちにしろカオルがいないと出来ないことが多いという現実が問題ですけど。こっちも主力メンバーは固定ですが今後増員することを考慮すると資金源は豊富なほうが好ましいですし」
ムムム、と。顔を睨み合わせる二人。
「安心しなさい。あくまで顔合わせだけですから」
「それだけだな!」
「しつこいですね」
どうやら話は終わったようだ。まだミカさんは不満みたいだが。
「それではカオル。《ワープ》で指定の場所までお願いします」
そうしてワープで指定の場所まで向かう。
「うわぁ」
そこにはかなり巨大な建物があった。
「ここが私達の建てた将来のギルド本部の建物です」
これって城じゃないの?そうとしか言えないほどに外見が豪華だった。
「さぁ、中に入りましょう」
ライナさんを先頭に案内される。
「ライナさん、お帰りなさい」
門衛に声を掛けられる。中々見栄えのいい装備だ。NPCだろうけど。
「あら、ライナ。お帰り」
金色の髪の美女が話しかけてくる。
「ミシャ、リーダーは居るかしら」
「居るけど。それよりもまた素材が不足し始めたわ。特に鉱石関係が」
「この前かなり採掘しましたよね。それはどうしたのですか?」
「かなり前から使ってるわ。リーダーや貴女が資源確保を最優先にしようと命令しているから表面上は大人しいけどちょっと目を離すとすぐさま大量に使い出すわ。困ったものよ」
「完成した装備などは?」
「上から下まで回してるけど正直良くないわ。性能は市販品よりかなり良いけどそのせいで売値が高くなりすぎてるの。それでも買う人はいるんだけど。このままだと他の生産者から反発が来るかもしれないわ」
「採掘が順調に行き過ぎたので有頂天になっているのね。分かったわ、すぐさまリーダーに報告します」
「ところで、そっちの男の子は?」
こちらに向き合う。
「以前話をしたカオルよ。今日はリーダーに会わせる為につれてきたの」
「どうも」
軽く会釈する。
「へぇ、君がそうなんだ」
ニッコリと笑顔を返される。
「私はミシャよ。ここでは主に生産者の纏め役をしてるの。外部との交渉はライナが受け持っているからその補佐って所ね」
「なるほど」
「君のおかげで予定を大幅に前倒しできたからありがとうね。ただ、その分だけ問題も発生したけど」
やっぱり人数が集まると色々と主張する人が出てくるのが組織なんだな。
「すみません」
「謝らないで。これはこちらの問題でそっちには何も問題ではないのだから。ったく、ゲームを効率よく進めるというのは誰もが思うことだけどだからといってそれを他人に強制するものじゃないと分からないのかしら」
そうして分かれる。
ライナさんに案内されて奥まで行き扉を開ける。
「おぉ、ライナ。戻ってきたか」
そこにはやや年老いた男性が居た。
「紹介しますね。この人が私達のリーダーのデュランです。年老いてますが屈強なタンクですよ」
「始めまして、カオルと言います」
「おう、君がそうなのか。ライナからいつも話を聞いておるよ。君のおかげで悩みの種であった鉱山関係が格段に早く進んだ」
お礼を言われる。
「デュラン。お抱えの生産者に少し釘を刺してください。カオルのおかげで鉱石関係は格段に豊富ですが居なければ採掘量は以前の状態に逆戻りです。カオルはフリーの人物ですからあまり拘束すると迷惑だと感じるでしょう」
「うむ、そうだな。今後も考えると友好な関係が望ましい。生産組には悪いが量を制限しておくようにしよう」
「次に開放するのは布地などに使う繊維質が豊富な地帯でしょう。タケミカヅチとも話しましたが後衛用の装備が足りません。木材関連の資源調達も考慮しないといけません」
そうして話は進んでいく。
「話は以上です」
「ふむ。今後はそちらの方面に手を伸ばすということか」
「そうです」
「分かった。それでよい」
必要な人材の選抜などはライナさんに任せるみたいだ。と、ここで話題が変わる
「それはそうとライナ。裏社会への入り口は見つかったか?」
「・・・あまり芳しいないですね。情報屋の間でもそれらしきNPCが見つからないと話がいくつも出ています。もうちょっと時間がかかりそうです」
「そうか」
裏社会?ってなんだろう。
「あのう」
「どうしましたか?」
「裏社会って何でしょうか?」
質問してみることにした。
「それはのう」
「デュランの説明は長いですから私が要点を含めて話します」
ライナさんは身構えて話をし始める。
「裏社会というのはゲームの裏側の世界のことです。表向きプレイヤーはモンスター退治などをしていますが隠しジョブやスキルと呼ばれる特別な存在があるんです。裏社会は現実で言えばマフィアや極道といえますね。もっとも表にはまったく出てこないので人道的ですけど。そうした方面でしか不可能なことがこのゲームの中にはあるんです」
なんか怖そうな単語が出てきたなぁ。
「β版の時にはそれらしき人物が攻略サイトに上がりました。でも。このときはまだ世界観が構築されていないのかどうやっても決まった返答しか出てこなかったのです。正式版では裏社会へいけるということがそこかしこで上がりましたがどうやって接触するのかがまだ確定されてないんです」
「そうなのですか」
「私達も攻略の合間を縫って探してますが手がかり一つ見つけられてないですね。情報屋の動きを待っている状態です」
なんか面倒そうだなぁ。
「って、カオルには関係ない話だと思いますよ。結構エグい依頼が多いそうですから」
う~ん、裏社会っていうぐらいだから綺麗な話は出てきそうにないみたいだけど。
「と、長話はこれでおしまいにしましょう。何かあればチャットで呼ぶので」
そうして帰ることになった。
「《腐酸》」
「やあっ!」
順調にモンスターを倒していく、のだが。どうも周りの視線が痛い。「次は何を出すんだ?」的な。色々あるんだけどテイムしたモンスターを出すわけには行かない。あくまで術使いとしてのスキルアップが目的なのだから。
そうしてしばらく狩りを続けると。
「ちょっと待ってください」
数人が止まって欲しいと。
「どうしたんですか」
「MPやSTがもう殆ど無いの」
つまりスキルを発動するためのステータスがなくなったのだ。このステータスは時間経過で回復するがその速度は遅い。回復ポーションもあるが露店でも品薄でお高いのだ。
「でも、ここはまだモンスターの領域よ。もう少し安全を確保してからでないと」
「そうね」
こうしたMPやST切れは長時間狩りをしたりポスなどの戦闘では頻繁に発生する。ステータスはそれほど劇的には増えないからだ。このままでは不十分な状態で戦闘をする危険性が出てくる。
「僕に任せて」
「えっ?」
全員が疑問を浮かべる。ついにあのスキルの出番だ。早速杖を構えて発動状態に入る。
「《水と土の龍啓》」
龍脈のスキルを発動する。このスキルで使えるのは《火と風の龍啓》と《水と土の龍啓》の二つ。前者はステータスを向上させるというもの、後者はステータスの自然回復量を増やすというもの。その上昇地はスキルレベルが上がるごとに増えていく。
効果範囲の設定が出来てしかも円状でしかも味方だけを狙うことが出来る、しかも一度張れば効果時間が非常に長い。
難点は発動状態をキープするためにMPなどの消費が多く僕がダメージなどを受けると解除されてしまうこと。
今は他のメンバーがいるので安心して発動できる。
全員がこれまでスキルを使ってきてるのでそこそこ減っているはずだ。
「すごい!ステータスがすごい速度で回復していく」
スキルの効果は非常に高くすぐさまステータスは全回復してしまう。
MPの消費は多いのだが僕もその範囲内に入っていれば対象となるので実質リスク無く使えるという側面もある。
「これでだいじょうぶですか」
「うん!ポーションそれほど持ってなくて助かったよ」
すごく感謝される。
そうして狩りを続けると。
「装備の耐久度がマズイ状態です」
今度は装備の耐久力の問題が出てきた。メンテナンスを使い耐久値を回復させる。
「「「「何でそんなに多くのスキルが使えるの?」」」」
まぁ、そういうことが出来るような構成をしてますから。
そうして姉を交えた狩りは上出来で終了し町に戻り分かれる。そうして散策をしていると、
(カオル、ちょっと用事があるの。来てもらえないかしら?)
リリアーヌさんからだった。どうも急ぎの用事らしいのですぐにワープで行くことにする。
「お待たせ、ってミカさんにライナさんも」
目的の場所まで行くと二人も一緒だった。
「カオルも呼んでたのか」「意外とラクにいけそうですね」
「何か用件があると聞いてますけど」
そういえば話の中身を聞いていなかった事に気づいた。とりあえずテーブルに座る。
なんでも、2番目の町の近くに上質な繊維が大量に取れる場所があるそうだ。そこにもボスがいてそれを解放しようということらしい。なのでミカさんらが呼ばれたそうだ。
「どんな装備でも布や繊維素材は必要だからな、今後の攻略を考えれば是非とも開放したい場所だ」
「そうですね。需要が多すぎて全然足りない状況ですし」
特に反対意見は出なかった。なら、これで決定打。
「あ、そうそう。カオル」
「はい」
「この後用事ありますか?」
特に無いと答える。
「リーダーがあなたを連れてきて欲しいって言いまして」
リーダーさんか、そういえば面識が無かったね。
「カオルのおかげで予定より大幅に時間短縮して必要な鉱石が集まったので顔合わせをしたいと」
「なるほど」
それならいいか。だが、ミカさんは、
「オイオイオイオイ、待ちな。カオルを連れて行こうってのか?それは見過ごせないぜ」
少し荒い声で口を挟んできた。
「ただリーダーと会って軽く話をするだけですよ」
何の問題が?という表情を崩さないライナさん。
「決まっているだろ。ただいるだけで大きく貢献できるマルチプレイヤーであるカオルを自分らのところと親密にするって作戦だろ。カオルはまだフリーな状態だし知る人間も限られている。ギルド設立後のことを考えて収入源確保をしとこうって考えが見えすぎてるぞ」
「それをいうならお互い様だと思いますね。どっちにしろカオルがいないと出来ないことが多いという現実が問題ですけど。こっちも主力メンバーは固定ですが今後増員することを考慮すると資金源は豊富なほうが好ましいですし」
ムムム、と。顔を睨み合わせる二人。
「安心しなさい。あくまで顔合わせだけですから」
「それだけだな!」
「しつこいですね」
どうやら話は終わったようだ。まだミカさんは不満みたいだが。
「それではカオル。《ワープ》で指定の場所までお願いします」
そうしてワープで指定の場所まで向かう。
「うわぁ」
そこにはかなり巨大な建物があった。
「ここが私達の建てた将来のギルド本部の建物です」
これって城じゃないの?そうとしか言えないほどに外見が豪華だった。
「さぁ、中に入りましょう」
ライナさんを先頭に案内される。
「ライナさん、お帰りなさい」
門衛に声を掛けられる。中々見栄えのいい装備だ。NPCだろうけど。
「あら、ライナ。お帰り」
金色の髪の美女が話しかけてくる。
「ミシャ、リーダーは居るかしら」
「居るけど。それよりもまた素材が不足し始めたわ。特に鉱石関係が」
「この前かなり採掘しましたよね。それはどうしたのですか?」
「かなり前から使ってるわ。リーダーや貴女が資源確保を最優先にしようと命令しているから表面上は大人しいけどちょっと目を離すとすぐさま大量に使い出すわ。困ったものよ」
「完成した装備などは?」
「上から下まで回してるけど正直良くないわ。性能は市販品よりかなり良いけどそのせいで売値が高くなりすぎてるの。それでも買う人はいるんだけど。このままだと他の生産者から反発が来るかもしれないわ」
「採掘が順調に行き過ぎたので有頂天になっているのね。分かったわ、すぐさまリーダーに報告します」
「ところで、そっちの男の子は?」
こちらに向き合う。
「以前話をしたカオルよ。今日はリーダーに会わせる為につれてきたの」
「どうも」
軽く会釈する。
「へぇ、君がそうなんだ」
ニッコリと笑顔を返される。
「私はミシャよ。ここでは主に生産者の纏め役をしてるの。外部との交渉はライナが受け持っているからその補佐って所ね」
「なるほど」
「君のおかげで予定を大幅に前倒しできたからありがとうね。ただ、その分だけ問題も発生したけど」
やっぱり人数が集まると色々と主張する人が出てくるのが組織なんだな。
「すみません」
「謝らないで。これはこちらの問題でそっちには何も問題ではないのだから。ったく、ゲームを効率よく進めるというのは誰もが思うことだけどだからといってそれを他人に強制するものじゃないと分からないのかしら」
そうして分かれる。
ライナさんに案内されて奥まで行き扉を開ける。
「おぉ、ライナ。戻ってきたか」
そこにはやや年老いた男性が居た。
「紹介しますね。この人が私達のリーダーのデュランです。年老いてますが屈強なタンクですよ」
「始めまして、カオルと言います」
「おう、君がそうなのか。ライナからいつも話を聞いておるよ。君のおかげで悩みの種であった鉱山関係が格段に早く進んだ」
お礼を言われる。
「デュラン。お抱えの生産者に少し釘を刺してください。カオルのおかげで鉱石関係は格段に豊富ですが居なければ採掘量は以前の状態に逆戻りです。カオルはフリーの人物ですからあまり拘束すると迷惑だと感じるでしょう」
「うむ、そうだな。今後も考えると友好な関係が望ましい。生産組には悪いが量を制限しておくようにしよう」
「次に開放するのは布地などに使う繊維質が豊富な地帯でしょう。タケミカヅチとも話しましたが後衛用の装備が足りません。木材関連の資源調達も考慮しないといけません」
そうして話は進んでいく。
「話は以上です」
「ふむ。今後はそちらの方面に手を伸ばすということか」
「そうです」
「分かった。それでよい」
必要な人材の選抜などはライナさんに任せるみたいだ。と、ここで話題が変わる
「それはそうとライナ。裏社会への入り口は見つかったか?」
「・・・あまり芳しいないですね。情報屋の間でもそれらしきNPCが見つからないと話がいくつも出ています。もうちょっと時間がかかりそうです」
「そうか」
裏社会?ってなんだろう。
「あのう」
「どうしましたか?」
「裏社会って何でしょうか?」
質問してみることにした。
「それはのう」
「デュランの説明は長いですから私が要点を含めて話します」
ライナさんは身構えて話をし始める。
「裏社会というのはゲームの裏側の世界のことです。表向きプレイヤーはモンスター退治などをしていますが隠しジョブやスキルと呼ばれる特別な存在があるんです。裏社会は現実で言えばマフィアや極道といえますね。もっとも表にはまったく出てこないので人道的ですけど。そうした方面でしか不可能なことがこのゲームの中にはあるんです」
なんか怖そうな単語が出てきたなぁ。
「β版の時にはそれらしき人物が攻略サイトに上がりました。でも。このときはまだ世界観が構築されていないのかどうやっても決まった返答しか出てこなかったのです。正式版では裏社会へいけるということがそこかしこで上がりましたがどうやって接触するのかがまだ確定されてないんです」
「そうなのですか」
「私達も攻略の合間を縫って探してますが手がかり一つ見つけられてないですね。情報屋の動きを待っている状態です」
なんか面倒そうだなぁ。
「って、カオルには関係ない話だと思いますよ。結構エグい依頼が多いそうですから」
う~ん、裏社会っていうぐらいだから綺麗な話は出てきそうにないみたいだけど。
「と、長話はこれでおしまいにしましょう。何かあればチャットで呼ぶので」
そうして帰ることになった。
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