魔王さまの料理番 ~ ハイ、召し上がれ

NADIA 川上

文字の大きさ
9 / 14

ラブな展開

しおりを挟む
「リーフ様! 陛下の御成りにございます!」

「え?」


   なに? それ。


「皆、支度を整えよ!」

「え?!」


  少佐さんがテキパキ支持を出していく。
  小間使いの双子・サンディーとシンディーも
  せっせとお手伝い。


「おめでとうございます! リーフ様!」

「おめでとうございます!」


  周りにいる側仕えの皆さんは、
  めちゃくちゃ喜んでくれるけど……。

  陛下の御成りってなに? 
  なんなの? ねぇっ、テイラーさん!!

  そこで何故か?
  時代劇・大奥で観た一場面が蘇る ――

  『上様の、おな~りぃ~』

  えっ?! もしかしたら、
  陛下の御成りって、アレの事?


  エディがこれから私の部屋にやって来るって
  ことまでは私にも理解出来た。
  でも、テイラーさんも少佐さんも、
  サンディーやシンディーまで忙しそうにバタバタ
  してて、エディがここへ何をしにくるのかまで、
  教えてくれない。

  ってか、これが大奥の場合、
  上様が正室又は側室と寝床を共にして
  ”夫婦の営み”ってやつをする為なんだけど。

  今は、朝だよ。
  それも早朝・6時。
 
  そりゃあ、早起きは三文の徳ってゆう諺もあるけど

  せっかくの試験休みの今日くらい、
  ゆっくり寝かせて欲しかった。

  ってゆうか、ほんと、エディは何しに来るの?

  そんな事を考えながら、
  皆さん忙しく動いてらっしゃるその中で
  私1人だけがヌボ~ってしてる。
  そしたら側仕えの人たちが、人払いされた。
  床に正座で待つように言われて、
  とにかくその場に正座した。



『リーフ様、大公陛下の御成りでございます』

「あ……」


  もしかして……でも、まさか、ね。

  一旦外に出ていたテイラーさんが、
  朝だというのに雨戸をピシャリ閉め、
  窓辺にはカーテンまで引いた
  キャンドルの灯りだけになっているこの部屋へ、
  静かに入って来た。


「……」

「?? どうなされましたか?」

「あ、あの……」


  テイラーさんに差し出した手が、震えてる。


「大丈夫ですよ、リーフ様」


  テイラーさんがギュッと手を握ってくれた。


「すべては陛下にお任せしていれば良いのです」


  そう耳打ちされた。


「(じゃ、やっぱりアレ、なんですか?)」

「さぁ、ご準備は宜しいですね」


  いえ! ちっとも宜しくないですっ。

  テイラーさんがゆっくりとドアを開けた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

黒騎士団の娼婦

星森 永羽
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。 異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。 頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。 煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。 誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。 「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」 ※本作はAIとの共同制作作品です。 ※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

処理中です...