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募る、イライラ
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このところの殺人的超過密スケジュールと
実桜が今どうしているのか? も、はっきりしない
イライラの相乗効果で。
柊二のご機嫌は超絶に底辺をついている。
そんな折も折……
緊張感溢れる中での仕事中、
若衆の1人がちょっとした焦りで手にした
顧客ファイルを取り落としてしまった。
―― ガシャン
「おい、テメェ……セメント抱いて海に沈むか、
ドスで頸動脈をぶった斬るか、
どっちか好きな方選ばせてやる」
ファイルを落とした程度で手討ちとは……!!
「ひっ……あ、あ、す、すみませんでした!
かしら! 本当にすみません!」
「何謝ってんだ? 俺はてめぇのミスを謝罪して欲しい
なんてひと言もいってねー……マオ、ドス持って来い」
「ひ ――っ」
「社長……大変言いにくいのですが今から会食です。
外に車を待たせてます」
「チッ ―― おい、お前ウゼェな。消えろ」
「あ、は、はい! 失礼しましたぁ!」
*** *** ***
「よお、久しぶりぃ、若頭」
「……」
「あら、機嫌悪いねー何かあった?」
「……」
「会話もしてくれねーのかよ……マオ、こいつ何?」
「今日は朝からこれです」
「厄日だな。ま、飯食って機嫌直せ」
無理やり松浪に、料亭へ連れて行かれた。
「で、お前の機嫌の悪さは例のお姫様絡み?」
「関係ねーだろ」
「ビンゴ! で、今度は何なんだよ?」
「だから関係ねーっつーの」
「うーん、ガード固いな。だが、しかしこの俺様を
みくびるなよ。察しはついてまーす。
愛しのお姫様の初顔見世が明日に迫っているものの
今度ばかりは流石の若頭だって手も足も出せない
から欲求不満が大爆発って感じだな」
「当てても何も出さねーよ」
「えー、ビンゴだったんだから賞品くれ。
んー潰して欲しい議員がいるんだけど?」
「与党の漆原か?」
「ビンゴ! 相変わらずスゲーなお前の情報網は」
「漆原なら俺が潰さなくても、叩けばホコリだらけだ」
「ま、そうなんだけどな。ちょっとあいつは政治家
として終わってる古タヌキだから、奴の取り巻きへの
良い脅しにしたいんだよ」
「……脅しに良いも悪いもねぇだろ」
「ま、そうだな。じゃ、タヌキは任せた。
お礼のプラスαに甲信越を荒らしてる大蛇一家を
警察に売るってことで良い?」
「あぁ、問題ない」
「商談成立!……で、本題だけど、大人しく指銜えてる
なんざぁお前らしくないねぇ。あの胡散臭い団体から
さっさとかっ拐ってくりゃあいいのに」
「……」
「猪突猛進タイプだろお前は」
「過去形だ」
「ヤれさえすれば気が済むんならソープにでも行けよ。
お前、その道じゃ一流の遊び人じゃんか」
「……それも過去形だ」
「あっそ」
「チッ、くだらねーな……帰る」
「え? ちと早くねーか? え?」
実桜が今どうしているのか? も、はっきりしない
イライラの相乗効果で。
柊二のご機嫌は超絶に底辺をついている。
そんな折も折……
緊張感溢れる中での仕事中、
若衆の1人がちょっとした焦りで手にした
顧客ファイルを取り落としてしまった。
―― ガシャン
「おい、テメェ……セメント抱いて海に沈むか、
ドスで頸動脈をぶった斬るか、
どっちか好きな方選ばせてやる」
ファイルを落とした程度で手討ちとは……!!
「ひっ……あ、あ、す、すみませんでした!
かしら! 本当にすみません!」
「何謝ってんだ? 俺はてめぇのミスを謝罪して欲しい
なんてひと言もいってねー……マオ、ドス持って来い」
「ひ ――っ」
「社長……大変言いにくいのですが今から会食です。
外に車を待たせてます」
「チッ ―― おい、お前ウゼェな。消えろ」
「あ、は、はい! 失礼しましたぁ!」
*** *** ***
「よお、久しぶりぃ、若頭」
「……」
「あら、機嫌悪いねー何かあった?」
「……」
「会話もしてくれねーのかよ……マオ、こいつ何?」
「今日は朝からこれです」
「厄日だな。ま、飯食って機嫌直せ」
無理やり松浪に、料亭へ連れて行かれた。
「で、お前の機嫌の悪さは例のお姫様絡み?」
「関係ねーだろ」
「ビンゴ! で、今度は何なんだよ?」
「だから関係ねーっつーの」
「うーん、ガード固いな。だが、しかしこの俺様を
みくびるなよ。察しはついてまーす。
愛しのお姫様の初顔見世が明日に迫っているものの
今度ばかりは流石の若頭だって手も足も出せない
から欲求不満が大爆発って感じだな」
「当てても何も出さねーよ」
「えー、ビンゴだったんだから賞品くれ。
んー潰して欲しい議員がいるんだけど?」
「与党の漆原か?」
「ビンゴ! 相変わらずスゲーなお前の情報網は」
「漆原なら俺が潰さなくても、叩けばホコリだらけだ」
「ま、そうなんだけどな。ちょっとあいつは政治家
として終わってる古タヌキだから、奴の取り巻きへの
良い脅しにしたいんだよ」
「……脅しに良いも悪いもねぇだろ」
「ま、そうだな。じゃ、タヌキは任せた。
お礼のプラスαに甲信越を荒らしてる大蛇一家を
警察に売るってことで良い?」
「あぁ、問題ない」
「商談成立!……で、本題だけど、大人しく指銜えてる
なんざぁお前らしくないねぇ。あの胡散臭い団体から
さっさとかっ拐ってくりゃあいいのに」
「……」
「猪突猛進タイプだろお前は」
「過去形だ」
「ヤれさえすれば気が済むんならソープにでも行けよ。
お前、その道じゃ一流の遊び人じゃんか」
「……それも過去形だ」
「あっそ」
「チッ、くだらねーな……帰る」
「え? ちと早くねーか? え?」
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