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ヘビアシ
4 傅ク鬼畜(カシヅくキチク)
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キュルキュルと、なにやら音が聞こえてくる。
キャスターだろうか。小さな車輪が回転するような音だ。
やがて開け放たれたままも隠し扉から、四角い手押し車が現れた。食事などを乗せて運ぶサービスワゴンだ。
ワゴンの上には、たしかクローシュだったか…銀の皿に半球状の蓋を被せたものが置かれている。
「部屋を間違えたんじゃないか? ルームサービスを頼んだ覚えはないぜ?」
ザックのジョークに反応したか、ワゴンは一瞬止まるが、意を決したか、一気に入ってくる。
ワゴンを押していたのは、やはり美人だった。しかし服装は三人娘のナース服とは違う。ウェイトレス風でもない。
余計な装飾のない、清潔感のあるドレス。スカートはくるぶしが隠れるほど長く、落ち着きのある大人の女といった感じ。
長い髪をうしろでキッチリまとめ、鬼畜そうな細い眼鏡をかけた……
そこまで来て、ザックは噴き出してしまう。その正体を知って、笑いが止まらない。
一通り笑ってから、ザックは彼女を睨み付ける。あの時より大人びていて見違えたが、間違いない。
エージェントハジキだった。
その瞬間、ザックは色々と察した。
ハジキは“野薔薇ノ王国”のエージェントだ。彼女がダブルスパイなら話は変わってくるが、普通に考えれば、ここは“王国”の関連施設と見て間違いない。
それに窓から見えた景色…。湖が見える城塞都市となると……確か“王国”の首都“ノイバラ”が当てはまるはずだ。
こいつぁヤベェ。間違いねぇ。ここは“野薔薇ノ王国”だ。
“野薔薇ノ王国”と言えば、男なら誰もが憧れ、女なら誰もが嫉妬に狂う、美女だらけの王国と噂されている。
たしかに、ベッドに横たわる二人の娘、逃げ出した幼い少女、鬼畜のエージェント。タイプこそ違うものの、四人が四人とも平均値を遙かに上回る美貌の持ち主だ。なるほど、奴隷商人が高額で取引するのも道理という事か。
奴隷狩り対策に、関所での審査を厳しくしているから、ザックのような凶悪犯罪者の入国は、ほぼ不可能だった。
それがまさか、こんな形で実現するとは……。
「これはこれは♪ どちらさんかと思えば、ハジキの姐さんじゃないですかい♪」
ザックはなるべく友好的に振る舞いながら、ハジキを観察する。
戸惑いながらザックを見つめるハジキは、まるで可憐な乙女のよう。鬼畜な本性を知らなければ、コロリと騙されそうだ。
「ご無沙汰しております……。ザック様……」
ご無沙汰?
ザックにとっては昨日ぶりだが、鬼畜の君にとっては久しぶりらしい。
どういうこったい? オレは何日眠ってたんだ?
隠し扉の前にたたずんでいたハジキだったが、意を決したか、部屋の中央まで歩み寄り、思いがけない行動を取る。
両手でスカートの裾をつまみ、軽くスカートを持ち上げ、片足を内側斜め後ろに引き、もう片足の膝を深く曲げ、腰を曲げて、頭を深々と下げる。
カーテシーだ。それも、普通のカーテシーより馬鹿丁寧なやつだ。殺し屋風情にやるような挨拶ではない。
彼女はその体勢のまま、口を開く。
「ザック様、数々の非礼をお詫びいたします。どうか部下を…娘達を、解放してはいただけませんでしょうか。人質でしたら是非ワタクシを……。ワタクシに代わらせてくださいまし」
低姿勢な態度がむしろ不気味である。
ところで人質とは、ベッドで眠る二人の娘のことだろうか? 人質に取った覚えなどないのだが。
「好きに連れて行きな。邪魔はしねぇよ」
ザックは椅子に座ったまま、なるべくベッドから離れるよう壁際までバックする。
エージェントハジキは隠しドアに向けて小さくうなずく。すると幼い少女がドアから現れ、ベッドに駆け寄った。
あの時、逃げ出した少女だ。
少女はポケットから小瓶を取り出すと、蓋を開け、気絶している二人の鼻に近づける。気付薬か。中身は確かアンモニアだったか。
その刺激臭に、たまらず「ふぎゃっ!?」と悲鳴を上げながら目覚める二人。
少女は、状況が分からず混乱する二人を連れ、そそくさと隠し扉から出て行く。
そして部屋には、ザックとハジキだけが残された。
「ザック様…。これでもう邪魔はありません。どうか貴方様の… お気の済むままに……」
「ふえええええ~~ん!」
「怖かった~~! 怖かったよ~~~!!」
「ごめんね~! 逃げ出してごめんね~~!」
隠し扉の外で娘達が大声で泣き出し、興が削がれてしまう。
いや、分かる。気持ちは分かる。眠っていた得体の知れないおっさんが、突然目覚めたのだ。
殺されるかも。辱めを受けるかも。仲間を失うかも。そんな不安に押し潰されそうだったのだろう。
しかし、こうも大泣きされては、会話が出来ない。話が進まない。
などとザックが考えていると、ハジキも限界だったようで……
彼女はイラッとした顔で立ち上がると、ツカツカツカと隠し扉に歩み寄り、バタンと閉めてしまった。
途端に鳴き声は聞こえなくなり、部屋に静寂が戻る。なかなかの防音設備だ。
そしてまた部屋の中央へと戻ると、再びザックに馬鹿丁寧なカーテシーをする。
「ザック様…。今度こそ邪魔はありません。どうか貴方様の… お気の済むままに……」
先ほどの三人娘に比べれば年上だろうが、それでもまだ若い。にもかかわらず、なんと度胸の据わった娘か。
辱め程度なら想定内だろうが、場合によっては殺されるかもしれない。この状況で、一ッ欠片の動揺も見えないとは…。
「エージェントハジキは、目的のためなら手段を選ばないんだってな。命を捨てても構わないってか?」
「もとより命など捨てております。王国のため、民のため、それがワタクシの……全てです」
「大した覚悟だな」
なるほど、愛国者か。
ザックも一時はファミリーに捧げてきた身だ。気持ちは分からないでもない。それはいい。
彼女は言った。王国のため、民のためと言った。それもいい。
では何故ザックを殺さなかったのか。何故捕らえながら跪くのか。それが分からない。
愛国者であるが故に、ザックに許しを請う? 意味が分からない。
何もかもが分からない。ならば、やることは一つだけだ。
「ハジキの姐さんよ、あんた今、オレに『お気の済むままに』って言ったな。オレの気の済むままにって事でいいんだよな」
「仰せの通りです」
「だったら、オレの欲しいのは情報だ。ウソ偽りのない真実を教えてくれや」
「……それは、もちろんです。お話しできることは全て……。ですがそれだけでは、ザック様への非礼に報いる事には……」
ザックは手で制してハジキを黙らせる。
「なあ、オハジキさんよぉ。オレは何だ? 殺し屋だぜ? しかも奴隷商人側だ。あんたの敵だった男だよ」
「存じて……おります」
「オレはあんたの知り合いを何人殺した? 任務の邪魔を何度した? 辛酸をなめたのは一回や二回じゃないはずだ。違うか?」
「………」
「真っ当に生きる堅気ですら、恨まれ妬まれる世の中だ。人殺しを生業にする以上、オレは恨まれて当然なんだよ。だから気にするな。恨みを晴らしたければ、何時でも殺しに来ればいい。ただし、殺る気なら全力で来い。ハンパしてくるなら返り討ちだからな」
「……はい。承りました」
「よし。じゃあこの話はここで終わりだ。さあ、立ってくれよ。顔も見えないんじゃ話も出来ねぇよ」
そう言いながらザックは立ち上がると、サービスワゴンに近寄る。さっきから腹が減っていたのだ。
肉が食いたい。酒が飲みたい。そうだ! “王国”名物、アリ料理が食べたいぞ!
しかしクローシュの蓋を開けて、ザックは心底失望する。現れたのはおかゆだったのだ。明らかに病人食。
つまり、ザックは病人だった?
病人…… 寝たきり…… 記憶の混乱……
「なあ、オハジキさんよ。あんたと会うのは昨日ぶりだと思ってたんだが、本当のところは何日だ? オレはどれくらい眠ってた?」
立ち上がったハジキが答える。
「2年です……」
キャスターだろうか。小さな車輪が回転するような音だ。
やがて開け放たれたままも隠し扉から、四角い手押し車が現れた。食事などを乗せて運ぶサービスワゴンだ。
ワゴンの上には、たしかクローシュだったか…銀の皿に半球状の蓋を被せたものが置かれている。
「部屋を間違えたんじゃないか? ルームサービスを頼んだ覚えはないぜ?」
ザックのジョークに反応したか、ワゴンは一瞬止まるが、意を決したか、一気に入ってくる。
ワゴンを押していたのは、やはり美人だった。しかし服装は三人娘のナース服とは違う。ウェイトレス風でもない。
余計な装飾のない、清潔感のあるドレス。スカートはくるぶしが隠れるほど長く、落ち着きのある大人の女といった感じ。
長い髪をうしろでキッチリまとめ、鬼畜そうな細い眼鏡をかけた……
そこまで来て、ザックは噴き出してしまう。その正体を知って、笑いが止まらない。
一通り笑ってから、ザックは彼女を睨み付ける。あの時より大人びていて見違えたが、間違いない。
エージェントハジキだった。
その瞬間、ザックは色々と察した。
ハジキは“野薔薇ノ王国”のエージェントだ。彼女がダブルスパイなら話は変わってくるが、普通に考えれば、ここは“王国”の関連施設と見て間違いない。
それに窓から見えた景色…。湖が見える城塞都市となると……確か“王国”の首都“ノイバラ”が当てはまるはずだ。
こいつぁヤベェ。間違いねぇ。ここは“野薔薇ノ王国”だ。
“野薔薇ノ王国”と言えば、男なら誰もが憧れ、女なら誰もが嫉妬に狂う、美女だらけの王国と噂されている。
たしかに、ベッドに横たわる二人の娘、逃げ出した幼い少女、鬼畜のエージェント。タイプこそ違うものの、四人が四人とも平均値を遙かに上回る美貌の持ち主だ。なるほど、奴隷商人が高額で取引するのも道理という事か。
奴隷狩り対策に、関所での審査を厳しくしているから、ザックのような凶悪犯罪者の入国は、ほぼ不可能だった。
それがまさか、こんな形で実現するとは……。
「これはこれは♪ どちらさんかと思えば、ハジキの姐さんじゃないですかい♪」
ザックはなるべく友好的に振る舞いながら、ハジキを観察する。
戸惑いながらザックを見つめるハジキは、まるで可憐な乙女のよう。鬼畜な本性を知らなければ、コロリと騙されそうだ。
「ご無沙汰しております……。ザック様……」
ご無沙汰?
ザックにとっては昨日ぶりだが、鬼畜の君にとっては久しぶりらしい。
どういうこったい? オレは何日眠ってたんだ?
隠し扉の前にたたずんでいたハジキだったが、意を決したか、部屋の中央まで歩み寄り、思いがけない行動を取る。
両手でスカートの裾をつまみ、軽くスカートを持ち上げ、片足を内側斜め後ろに引き、もう片足の膝を深く曲げ、腰を曲げて、頭を深々と下げる。
カーテシーだ。それも、普通のカーテシーより馬鹿丁寧なやつだ。殺し屋風情にやるような挨拶ではない。
彼女はその体勢のまま、口を開く。
「ザック様、数々の非礼をお詫びいたします。どうか部下を…娘達を、解放してはいただけませんでしょうか。人質でしたら是非ワタクシを……。ワタクシに代わらせてくださいまし」
低姿勢な態度がむしろ不気味である。
ところで人質とは、ベッドで眠る二人の娘のことだろうか? 人質に取った覚えなどないのだが。
「好きに連れて行きな。邪魔はしねぇよ」
ザックは椅子に座ったまま、なるべくベッドから離れるよう壁際までバックする。
エージェントハジキは隠しドアに向けて小さくうなずく。すると幼い少女がドアから現れ、ベッドに駆け寄った。
あの時、逃げ出した少女だ。
少女はポケットから小瓶を取り出すと、蓋を開け、気絶している二人の鼻に近づける。気付薬か。中身は確かアンモニアだったか。
その刺激臭に、たまらず「ふぎゃっ!?」と悲鳴を上げながら目覚める二人。
少女は、状況が分からず混乱する二人を連れ、そそくさと隠し扉から出て行く。
そして部屋には、ザックとハジキだけが残された。
「ザック様…。これでもう邪魔はありません。どうか貴方様の… お気の済むままに……」
「ふえええええ~~ん!」
「怖かった~~! 怖かったよ~~~!!」
「ごめんね~! 逃げ出してごめんね~~!」
隠し扉の外で娘達が大声で泣き出し、興が削がれてしまう。
いや、分かる。気持ちは分かる。眠っていた得体の知れないおっさんが、突然目覚めたのだ。
殺されるかも。辱めを受けるかも。仲間を失うかも。そんな不安に押し潰されそうだったのだろう。
しかし、こうも大泣きされては、会話が出来ない。話が進まない。
などとザックが考えていると、ハジキも限界だったようで……
彼女はイラッとした顔で立ち上がると、ツカツカツカと隠し扉に歩み寄り、バタンと閉めてしまった。
途端に鳴き声は聞こえなくなり、部屋に静寂が戻る。なかなかの防音設備だ。
そしてまた部屋の中央へと戻ると、再びザックに馬鹿丁寧なカーテシーをする。
「ザック様…。今度こそ邪魔はありません。どうか貴方様の… お気の済むままに……」
先ほどの三人娘に比べれば年上だろうが、それでもまだ若い。にもかかわらず、なんと度胸の据わった娘か。
辱め程度なら想定内だろうが、場合によっては殺されるかもしれない。この状況で、一ッ欠片の動揺も見えないとは…。
「エージェントハジキは、目的のためなら手段を選ばないんだってな。命を捨てても構わないってか?」
「もとより命など捨てております。王国のため、民のため、それがワタクシの……全てです」
「大した覚悟だな」
なるほど、愛国者か。
ザックも一時はファミリーに捧げてきた身だ。気持ちは分からないでもない。それはいい。
彼女は言った。王国のため、民のためと言った。それもいい。
では何故ザックを殺さなかったのか。何故捕らえながら跪くのか。それが分からない。
愛国者であるが故に、ザックに許しを請う? 意味が分からない。
何もかもが分からない。ならば、やることは一つだけだ。
「ハジキの姐さんよ、あんた今、オレに『お気の済むままに』って言ったな。オレの気の済むままにって事でいいんだよな」
「仰せの通りです」
「だったら、オレの欲しいのは情報だ。ウソ偽りのない真実を教えてくれや」
「……それは、もちろんです。お話しできることは全て……。ですがそれだけでは、ザック様への非礼に報いる事には……」
ザックは手で制してハジキを黙らせる。
「なあ、オハジキさんよぉ。オレは何だ? 殺し屋だぜ? しかも奴隷商人側だ。あんたの敵だった男だよ」
「存じて……おります」
「オレはあんたの知り合いを何人殺した? 任務の邪魔を何度した? 辛酸をなめたのは一回や二回じゃないはずだ。違うか?」
「………」
「真っ当に生きる堅気ですら、恨まれ妬まれる世の中だ。人殺しを生業にする以上、オレは恨まれて当然なんだよ。だから気にするな。恨みを晴らしたければ、何時でも殺しに来ればいい。ただし、殺る気なら全力で来い。ハンパしてくるなら返り討ちだからな」
「……はい。承りました」
「よし。じゃあこの話はここで終わりだ。さあ、立ってくれよ。顔も見えないんじゃ話も出来ねぇよ」
そう言いながらザックは立ち上がると、サービスワゴンに近寄る。さっきから腹が減っていたのだ。
肉が食いたい。酒が飲みたい。そうだ! “王国”名物、アリ料理が食べたいぞ!
しかしクローシュの蓋を開けて、ザックは心底失望する。現れたのはおかゆだったのだ。明らかに病人食。
つまり、ザックは病人だった?
病人…… 寝たきり…… 記憶の混乱……
「なあ、オハジキさんよ。あんたと会うのは昨日ぶりだと思ってたんだが、本当のところは何日だ? オレはどれくらい眠ってた?」
立ち上がったハジキが答える。
「2年です……」
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