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第二章
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葬式の次の日、珍しく、柳さんに呼びだされた。
「秋月さん、ちょっと来てもらえる?」
展示会の荷物を運んでいたところ、柳さんに呼び止められた。深刻な表情をしていいて、ただ事じゃないなと感じた。
もしかして、昨日の騒動のことを口止めされるのかな。そんな不安に駆られながら受け答えをする。
「はい、なんでしょうか」
「ここでは言いにくいことだから、事務室に戻ろうか」
「分かりました」
わたしは、今やっている展示物だけを運び込んでしまいたい。その旨を伝えると、後で来るように指示された。
「いいよ。早く行ってきな」
小河原さんが気を遣ってくれた。その足で事務所に戻ると、柳さんが急須にお茶を入れてくれていた。誰かがお土産で買ってくれた抹茶のお菓子も用意されていて、柳さんらしい丁寧な行いだと感じる。
しばらく雑談をしたのち、さっきまでの笑顔が消えて真剣な表情に変わった。いつも笑って過ごしたんだろうなという証拠に、目尻の笑いシワだけが残っている。
「予言書には関わらないほうがいいですよ」
珍しく、語気を強めて言われたものだから、驚いてしまった。
「どうしたんですか? そんなに危険なものなんでしょうか」
わたしが疑問を呈すると、過去を思い起こすようにして話し出した。あまりにも神妙な口調だったから、思わず唾を飲み込んだ。
「上田くんの惨事を見ましたよね。ああいうことね、わたしがまだ五十代だった頃、同じような事件が起こったんです」
あまりの衝撃に何も言えずにいると、柳さんは続けて話し出した。
「同僚を全員亡くしてしまったんですよ。顔を見たけど、同じ死に方をしていました。だから、少なくともここにいる若い人たちには、同じような目に遭ってほしくないんですよ」
最後に、柔らかく微笑んでいた。それがまた一層、奇妙に感じられる。課長の亡くなり方を見ていなかったら、信じてなかったかもしれない。本当ならと考えると恐ろしくてしょうがなかった。
「柳さんがそこまで言うのなら。何か対策方法とかはあるのでしょうか?」
「それは分かりません。当時も知ったときには、全て終わってましたからね。お役に立てず、申し訳ない」
座りながら頭を深く下げていた。知らせることで意味があるのだろうか。考えあぐねていた。
「分かりました。ありがとうございます。実は、娘の様子がおかしくて、今の話を聞いて、もしかしたら莉子が危ないかもしれないって思ったんです」
娘が夢遊病になったことを想起していた。話を聞いていると、ますます不安になってくる。停められる方法があるなら、何でもやってみたい。たとえ、わたしの命に換えても、我が子は助けたい大切な存在だから。
「小河原くんから訊きましたよ。心配だよねぇ。確かなのは病院や警察は頼りにならないこと。大事にならないことを願うけれど、もしなったら呪術師なんかに助けを求めるといいかもしれないね」
「なるほど」
話を聞いて、ますます疑念が深まってしまった。わたしが考え込んでいると、柳さんはお菓子を口に運んでいた。それを境に、いつも通り、穏やかな表情をしている人に変わった。
「もうこの話は終わり。時間を取らせて悪かったね。業務に戻ってください」
「はい」
雰囲気が変わったと同時に、少し安堵を覚えた。普段、笑っている人が無表情になると、こんなに怖いものなのか。それにしても、衝撃的な話を聞いてしまったな。
元の作業に戻って、再び展示物を運んでいた。今度は大きな絵画で、有名な作家さんが描いたものらしい。わたしには、よく分からなかった。
というより、娘のことが心配で、説明を聞いても頭に入ってこなかったのだ。もし柳さんの話が本当なら、自分の娘が危ない。
呪術師に頼んだほうがいいとか言われたけれど、それは柳さんの話が本当か確かめてからだ。家に帰ってから、過去に資料館で起こった事故があるか、検索してみた。
日付だけが分かるものの、詳細が出てこない。図書館だったら、当時の情報が出てくるはず。調べてみると、小さく取り上げられていた。死亡者の共通点は中年男性、予言書・日月神示に関わったこと。
図書館の帰り道に、何か良い方法はないかとスマホで検索しながら歩いていた。すると、変なところで曲がってしまったようで、細い路地の行き止まりになってしまった。
「あれ?」
急いで地図アプリを開くと、反対方向に歩いてしまっていたことが判った。何か調べ物をしながら歩くとダメだなぁ。元の道を戻ろうとすると、聞き慣れた声が新築二階建ての一軒家から聞こえてきた。
全体的にクリーム色で構成されていて、玄関先には色とりどりのパンジーが植えられている。華やかで手入れが行き届いた綺麗なお家だった。こんなところに知り合いなんかいたっけな。
玄関から「行ってきます」という明るい男性の声が聞こえてきた。それをよく見ると、元夫の顔だった。
咄嗟に物陰に隠れた、相手は全く気付いていなかった。しかも、赤ちゃん連れの可愛らしい奥さんに見届けられて、にやけた顔をしている。
わたしのときは、あんな表情をひとつもしなかったくせに。遅くに帰ってきて、飯を催促してくるだけだった。もしかして、あのときから、この人と付き合っていたのかな。
そう考えると、ショックと怒りが腹の底から湧き上がってくる。わたしと正反対の人だった。背が小さくて、大人しくて可愛らしくて若い女性だ。まだ二十代前半じゃないのかな。
最悪なものを見てしまったな。元夫がいなくなったのを見計らって、その場をすぐに離れた。
翌日、莉子がいなくなる。保育園に迎えに行ったはずなのに、お父さんが迎えに来てくれましたよと言われる。シングルマザーなのに。
保育士さんの様子がおかしかった。虚ろな目をしている。保育士に伝えて特徴を聞いて、追いかける。見かけたのは、モラハラが原因で離婚をした元旦那だった。車で連れ去られて見失ってしまった。
門の近くにいた警備員さんが気付いて、代わりに追いかけてくれた。応援も頼んでいるようだ。
保育園に戻ってみると、園長さんが立って待っていた。外は鉛のように重苦しい空模様だ。部屋の中に入ると、すぐに頭を下げていた。
「この度は申し訳ありませんでした」
「いえいえ、しょうがないですよ」
担任の保育士さんが蒼白顔面で、息を切らして戻ってきた。
「追いつけませんでした。でも、莉子ちゃんの靴だけが落ちていて」
渡された靴を見てみると、とても小さく見えた。両手に収まるくらいのサイズで、少しタイヤの跡が付いている。保育所の屋根に雨音がしんしんと当たっていた。
「ほんとだ。娘のものです」
しみじみと隅々まで眺めていた。そののち、出た声はくぐもった涙声だった。悲しんでいてもしょうがない。わたしにできることをやらなきゃ。
弱くなってどうするんだ。莉子は、今頃、寒くて震えているかもしれないのに。
「本当にすみませんでした。警察にも相談したほうがいいと思います」
「そうですね。被害届を出さないといけませんね」
とてもじゃないけれど、気持ちの整理が付けられなかった。わたしのせいだ。ちゃんと見ておかなかったから。
「警察の方は、いつぐらいに来るって言ってた?」
「十分後です」
待っている間に、保育所の中を練り歩いていた。いつも来るときは急いでいて、じっくりと見たことがなかった。莉子は、ここで何をしていたのか、詳しく話せないだろう。母親失格だ。
警察を待っている間に園内を見ていると、七夕の短冊が飾られていた。思わず、娘はどこに何を書いているのか目で探していた。
「あった」
下の方にくくりつけられている赤い短冊を見てみると、『ゆうえんちにいけますように』と書かれていた。
一生懸命に書いたことが伝わってくる文字だった。時間をかけて書いたことが伝わってくる。思わず涙ぐんでしまう。
「秋月さん、ちょっと来てもらえる?」
展示会の荷物を運んでいたところ、柳さんに呼び止められた。深刻な表情をしていいて、ただ事じゃないなと感じた。
もしかして、昨日の騒動のことを口止めされるのかな。そんな不安に駆られながら受け答えをする。
「はい、なんでしょうか」
「ここでは言いにくいことだから、事務室に戻ろうか」
「分かりました」
わたしは、今やっている展示物だけを運び込んでしまいたい。その旨を伝えると、後で来るように指示された。
「いいよ。早く行ってきな」
小河原さんが気を遣ってくれた。その足で事務所に戻ると、柳さんが急須にお茶を入れてくれていた。誰かがお土産で買ってくれた抹茶のお菓子も用意されていて、柳さんらしい丁寧な行いだと感じる。
しばらく雑談をしたのち、さっきまでの笑顔が消えて真剣な表情に変わった。いつも笑って過ごしたんだろうなという証拠に、目尻の笑いシワだけが残っている。
「予言書には関わらないほうがいいですよ」
珍しく、語気を強めて言われたものだから、驚いてしまった。
「どうしたんですか? そんなに危険なものなんでしょうか」
わたしが疑問を呈すると、過去を思い起こすようにして話し出した。あまりにも神妙な口調だったから、思わず唾を飲み込んだ。
「上田くんの惨事を見ましたよね。ああいうことね、わたしがまだ五十代だった頃、同じような事件が起こったんです」
あまりの衝撃に何も言えずにいると、柳さんは続けて話し出した。
「同僚を全員亡くしてしまったんですよ。顔を見たけど、同じ死に方をしていました。だから、少なくともここにいる若い人たちには、同じような目に遭ってほしくないんですよ」
最後に、柔らかく微笑んでいた。それがまた一層、奇妙に感じられる。課長の亡くなり方を見ていなかったら、信じてなかったかもしれない。本当ならと考えると恐ろしくてしょうがなかった。
「柳さんがそこまで言うのなら。何か対策方法とかはあるのでしょうか?」
「それは分かりません。当時も知ったときには、全て終わってましたからね。お役に立てず、申し訳ない」
座りながら頭を深く下げていた。知らせることで意味があるのだろうか。考えあぐねていた。
「分かりました。ありがとうございます。実は、娘の様子がおかしくて、今の話を聞いて、もしかしたら莉子が危ないかもしれないって思ったんです」
娘が夢遊病になったことを想起していた。話を聞いていると、ますます不安になってくる。停められる方法があるなら、何でもやってみたい。たとえ、わたしの命に換えても、我が子は助けたい大切な存在だから。
「小河原くんから訊きましたよ。心配だよねぇ。確かなのは病院や警察は頼りにならないこと。大事にならないことを願うけれど、もしなったら呪術師なんかに助けを求めるといいかもしれないね」
「なるほど」
話を聞いて、ますます疑念が深まってしまった。わたしが考え込んでいると、柳さんはお菓子を口に運んでいた。それを境に、いつも通り、穏やかな表情をしている人に変わった。
「もうこの話は終わり。時間を取らせて悪かったね。業務に戻ってください」
「はい」
雰囲気が変わったと同時に、少し安堵を覚えた。普段、笑っている人が無表情になると、こんなに怖いものなのか。それにしても、衝撃的な話を聞いてしまったな。
元の作業に戻って、再び展示物を運んでいた。今度は大きな絵画で、有名な作家さんが描いたものらしい。わたしには、よく分からなかった。
というより、娘のことが心配で、説明を聞いても頭に入ってこなかったのだ。もし柳さんの話が本当なら、自分の娘が危ない。
呪術師に頼んだほうがいいとか言われたけれど、それは柳さんの話が本当か確かめてからだ。家に帰ってから、過去に資料館で起こった事故があるか、検索してみた。
日付だけが分かるものの、詳細が出てこない。図書館だったら、当時の情報が出てくるはず。調べてみると、小さく取り上げられていた。死亡者の共通点は中年男性、予言書・日月神示に関わったこと。
図書館の帰り道に、何か良い方法はないかとスマホで検索しながら歩いていた。すると、変なところで曲がってしまったようで、細い路地の行き止まりになってしまった。
「あれ?」
急いで地図アプリを開くと、反対方向に歩いてしまっていたことが判った。何か調べ物をしながら歩くとダメだなぁ。元の道を戻ろうとすると、聞き慣れた声が新築二階建ての一軒家から聞こえてきた。
全体的にクリーム色で構成されていて、玄関先には色とりどりのパンジーが植えられている。華やかで手入れが行き届いた綺麗なお家だった。こんなところに知り合いなんかいたっけな。
玄関から「行ってきます」という明るい男性の声が聞こえてきた。それをよく見ると、元夫の顔だった。
咄嗟に物陰に隠れた、相手は全く気付いていなかった。しかも、赤ちゃん連れの可愛らしい奥さんに見届けられて、にやけた顔をしている。
わたしのときは、あんな表情をひとつもしなかったくせに。遅くに帰ってきて、飯を催促してくるだけだった。もしかして、あのときから、この人と付き合っていたのかな。
そう考えると、ショックと怒りが腹の底から湧き上がってくる。わたしと正反対の人だった。背が小さくて、大人しくて可愛らしくて若い女性だ。まだ二十代前半じゃないのかな。
最悪なものを見てしまったな。元夫がいなくなったのを見計らって、その場をすぐに離れた。
翌日、莉子がいなくなる。保育園に迎えに行ったはずなのに、お父さんが迎えに来てくれましたよと言われる。シングルマザーなのに。
保育士さんの様子がおかしかった。虚ろな目をしている。保育士に伝えて特徴を聞いて、追いかける。見かけたのは、モラハラが原因で離婚をした元旦那だった。車で連れ去られて見失ってしまった。
門の近くにいた警備員さんが気付いて、代わりに追いかけてくれた。応援も頼んでいるようだ。
保育園に戻ってみると、園長さんが立って待っていた。外は鉛のように重苦しい空模様だ。部屋の中に入ると、すぐに頭を下げていた。
「この度は申し訳ありませんでした」
「いえいえ、しょうがないですよ」
担任の保育士さんが蒼白顔面で、息を切らして戻ってきた。
「追いつけませんでした。でも、莉子ちゃんの靴だけが落ちていて」
渡された靴を見てみると、とても小さく見えた。両手に収まるくらいのサイズで、少しタイヤの跡が付いている。保育所の屋根に雨音がしんしんと当たっていた。
「ほんとだ。娘のものです」
しみじみと隅々まで眺めていた。そののち、出た声はくぐもった涙声だった。悲しんでいてもしょうがない。わたしにできることをやらなきゃ。
弱くなってどうするんだ。莉子は、今頃、寒くて震えているかもしれないのに。
「本当にすみませんでした。警察にも相談したほうがいいと思います」
「そうですね。被害届を出さないといけませんね」
とてもじゃないけれど、気持ちの整理が付けられなかった。わたしのせいだ。ちゃんと見ておかなかったから。
「警察の方は、いつぐらいに来るって言ってた?」
「十分後です」
待っている間に、保育所の中を練り歩いていた。いつも来るときは急いでいて、じっくりと見たことがなかった。莉子は、ここで何をしていたのか、詳しく話せないだろう。母親失格だ。
警察を待っている間に園内を見ていると、七夕の短冊が飾られていた。思わず、娘はどこに何を書いているのか目で探していた。
「あった」
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