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東京編
東京学生会館・港南寮(追加分です)その②
しおりを挟む玄関エントランスからホールを抜けていく間、
めぐみから寮での食事・門限・入浴時間の事や
大まかな禁止事項とかをかいつまんで説明されたが
何せホールや廊下にいる生徒同士のバカップルが
皆揃いも揃って抱き合いキスしていたりして
そっちの方ばかりが気になってめぐみの説明など
半分も頭に残っていなかった。
するとめぐみはそんな様子の
絢音を見て”ククク――”と笑い。
「そのうち慣れるよ」
「そ、そうだとえぇけど……」
絢音を促し2Fフロアにやって来ためぐみは
廊下を突き当たりまで進み非常口に向かって*側
”200”と ルームナンバーのふってある室の
ドアをノックして「入るよ咲夜」と室内からの
返事を待たずにさっさとドアを開けてしまった。
その室内では両側の壁際にある
造り付けのベッドの一方で男女が抱き合って
熱いハグ&キスの真っ最中だった。
?! また ―― もう、
勘弁してよぉ……。(;´д`)トホホ…
「あ、ごめ~ん、お取り込み中だったぁ?」
キスをリードしていた方の女子、
七分刈り位のボーイッシュな髪を鮮やかなパッ金
(ブロンド)に染めている久住咲夜が不機嫌さを
露わにして絢音とめぐみを睨みつけるように見た。
めぐみの方は慣れっこなのか
至ってマイペースで。
「そんなに怒んないでよぉ。ほら、日向センセが
言ってたでしょ、ルームメイト連れてきたよ」
と、絢音の背を軽く室内へ向かって押し。
「自己紹介とかはそっちで適当によろしく。じゃ」
じゃ、ってまさか
もう帰っちゃうの??
ああゆう人めっちゃ苦手なんやけど……。
めぐみ、立ち去る前に絢音へ小声で忠告。
「油断は禁物ね。咲夜って筋金入りの好色で
見ての通りもの凄~く手も早いから」
と、めぐみは立ち去って行った。
その後ろ姿を見送りため息をつく絢音。
はぁ~~っ――何か、
えらい人と同室になっちゃったなぁ……。
「―― ちょっと」
まさか、卒業するまで部屋替えなしとか
なんて――
「ちょっと! いつまでそこに突っ立ってんの??
さみーでしょ。さっさとドア閉めて」
「あ、ごめんなさい……」
・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン、
おっかないよぉ。
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