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第七章 幸せの予約
58 秘書の事前準備(3)
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私は、親方さんの並べてくれた生地の見本を見ながら真剣に悩んでいた。
「これもいいし……こっちもいいですよね?」
「おお~~、これはな、俺たちでも、滅多にお目にかかれないほどの、一級品だぞ?
お嬢。今度、一緒に生地の仕入れに行くか? お嬢ならいいもの見つけそうだ」
「ふふふ、お誘い頂きありがとうございます」
親方さんと一緒に生地を選んでいると、背後からよく知る声が聞こえた。
「お嬢。採寸終わりましたよ」
振り向くと、エイドがこちらに向かって歩いてきていた。
「エイド、おかえり!!」
「お待たせしました。あ~、親方と楽しそうに話をしていると思ったら、俺の服の生地を選んでくれていたんですね。決まりました?」
私は、テーブルの方を向いて、エイドに私が厳選した4種類の生地を見せながら言った。
「エイド見て!! これと、これと、これと、これで悩んでるの。どう思う?」
「おお、どれもいいな」
すると、エイドではなくハワード様さんが答えてくれた。
どうやら、ハワード様やイーグルさんも終わったようだった。
「エイドの生地選びか? では、私も見てやろう」
ハワード様も、楽しそうに生地を見始めた。
私が迷っているという4種類の生地を見たイーグルさんが、青い顔をして親方さんに尋ねた。
「え? この4種類って……この生地って、親父が選んだのか?」
「驚くなよ? 俺は、上等な生地の棚の見本を、全部見せただけだ。ここまで絞ったのは、このお嬢だ!!」
「うわぁ~~お嬢の選定眼。恐ろし過ぎないか??」
イーグルさんの言葉を聞いた、ハワード様も、私の選んだ生地を触って、目を大きく開けた。
「よく見ると、どれも……国内外の一級品ばかりだな。特に、これと、これは、私が苦労して手に入れた物だ」
ハワード様は、そう言った後に何かを考え込みながら私を見ていた。
「(なるほど……あの食えない王子が、シャルロッテ嬢を必死で保護した理由はこれか……確かに、ここ最近の宝石での収益が少しづつ上がっていはいたが……。もしかして、それは、元ホフマン伯爵ではなく、この娘の影響なのか? だとしたら、この娘、かなりの逸材だ)」
「エイド、私、ハワード様に何か失礼なことを言ったのかしら?」
突然、無言でこちらを睨むように見つめるハワード様の態度を不安に思い、隣に立つエイドに尋ねた。
「あ~~。大丈夫ですよ。これは、クセみたいなものです」
エイドは、困ったように笑いながら言った。
すると、イーグルさんも、エイドの言葉に頷きなら言った。
「そうそう、ハワードが、こうなってる時は、何か腹黒いことを考えている時だ。だから、気にしなくていいからな。それより、生地を決めよう。今回作るのは2着だろ?」
「そう、それでどれがいいですか? お嬢」
エイドは、イーグルさんの質問に頷きながら答えると、私を見て微笑みながら言った。
私はエイドに向かって、4種類の生地を見せながら言った。
「ん~~。この夜空のような色、エイドの知的さを引き立ててくれそうで、素敵だし。
こちらの深い緑も、エイドの優して、美しい顔が映えると思うし。
でも、このずっしりとした木の幹のような色も、エイドのたくましさを存分に魅せてくれるだろうし。
こちらの熟成されたワインのような生地も、エイドの大人っぽい頼れる雰囲気が見れると思うの。
困ったわ。どれも、カッコよくて、頭がよくて、優しくて、頼れるエイドによく似合うから選べないの!!」
私が真剣に言うと、なぜか、エイド以外のみんなが顔を、真っ赤にしていた。
「エイドのお嬢……シャルロッテ嬢の自慢は、慣れたが……シャルロッテ嬢のエイド自慢は、なぜだろうか? 照れるな」
ハワード様が、赤くなった顔を伏せながら言った。
「ああ、エマとエイドがお嬢を褒めまくるが、お嬢も同じなんだな。あ~~でも、俺も一度でいいから、こんな可愛い子に、存在全てを褒められたい……!! 羨ましいぞ、エイド!!」
イーグルさんが、泣きながら大きな声を出している。
私は、何かみんなが困るようなことを言ったのだろうか?
私が首を傾けていると、エイドが、手をポンと叩いて、いいことを思いついたというように嬉しそうに言った。
「ん~~じゃあ。お嬢が、俺の気に入ってるところを、存分に見られる服にしたらいいんじゃないですか?」
エイドが答えると、イーグルさんが、先ほどよりも絶望的な顔をして叫んだ。
「こんな可愛い娘に褒められて、顔色一つ変えない!! エイドも褒められ慣れてる!! え? え? もしかして、これが日常? 可愛い娘にカッコイイだの、優しいだの、知的だの、褒められることが日常?! ……くっ! 羨ましい!! 見てられない!!」
すると、ハワード様がこめかみを押さえながら言った。
「同感だ。これ以上、砂糖菓子のような甘さは必要ない。
では、こうしよう。私から、2着『エイドの秘書就任祝い』として贈ろう。
そうすれば、4着作れるだろ? それに秘書として本格的に仕事を始めたら、2着では足りないからな」
「ひゅ~~毎度~~」
ハワード様の言葉に、イーグルさんが小躍りで喜んでいた。
だが、エイドは、じっとハワード様を睨みつけた。
「……ハワード、何企んでるんだ?」
するとハワード様は、ニヤリと笑うと大げさに両手の手のひらを天に向けながら言った後に、真剣な顔をした。
「企む? まぁ、今後は私が、他国との宝石トレードを担当することになるからな。あいさつ代わりだ。それに……」
「それに?」
エイドもまるで、刺すような視線をハワード様に向けていた。
するとハワード様は、エイドの耳元に顔を近づけると、睨むように言った。
「こんなことは、言いたくはないが……シャルロッテ嬢は、表向きにはランゲ侯爵家が後見人になると言っても、肩書は、子爵令嬢。本人に爵位はなく、若い上に女性だ。
恐らく、彼女を支える秘書や、補佐の役割はかなり大きい。
お前が秘書となり、彼女の防波堤になるつもりなら、お前は絶対に他の貴族に後れを取るわけにはいかない。
それは、わかっているだろう? エイド」
「わかってる」
エイドは、挑むようにハワード様を見ながら答えた。
するとハワード様は、小さく笑って、親方さんの方を見た。
「そうか……親方、エイドの服、1着だけでもいい。最短で何日で出来る?」
「生地はすでにあるからな。5日だ。3日後に仮縫いを終わらせる。その時に一度、顔見せてくれ」
親方さんが、片手を前に出して、指を全部広げて、『5日』だというと、ハワード様は、もう一度エイドを見ながら言った。
「わかった。では、エイド。今日から5日間。私の屋敷に来い。一流の秘書のノウハウを叩き込んでやる」
「どうしてそこまで、よくして下さるのですか?!」
私は、無意識に叫んでいた。
エイドとハワード様は知り合いのようだが、エイドのために2着も服を用意してくれて、さらに秘書について学ばせてくれるという、ハワード様の親切が、私には怖く思えた。
すると、ハワード様が困ったように言った。
「どうしてだろうな? まぁ、単純にエイドの実力を知りたいというのと……あとは……」
私はゴクリと息を飲み込んで、ハワード様を見つめた。
すると、ハワード様は、先ほどまでの自信に溢れた表情を消して、切なそうに私を見て言った。
「……数奇な君たちの運命に、同情したのかもしれないな……」
ハワード様がつらそう顔をしていて、私まで苦しくなってしまった。
2人で無言で、見つめ合っていると、エイドが私の肩に、優しく手を置いて、私の顔を覗き込みながら言った。
「……お嬢。俺としては、学びてぇと思います。服も遠慮なく貰いましょう」
きっと、ハワード様は、エイドを一流の秘書にしてくれる。―――なぜ、そう思ったのか、自分でもわからないが、そう思った。
そして、エイド自身が、強くそれを望んでいた。
私は、ハワード様に頭を下げた。
「ありがとうございます……では、ハワード様。エイドのことを、どうかお願い致します」
「ああ」
こうして、エイドは5日間、ステーア公爵家に秘書の勉強に行くことになったのだった。
「これもいいし……こっちもいいですよね?」
「おお~~、これはな、俺たちでも、滅多にお目にかかれないほどの、一級品だぞ?
お嬢。今度、一緒に生地の仕入れに行くか? お嬢ならいいもの見つけそうだ」
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「お嬢。採寸終わりましたよ」
振り向くと、エイドがこちらに向かって歩いてきていた。
「エイド、おかえり!!」
「お待たせしました。あ~、親方と楽しそうに話をしていると思ったら、俺の服の生地を選んでくれていたんですね。決まりました?」
私は、テーブルの方を向いて、エイドに私が厳選した4種類の生地を見せながら言った。
「エイド見て!! これと、これと、これと、これで悩んでるの。どう思う?」
「おお、どれもいいな」
すると、エイドではなくハワード様さんが答えてくれた。
どうやら、ハワード様やイーグルさんも終わったようだった。
「エイドの生地選びか? では、私も見てやろう」
ハワード様も、楽しそうに生地を見始めた。
私が迷っているという4種類の生地を見たイーグルさんが、青い顔をして親方さんに尋ねた。
「え? この4種類って……この生地って、親父が選んだのか?」
「驚くなよ? 俺は、上等な生地の棚の見本を、全部見せただけだ。ここまで絞ったのは、このお嬢だ!!」
「うわぁ~~お嬢の選定眼。恐ろし過ぎないか??」
イーグルさんの言葉を聞いた、ハワード様も、私の選んだ生地を触って、目を大きく開けた。
「よく見ると、どれも……国内外の一級品ばかりだな。特に、これと、これは、私が苦労して手に入れた物だ」
ハワード様は、そう言った後に何かを考え込みながら私を見ていた。
「(なるほど……あの食えない王子が、シャルロッテ嬢を必死で保護した理由はこれか……確かに、ここ最近の宝石での収益が少しづつ上がっていはいたが……。もしかして、それは、元ホフマン伯爵ではなく、この娘の影響なのか? だとしたら、この娘、かなりの逸材だ)」
「エイド、私、ハワード様に何か失礼なことを言ったのかしら?」
突然、無言でこちらを睨むように見つめるハワード様の態度を不安に思い、隣に立つエイドに尋ねた。
「あ~~。大丈夫ですよ。これは、クセみたいなものです」
エイドは、困ったように笑いながら言った。
すると、イーグルさんも、エイドの言葉に頷きなら言った。
「そうそう、ハワードが、こうなってる時は、何か腹黒いことを考えている時だ。だから、気にしなくていいからな。それより、生地を決めよう。今回作るのは2着だろ?」
「そう、それでどれがいいですか? お嬢」
エイドは、イーグルさんの質問に頷きながら答えると、私を見て微笑みながら言った。
私はエイドに向かって、4種類の生地を見せながら言った。
「ん~~。この夜空のような色、エイドの知的さを引き立ててくれそうで、素敵だし。
こちらの深い緑も、エイドの優して、美しい顔が映えると思うし。
でも、このずっしりとした木の幹のような色も、エイドのたくましさを存分に魅せてくれるだろうし。
こちらの熟成されたワインのような生地も、エイドの大人っぽい頼れる雰囲気が見れると思うの。
困ったわ。どれも、カッコよくて、頭がよくて、優しくて、頼れるエイドによく似合うから選べないの!!」
私が真剣に言うと、なぜか、エイド以外のみんなが顔を、真っ赤にしていた。
「エイドのお嬢……シャルロッテ嬢の自慢は、慣れたが……シャルロッテ嬢のエイド自慢は、なぜだろうか? 照れるな」
ハワード様が、赤くなった顔を伏せながら言った。
「ああ、エマとエイドがお嬢を褒めまくるが、お嬢も同じなんだな。あ~~でも、俺も一度でいいから、こんな可愛い子に、存在全てを褒められたい……!! 羨ましいぞ、エイド!!」
イーグルさんが、泣きながら大きな声を出している。
私は、何かみんなが困るようなことを言ったのだろうか?
私が首を傾けていると、エイドが、手をポンと叩いて、いいことを思いついたというように嬉しそうに言った。
「ん~~じゃあ。お嬢が、俺の気に入ってるところを、存分に見られる服にしたらいいんじゃないですか?」
エイドが答えると、イーグルさんが、先ほどよりも絶望的な顔をして叫んだ。
「こんな可愛い娘に褒められて、顔色一つ変えない!! エイドも褒められ慣れてる!! え? え? もしかして、これが日常? 可愛い娘にカッコイイだの、優しいだの、知的だの、褒められることが日常?! ……くっ! 羨ましい!! 見てられない!!」
すると、ハワード様がこめかみを押さえながら言った。
「同感だ。これ以上、砂糖菓子のような甘さは必要ない。
では、こうしよう。私から、2着『エイドの秘書就任祝い』として贈ろう。
そうすれば、4着作れるだろ? それに秘書として本格的に仕事を始めたら、2着では足りないからな」
「ひゅ~~毎度~~」
ハワード様の言葉に、イーグルさんが小躍りで喜んでいた。
だが、エイドは、じっとハワード様を睨みつけた。
「……ハワード、何企んでるんだ?」
するとハワード様は、ニヤリと笑うと大げさに両手の手のひらを天に向けながら言った後に、真剣な顔をした。
「企む? まぁ、今後は私が、他国との宝石トレードを担当することになるからな。あいさつ代わりだ。それに……」
「それに?」
エイドもまるで、刺すような視線をハワード様に向けていた。
するとハワード様は、エイドの耳元に顔を近づけると、睨むように言った。
「こんなことは、言いたくはないが……シャルロッテ嬢は、表向きにはランゲ侯爵家が後見人になると言っても、肩書は、子爵令嬢。本人に爵位はなく、若い上に女性だ。
恐らく、彼女を支える秘書や、補佐の役割はかなり大きい。
お前が秘書となり、彼女の防波堤になるつもりなら、お前は絶対に他の貴族に後れを取るわけにはいかない。
それは、わかっているだろう? エイド」
「わかってる」
エイドは、挑むようにハワード様を見ながら答えた。
するとハワード様は、小さく笑って、親方さんの方を見た。
「そうか……親方、エイドの服、1着だけでもいい。最短で何日で出来る?」
「生地はすでにあるからな。5日だ。3日後に仮縫いを終わらせる。その時に一度、顔見せてくれ」
親方さんが、片手を前に出して、指を全部広げて、『5日』だというと、ハワード様は、もう一度エイドを見ながら言った。
「わかった。では、エイド。今日から5日間。私の屋敷に来い。一流の秘書のノウハウを叩き込んでやる」
「どうしてそこまで、よくして下さるのですか?!」
私は、無意識に叫んでいた。
エイドとハワード様は知り合いのようだが、エイドのために2着も服を用意してくれて、さらに秘書について学ばせてくれるという、ハワード様の親切が、私には怖く思えた。
すると、ハワード様が困ったように言った。
「どうしてだろうな? まぁ、単純にエイドの実力を知りたいというのと……あとは……」
私はゴクリと息を飲み込んで、ハワード様を見つめた。
すると、ハワード様は、先ほどまでの自信に溢れた表情を消して、切なそうに私を見て言った。
「……数奇な君たちの運命に、同情したのかもしれないな……」
ハワード様がつらそう顔をしていて、私まで苦しくなってしまった。
2人で無言で、見つめ合っていると、エイドが私の肩に、優しく手を置いて、私の顔を覗き込みながら言った。
「……お嬢。俺としては、学びてぇと思います。服も遠慮なく貰いましょう」
きっと、ハワード様は、エイドを一流の秘書にしてくれる。―――なぜ、そう思ったのか、自分でもわからないが、そう思った。
そして、エイド自身が、強くそれを望んでいた。
私は、ハワード様に頭を下げた。
「ありがとうございます……では、ハワード様。エイドのことを、どうかお願い致します」
「ああ」
こうして、エイドは5日間、ステーア公爵家に秘書の勉強に行くことになったのだった。
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