溺愛! ダーリン

NADIA 川上

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綱吉と悪タレ3人衆

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「―― あ~、つまんねぇー、なんかおもしれー事
 ねぇかなぁ」


 と、言い出したのは、童顔でいがぐり坊主頭の
 橘 邦生(たちばな くにお)、通称・クニ。
 
 熱血野球バカ!。
 祠堂にもスポーツ推薦で入った。
 野球部の副キャプテン。

   
「じゃ、*丁目に新しく出来たってゲーセン行って
 みねぇ?」


 これは、メンバーいちのゲームヲタク・西真守
 (にし まもる)、通称・マモ。

 ゲーム関連の仕事につきたいと思っており、
 とりあえずはプログラミングの専門学校入学を
 目指している。
 
   
「マモはいつもとりあえずゲームだよなー」


 羽柴 義経(はしば よしつね)・通称・よっしー。
 自分の前世は絶対戦国時代の忍者だと、
 固く信じている変わり者。

 以上の3名にいつもはあつしも加えて、
 大抵5人でツルんでいる。
 
 今日あつしは家業の手伝いで欠席。
 
   
「……とりあえずー、そろそろ下校しなきゃ
 ヤバくね?」


 地域で流している”夕焼け小焼け”のメロディーが
 微かに聞こえ、気が付けば時刻は夕方の5時。

 いつも解散する時間をとうに越していた。

   
「やっべー、正門閉められちまったぜ」


 そこへ誰か(多分先生)が外から声をかけてきた。
   

『お~い、まだ誰か中にいるんかぁ~?』

「あ、今出まーす」


 扉が開かれ外から声をかけてきた人物が戸口に
 たった。

   
「なんだぁ~」

「手嶌かよ」

「ビビらせんなよ~」


 戸口に立った、手嶌は綱吉たち4人を問題視しない
 数少ない先生だった。
 因みに、俺らクラスの副担任。

   
「お前ら、また5時限目の授業からフケてたろ」

「まぁまぁ、固いこと言いなさんなって」

「数学のイヤミ、マジ苦手なんだもん」            
   
「ン~……ま、それは俺も同じだけどよー、少なくとも
 卒業確定させるまでは普通の学生してくれや」

「急にどうしたんよ? 先生」

「えっ ―― どうした? って……」

「もしかしてー、山ノ内辺りに俺らの事もっと
 監視しとけとでも言われた?」

「げっ! なんで、もう知ってるんだ?」


 と、口走ってしまってから”しまった!”と
 口を塞いでも手遅れ。


「え~~っ、マジでぇ??」

「ちっくしょうっ! 
 教頭の奴ぅ。いつまで俺らの事
 目の敵にしてんだよっ」

「……あ、そう言えば先生、俺前から1度聞きたい事
 あったんですけど」

「な、何だよ」

「……試していーい?」

「え?」


 手嶌がそう言うやいなや、綱吉は手嶌に何かの技を
 仕掛けたが反対に目にも留まらぬ返し技で尻もちを
 つかされた。

 綱吉がやり込められる姿など、初めて見たクニ・
 マモ・よっしーは唖然・呆然。

 急に技を仕掛けられた手嶌も同じような顔つきだ。


「お前、何だよいきなり……」

「……やっぱり」

「え?」

「大丈夫かよ?! ツナ」

「うん、大丈夫 ―― えへへ……オッケー、あんたの
 頼みなら聞くよ、手嶌センセ」

「は?」 

「で、どうすればいい?」

「えっ ―― じゃあ……とりあえずは、
 真っ直ぐ自宅へ帰れ」

「よっしゃー、じゃあ、本日はこれにて解散!」

「「ええ~~っっ!?」」

「ちょっ、どうして? ツナっ」

「どうしてでもだ ―― じゃ、またねセンセ。
 よっしー、行くよ」

「おう」


 綱吉はよっしーと共に立ち去って行く。

 一体、あれの何処が悪魔なんだ?
 聞き分けのいい、ごく普通の生徒じゃねぇか。


「どうゆう事なんだよっ」

「なぁ、手嶌ってツナの何な訳??」

「何でツナはお前の言う事素直に聞くんだよ?!」

「信じらんねぇ、あのツナがいとも容易く尻もち
 なんて」

「だ~~っ、もう、うっせー、今泉はお前らの何なん
 だよっ」

「「あいつは俺らだけの ――」」

「ヒーローだ」「アイドルだ」


 は、ぁぁっ?!
 余計、訳わかんね~……。


===================

 女生徒Aの証言 ――
 『あー今泉さん達? 別に迷惑はしてないよー。
  普通に話すし』

 男子生徒Aの証言 ――
 『今泉ぃ? ってか、あいつのマブダチの八神が
  チョ~頭良くて、俺ら試験前はしょっちゅう
  世話になってるんすよ。マジ、あいつらには
  助けられてるっす』

 女生徒Bの証言 ――
 『あぁ、あの不良の人達ですか? 良く知らないです。
 何か、怖いし近寄りがたくて』

 男子生徒Bの証言 ――
 『あ、ボク、基本的にヤンキーは嫌いですから』

 ===================

 要するに、あいつらを嫌うのはあいつらの事を
 良く知らん人間って事か……。
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