7年目の本気

NADIA 川上

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第2章 東京編

★ 愛してる

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 うつ伏せの和巴に、匡煌が肌を重ねる。

 そして体内に突き刺された匡煌のその分身が、
 ゆっくりと律動を繰り返した。


「あ……っは、ぁ……」

「和巴、どうだ? 良いんだろ?」

「っ……い、良い」


 じっとりと、ゆっくりな動きだからこそ
 染み渡るように快感が広がる。

 良いなんてものではない。



「匡煌……あなたは? っ ―― はっ……
 わたし、で……」

「あぁ。出逢った時から俺はお前に首ったけだ」

「あぁっ」


 匡煌が腰を押しつけ和巴の体内を突き上げる。

 見事な質量を誇る匡煌だからこそ
 触れられる部分を刺激され、
 和巴はシーツと己の身体に挟まれた胸にドクリと
 脈を感じた。


「だから和巴、お前にも俺だけを見ていて欲しい」


 背中に胸を密着させた匡煌が、
 耳元で心地よい低音の声音で囁く。

 まるで秘め事を話されているようなそれに
 背中に痺れが走る感覚を知り、和巴は息を呑んだ。


「あぁ……っ―― あい、してる。匡煌……」


 それまで、どうしても自分からは言えなかった言葉が
 今日は自然に出てきた。


「だいすき……愛してる、も、離さないで……」

「っ!! …… 今のは、反則だ……」

「え……? どしたの?」

「マジ、今夜はマズいかも……」

「あっ ―― そこは……そこは、ダメ」

「今さら何言ってんだ」

「だから、ダメだって……」


 半ば無理やり和巴の腰を持ち上げた匡煌が、
 ツンツンに勃ってる隠れた……も一緒に攻撃。

 和巴のそれはこれでもかと張りつめ、
 潤みきった奥から欲望の蜜を零している。

 そんな場所を刺激されれば、
 どうなるのか目に見えている。

 けれど嫌だ嫌だと首を振る和巴を無視し、
 匡煌はゴツゴツした指先で緩やかに弾き続けた。


「あっ ―― はっ。だめ、だめ……止めて、匡煌」

「好くない?」

「違う ―― そうじゃなくて! あっはぁ、
 あぁ……」

「んん……今日の和巴は特別いい」

「ふっ……ぁ……」


 ほんとにダメな訳ではない。

 けれど、強すぎる快感が辛くはある。

 唇を閉ざす事も出来なくなった和巴は、
 代わりに瞼をきつく閉ざす。

 飲み込めなかった唾液がシーツにシミを作り
 目尻からは生理的な涙が流れる。

 気持ちが、良い。

 言葉に出来ない程のそれは、
 ただただ高い嬌声ばかりを繰り返すばかりだ。


「だめ、もうだめ、だから……」

「イキたいのか?」

「いきたい。いく ―― もう……いく」

「あぁ、いけ。俺ももう限界だ。
 和巴が、ぎゅうぎゅう締め付けるからな」


 匡煌のからかうような言葉も、
 もはや和巴には届かない。

 彼の全てが、燃えるように熱い。

 もう、無視など出来はしない。

 
「はぁ ―― っ!」


 目の前が霞がかり、一気に高みへ昇り詰めて弾けた。
 

 匡それまで物凄く強い突き上げでぶつかっていた
 匡煌が急に動きを止め、はぁ-という息と一緒に
 脱力した事で彼もまた吐精したと感じた。


「はぁ、はぁ ―― やべ……」

「え……?」 

「がっつきすぎて、避妊する余裕もなかった……」


 そう耳に届いた言葉を最後に、
 和巴はあまりの疲れから思考を放棄したのだった。

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