24 / 33
第二十三話
しおりを挟む
野営の食事とは思えないほどのしっかりとした食事を終え、ルミナとユリウスはまったりしていた。
食後の片付けもルミナの魔法ですぐに終わってしまった。
ユリウスは、この後、寝床を整えて、明日出発して王都へ向かって、王都に着いたら―――と、今後の予定に考えを巡らせていた。ルミナのお世話役であるからには身の回りの世話からスケジュール管理まで行うのは当然なのである。
「では、そろそろ―――」
「お風呂だよね!」
「……え?」
「待ってて!準備してくる!」
ユリウスが呆気にとられているうちに、ルミナは笑顔で行ってしまった。
寝床を準備します。と言いたかったのであって、決して風呂の準備の話ではなかった。
普通の生活であれば、食事の後は風呂へ入るのかもしれないが、今は王都への旅の途中である。宿に泊まっているわけでもないし、野外で風呂とは……?
「ルミナ様!お待ちください!」
ハッとして、ユリウスはルミナを追いかけた。と言っても数歩ほど歩いた木の陰だったのだが。
「……これは」
「お風呂だよ!」
そこには湯気の立った風呂と思われるものがあった。こんなもの先程まではなかったはずである。
「これは、どうされたのですか?」
「地面を掘って、固めてね。あそこから水が出るようにして、出てくる水を温めてるの」
あそこ、と指さされた場所からはちゃぽちゃぽととめどなく湯が吐水している。
自分が呆気にとられているほんの少しの間に、これを作ったというのか?ユリウスは再び呆気にとられることとなった。
「すごいでしょー!」と誇らしげなルミナを褒めてやりたいのはやまやまだが、過保護に育てられたルミナは少々世間知らずなのかもしれない。
「ルミナ様……普通の冒険者は野営で風呂には入りません。せいぜい水場があれば、体を拭くくらいです」
「……そっかぁ」
そもそもこんな芸当ルミナ以外にはできない。
魔法使いは貴重なため、大体が学院で学び、その後、国の所属になっている。そのため、冒険者をしている魔法使い自体があまりいない。
ルミナと同様のことをするならば火、水、土の魔法を使える魔法使いがそれぞれいなければいけない。
冒険者はパーティーを組む場合も多いが、魔法使いがいるパーティーの方が珍しいため、複数の魔法使いがパーティーにいるというのがほぼありえないのだ。
落胆しているルミナにユリウスは胸が痛んだ。手放しで褒めてあげたい。しかし、今後、冒険者の世界で生きていくことを考えたら、知っておかなくてはいけないことだ。
その力がどれだけ、特別なのかを。
「もし、他の冒険者と同行することになっても、簡単にこういうことをしてはいけません」
「……うん」
「冒険者に限らず、世の中には善い人だけではないのです。その力を、貴女を利用しようとする者もいるはずです。ですので、あまり公にするのはお勧めしません」
「はい。ごめんなさい」
「いいえ。謝らなくてもいいのです。心に留めておいてくだされば」
ルミナの頭に手を置いて、ユリウスは笑った。
もう、守られるだけのあの頃の小さな少女はいないのだ。少し寂しいような、それでいて嬉しい複雑な気持ちだった。
「上手に魔法を使えるようになりましたね。素晴らしいです。順番で入ることにいたしましょう」
「うん!」
ルミナ、ユリウスと順番に風呂に浸かった。湯加減はちょうどよく、疲れた体を癒してくれた。
見上げれば、木々の間から星空が見える。なんと贅沢なことか。
野外で風呂に入るのは、ユリウスもさすがに初めての経験だった。
「申し訳ありません。長湯をしてしまいました」
「大丈夫だよー」
「いいお湯でした」
温まった体に夜風が気持ちいい。そんな夜だった。
あとは寝床を準備して寝るだけなのだが、ルミナは何かを言いたげだった。
「今は、ユリウスしかいないから、いいよね?」
「……と、申しますと?」
にこっと笑ったルミナが地面に手を置くと、しゅるしゅるとどこからともなく蔓が集まってきた。集まった蔓はドーム状に組みあがり、一瞬でテントのようなものが出来上がった。
扉もついており、中に入るとそこは二人が寝れるほどの広さで、地面はふかふかの芝生で覆われていた。
「これでゆっくり寝れるよね」
何度驚かされればいいのか。ユリウスはもう言葉が出なかった。そして、ルミナは案外強かで、上手く世の中を渡っていけそうだと思った。
「ヴァルガが外で見ててくれるって」
ルミナが窓代わりの隙間から外をのぞくと、黒い巨体は焚火のそばに横たわっていた。
琥珀色の瞳が、ちらりとこちらを見て、まるで「任せろ」と言わんばかりに瞬いた。
「……番犬ならぬ番狼、ですか。実に心強いですね」
「ふふっ、そうだね」
ルミナはくすくす笑いながら芝生にごろりと寝転がった。柔らかな緑の香りが鼻をくすぐり、さっきまでの旅の疲れがすっと抜けていく。
「……こんなふうに寝るの、初めて。お外なのに、安心する」
「貴女の魔法と、ヴァルガのおかげです」
ユリウスも荷を枕代わりに腰を下ろし、ふうと小さく息を吐いた。
「……私も、何度か野営を経験していますが、ここまで快適に過ごせたことはありません」
ルミナはごろんと寝返りを打って、ユリウスを見上げた。
焚火の光が漏れ込み、彼の横顔をぼんやりと照らしている。
「ねえ、ユリウス」
「はい」
「わたし、これから大丈夫かな……? 冒険者になっても」
不安げな声。
どれほど特別な力を持っていても、ルミナはまだ十六の少女だ。
ユリウスはしばし考え込み、静かに答えた。
「大丈夫です。――ただ、ひとつだけ約束してください」
「約束?」
「どんなときも、ひとりで抱え込まないこと。誰かに頼ることを恐れないこと。……それさえ守れれば、必ず道は開けます」
ルミナは少し目を丸くして、それからにっこり笑った。
「うん。約束する」
ユリウスはその笑顔にほっと胸をなで下ろす。
――やはり、この子は強い。
けれど同時に、その強さが無茶につながらないよう、支えていかなければならない。
「では、そろそろ休みましょう。明日も歩かねばなりません」
「うん。おやすみ、ユリウス」
「おやすみなさい、ルミナ様」
二人は芝生に身を横たえ、夜の帳に包まれた。
外ではヴァルガが静かに息をひそめ、森の気配に耳を澄ませている。
やがてテントの内に穏やかな寝息が満ち、星空の下の野営地は静寂に包まれた。
それは、王都に向かう旅の一夜目だった。
食後の片付けもルミナの魔法ですぐに終わってしまった。
ユリウスは、この後、寝床を整えて、明日出発して王都へ向かって、王都に着いたら―――と、今後の予定に考えを巡らせていた。ルミナのお世話役であるからには身の回りの世話からスケジュール管理まで行うのは当然なのである。
「では、そろそろ―――」
「お風呂だよね!」
「……え?」
「待ってて!準備してくる!」
ユリウスが呆気にとられているうちに、ルミナは笑顔で行ってしまった。
寝床を準備します。と言いたかったのであって、決して風呂の準備の話ではなかった。
普通の生活であれば、食事の後は風呂へ入るのかもしれないが、今は王都への旅の途中である。宿に泊まっているわけでもないし、野外で風呂とは……?
「ルミナ様!お待ちください!」
ハッとして、ユリウスはルミナを追いかけた。と言っても数歩ほど歩いた木の陰だったのだが。
「……これは」
「お風呂だよ!」
そこには湯気の立った風呂と思われるものがあった。こんなもの先程まではなかったはずである。
「これは、どうされたのですか?」
「地面を掘って、固めてね。あそこから水が出るようにして、出てくる水を温めてるの」
あそこ、と指さされた場所からはちゃぽちゃぽととめどなく湯が吐水している。
自分が呆気にとられているほんの少しの間に、これを作ったというのか?ユリウスは再び呆気にとられることとなった。
「すごいでしょー!」と誇らしげなルミナを褒めてやりたいのはやまやまだが、過保護に育てられたルミナは少々世間知らずなのかもしれない。
「ルミナ様……普通の冒険者は野営で風呂には入りません。せいぜい水場があれば、体を拭くくらいです」
「……そっかぁ」
そもそもこんな芸当ルミナ以外にはできない。
魔法使いは貴重なため、大体が学院で学び、その後、国の所属になっている。そのため、冒険者をしている魔法使い自体があまりいない。
ルミナと同様のことをするならば火、水、土の魔法を使える魔法使いがそれぞれいなければいけない。
冒険者はパーティーを組む場合も多いが、魔法使いがいるパーティーの方が珍しいため、複数の魔法使いがパーティーにいるというのがほぼありえないのだ。
落胆しているルミナにユリウスは胸が痛んだ。手放しで褒めてあげたい。しかし、今後、冒険者の世界で生きていくことを考えたら、知っておかなくてはいけないことだ。
その力がどれだけ、特別なのかを。
「もし、他の冒険者と同行することになっても、簡単にこういうことをしてはいけません」
「……うん」
「冒険者に限らず、世の中には善い人だけではないのです。その力を、貴女を利用しようとする者もいるはずです。ですので、あまり公にするのはお勧めしません」
「はい。ごめんなさい」
「いいえ。謝らなくてもいいのです。心に留めておいてくだされば」
ルミナの頭に手を置いて、ユリウスは笑った。
もう、守られるだけのあの頃の小さな少女はいないのだ。少し寂しいような、それでいて嬉しい複雑な気持ちだった。
「上手に魔法を使えるようになりましたね。素晴らしいです。順番で入ることにいたしましょう」
「うん!」
ルミナ、ユリウスと順番に風呂に浸かった。湯加減はちょうどよく、疲れた体を癒してくれた。
見上げれば、木々の間から星空が見える。なんと贅沢なことか。
野外で風呂に入るのは、ユリウスもさすがに初めての経験だった。
「申し訳ありません。長湯をしてしまいました」
「大丈夫だよー」
「いいお湯でした」
温まった体に夜風が気持ちいい。そんな夜だった。
あとは寝床を準備して寝るだけなのだが、ルミナは何かを言いたげだった。
「今は、ユリウスしかいないから、いいよね?」
「……と、申しますと?」
にこっと笑ったルミナが地面に手を置くと、しゅるしゅるとどこからともなく蔓が集まってきた。集まった蔓はドーム状に組みあがり、一瞬でテントのようなものが出来上がった。
扉もついており、中に入るとそこは二人が寝れるほどの広さで、地面はふかふかの芝生で覆われていた。
「これでゆっくり寝れるよね」
何度驚かされればいいのか。ユリウスはもう言葉が出なかった。そして、ルミナは案外強かで、上手く世の中を渡っていけそうだと思った。
「ヴァルガが外で見ててくれるって」
ルミナが窓代わりの隙間から外をのぞくと、黒い巨体は焚火のそばに横たわっていた。
琥珀色の瞳が、ちらりとこちらを見て、まるで「任せろ」と言わんばかりに瞬いた。
「……番犬ならぬ番狼、ですか。実に心強いですね」
「ふふっ、そうだね」
ルミナはくすくす笑いながら芝生にごろりと寝転がった。柔らかな緑の香りが鼻をくすぐり、さっきまでの旅の疲れがすっと抜けていく。
「……こんなふうに寝るの、初めて。お外なのに、安心する」
「貴女の魔法と、ヴァルガのおかげです」
ユリウスも荷を枕代わりに腰を下ろし、ふうと小さく息を吐いた。
「……私も、何度か野営を経験していますが、ここまで快適に過ごせたことはありません」
ルミナはごろんと寝返りを打って、ユリウスを見上げた。
焚火の光が漏れ込み、彼の横顔をぼんやりと照らしている。
「ねえ、ユリウス」
「はい」
「わたし、これから大丈夫かな……? 冒険者になっても」
不安げな声。
どれほど特別な力を持っていても、ルミナはまだ十六の少女だ。
ユリウスはしばし考え込み、静かに答えた。
「大丈夫です。――ただ、ひとつだけ約束してください」
「約束?」
「どんなときも、ひとりで抱え込まないこと。誰かに頼ることを恐れないこと。……それさえ守れれば、必ず道は開けます」
ルミナは少し目を丸くして、それからにっこり笑った。
「うん。約束する」
ユリウスはその笑顔にほっと胸をなで下ろす。
――やはり、この子は強い。
けれど同時に、その強さが無茶につながらないよう、支えていかなければならない。
「では、そろそろ休みましょう。明日も歩かねばなりません」
「うん。おやすみ、ユリウス」
「おやすみなさい、ルミナ様」
二人は芝生に身を横たえ、夜の帳に包まれた。
外ではヴァルガが静かに息をひそめ、森の気配に耳を澄ませている。
やがてテントの内に穏やかな寝息が満ち、星空の下の野営地は静寂に包まれた。
それは、王都に向かう旅の一夜目だった。
10
あなたにおすすめの小説
元勇者は魔力無限の闇属性使い ~世界の中心に理想郷を作り上げて無双します~
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
魔王を倒した(和解)した元勇者・ユメは、平和になった異世界を満喫していた。しかしある日、風の帝王に呼び出されるといきなり『追放』を言い渡された。絶望したユメは、魔法使い、聖女、超初心者の仲間と共に、理想郷を作ることを決意。
帝国に負けない【防衛値】を極めることにした。
信頼できる仲間と共に守備を固めていれば、どんなモンスターに襲われてもビクともしないほどに国は盤石となった。
そうしてある日、今度は魔神が復活。各地で暴れまわり、その魔の手は帝国にも襲い掛かった。すると、帝王から帝国防衛に戻れと言われた。だが、もう遅い。
すでに理想郷を築き上げたユメは、自分の国を守ることだけに全力を尽くしていく。
辺境で静かに暮らしていた俺、実は竜王の末裔だったらしく気づけば国ができていた
平木明日香
ファンタジー
はるか五億四千万年前、この星は六柱の竜王によって治められていた。火・水・風・土・闇・光――それぞれの力が均衡を保ち、世界は一つの大きな生命のように静かに巡っていた。だが星の異変をきっかけに竜の力は揺らぎ、その欠片は“魂”となって新たな生命に宿る。やがて誕生した人類は文明を築き、竜の力を利用し、ついには六大陸そのものを巨大な封印装置へと変えて竜王を眠りにつかせた。
それから幾千年。
現代では六つの大国がそれぞれ封印を管理し、かろうじて世界の均衡を保っている。しかし各地で異常な魔獣が出現し、封印の揺らぎが噂されはじめていた。
そんな世界を気ままに旅する青年がいる。名はブラック・ドラグニル。三年前からハンターとして魔獣を討伐し、その肉を味わいながら各地を渡り歩く放浪者だ。規格外の実力を持ちながら名誉や地位には興味がなく、ただ「世界のうまいものを食べ尽くす」ことを楽しみに生きている。
ある日、光の王国ルミナリア近郊で王女ユリアナが大型魔獣に襲われる事件が起きる。死を覚悟した騎士団の前に現れたブラックは、その怪物をわずか数十秒で討ち倒す。彼にとっては雑魚同然だったが、その圧倒的な強さは王国中に知れ渡る。王女は自由に生きる彼の姿に心を奪われるが、ブラックは次の目的地へ向かう計画を練るばかり。
だが彼自身はまだ知らない。
自らが竜族の末裔であり、世界を再び“統合”へ導く鍵となる存在であることを。
竜の封印が揺らぐとき、自由を愛する青年は世界の命運を左右する選択を迫られる。
これは、竜の記憶と人の魂が交錯する壮大なファンタジー叙事譚である。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
犬の散歩中に異世界召喚されました
おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。
何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。
カミサマの許可はもらいました。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる