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成功条件は、やっぱり婚約者の愛?!
2 アルベルト殿下side
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アリエッタが執務室を去った後、私は執務室の机に倒れ込んだ。
「なぜ!!私は今、この話をしてしまったんだぁ!!!!!
戻れるのなら数分前の自分を全力で止めたい!!」
するとカルが哀れみの籠った視線を投げかけてきた。
「そうですね・・・。
今日のために頑張って執務を終わらせたのに残念でしたね」
私は窓を見ながら呟いた。
「3ヵ月か・・・耐えられるだろうか」
するとカルが困ったように笑った。
「大丈夫です!!殿下!!
この機会にお休みが1週間くらいとれるように頑張りましょう!!
そしてお披露目式が終わったら、半日など言わず、一日中愛を確かめ合えばよろしいではないですか!!!」
カルの言葉に私は顔を上げた。
「一週間?一日中、愛を確かめる?」
「はい。それに、アリエッタ様の乗馬と剣舞の融合など新しい形ですよ!!
つまりは新作ですよ?新作?見たくないですか?」
「新作?!見たい!!」
私は顔を上げてカルを見た。
「今日の午後は仕事にする。カルは休みで構わない。
だが私はやる!!」
「殿下!!その意気です。
私もお付き合い致しますので、泣かずに頑張りましょうね」
「ああ!!」
そうして私は執務に励んだのだった。
・
・
・
そして、1週間後・・・。
「カル・・・アリエッタと本当に全く会えないのだが・・・」
私は不機嫌にカルに話しかけた。
「ええ。侯爵の話ですと、アリエッタ様は、毎日気絶したように寝っておられるそうですよ。
酷い時には食事をしながら寝ているそうです」
「なに?!アリエッタはそれほど頑張っているのか・・・。
それでは私も弱音は吐けないな!!」
「はい!!頑張りましょう!!殿下!!」
「ああ」
そして、1ヵ月後・・・。
「カル!!もう無理だ!!彼女に会いたい!!
私は今すぐ会いに行くぞ!!」
すると立ち上がる私をカルが慌てて止めた。
「いけません!!
アリエッタ様の姉君である次期公爵夫人のお話ですと、現在、アリエッタ様は難易度の高い演技に挑戦中らしく、ご家族でも声をかけないようにしているとのことです!!」
「そ、そうか・・それは邪魔できないな・・」
私は力なく椅子に戻った。
「そうです。それに殿下!!
殿下の頑張りのおかげで、最低でもお披露目式後、3日はお休み取れそうですよ!!
あとせめて2日取れるように頑張りましょう!!」
「そうか・・ではもう少し頑張るか!!」
「はい」
そして、2ヵ月後・・・。
「カル・・私はなんのために生きているのだろうな・・・」
「殿下!!しっかりして下さい!!
お休みは5日は確保できましたよ!!」
思わず遠い目をした私をカルが揺さぶるように話しかけた。
「アリエッタの顔が一目でいいから見たい・・・」
するとカルが微笑んだ。
「では、侯爵に連絡して夕方に、一目でもアリエッタに会いに行きましょうか」
「いいのか?」
「はい」
そうして、私はアリエッタに会いに侯爵家に向かうことになったのだった。
「なぜ!!私は今、この話をしてしまったんだぁ!!!!!
戻れるのなら数分前の自分を全力で止めたい!!」
するとカルが哀れみの籠った視線を投げかけてきた。
「そうですね・・・。
今日のために頑張って執務を終わらせたのに残念でしたね」
私は窓を見ながら呟いた。
「3ヵ月か・・・耐えられるだろうか」
するとカルが困ったように笑った。
「大丈夫です!!殿下!!
この機会にお休みが1週間くらいとれるように頑張りましょう!!
そしてお披露目式が終わったら、半日など言わず、一日中愛を確かめ合えばよろしいではないですか!!!」
カルの言葉に私は顔を上げた。
「一週間?一日中、愛を確かめる?」
「はい。それに、アリエッタ様の乗馬と剣舞の融合など新しい形ですよ!!
つまりは新作ですよ?新作?見たくないですか?」
「新作?!見たい!!」
私は顔を上げてカルを見た。
「今日の午後は仕事にする。カルは休みで構わない。
だが私はやる!!」
「殿下!!その意気です。
私もお付き合い致しますので、泣かずに頑張りましょうね」
「ああ!!」
そうして私は執務に励んだのだった。
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そして、1週間後・・・。
「カル・・・アリエッタと本当に全く会えないのだが・・・」
私は不機嫌にカルに話しかけた。
「ええ。侯爵の話ですと、アリエッタ様は、毎日気絶したように寝っておられるそうですよ。
酷い時には食事をしながら寝ているそうです」
「なに?!アリエッタはそれほど頑張っているのか・・・。
それでは私も弱音は吐けないな!!」
「はい!!頑張りましょう!!殿下!!」
「ああ」
そして、1ヵ月後・・・。
「カル!!もう無理だ!!彼女に会いたい!!
私は今すぐ会いに行くぞ!!」
すると立ち上がる私をカルが慌てて止めた。
「いけません!!
アリエッタ様の姉君である次期公爵夫人のお話ですと、現在、アリエッタ様は難易度の高い演技に挑戦中らしく、ご家族でも声をかけないようにしているとのことです!!」
「そ、そうか・・それは邪魔できないな・・」
私は力なく椅子に戻った。
「そうです。それに殿下!!
殿下の頑張りのおかげで、最低でもお披露目式後、3日はお休み取れそうですよ!!
あとせめて2日取れるように頑張りましょう!!」
「そうか・・ではもう少し頑張るか!!」
「はい」
そして、2ヵ月後・・・。
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「殿下!!しっかりして下さい!!
お休みは5日は確保できましたよ!!」
思わず遠い目をした私をカルが揺さぶるように話しかけた。
「アリエッタの顔が一目でいいから見たい・・・」
するとカルが微笑んだ。
「では、侯爵に連絡して夕方に、一目でもアリエッタに会いに行きましょうか」
「いいのか?」
「はい」
そうして、私はアリエッタに会いに侯爵家に向かうことになったのだった。
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