「深淵のサラ」 〜極限の潜水パフォーマンスに挑む金髪の美姫。独占欲に溺れるCEOと、立ちはだかる女帝たち〜

Mina_Underwater

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第4章 人魚の弔鐘

4-6.共犯者となった3人

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エリザベスがサラから深海の真髄を教えてもらったその夜。アール島。
漆黒の夜の帳が下りた外洋は、すべてを飲み込むインディゴブラックの宇宙と化していた。
その日の夜、黒崎のモーターボートで沖合に出た3人。
そしてボートの灯りを完全に消し、月明かりだけが甲板の3人の全裸の肢体を淡く浮かび上がらせる。

かつて元米国アーティスティックスイミング代表として、管理されたプールの青白い光の中で戦ってきたエリザベスにとって、この音も光もない野生の深淵は、五感を剥ぎ取られるような本能的な恐怖を呼び起こしていた。


「エリザベス、私の目を見て。恐怖は酸素を食いつぶす毒よ。ただ沈むことだけを考えて」

サラの静かな、しかし抗いようのない命令が響く。3人は手をつなぎ、垂直に潜行を開始した。
水深が20メートルを越えると、水圧がエリザベスの肋骨を軋ませ、肺を林檎ほどの大きさにまで圧縮していく。ナショナルチームで叩き込まれた「規律正しいフォーム」で泳ごうとする彼女の筋肉は、無意識のうちに酸素を激しく消費していた。

30メートル、40メートル。視界は完全に失われ、耳元では早鐘のような心音だけが爆音となって鳴り響く。
肺が焼け付くような感覚に襲われ、限界を迎えたエリザベスが絶望に身悶えし、銀色の気泡を漏らしそうになったその瞬間。正面にいたサラが、エリザベスの顔を両手で挟み込み、その唇を力強く塞いだ。

「(……んっ!!)」

サラの肺から、熱を帯びた湿った酸素が、エリザベスの枯渇した肺へと直接流れ込んでくる。死の寸前で注ぎ込まれた「命の滴」。
エリザベスはその甘美な酸素を吸い込みながら、暗闇の中でサラに縋り付いた。

一方、背後で控える黒崎は、自らの限界を維持するのに精一杯だったが、サラが命を分け与えるその神聖な儀式を、畏怖の念を込めて見つめていた。3人は一度水面へと戻り、夜風の中で激しく、しかしどこか悦びに満ちた息を整えた。




「次はもっと深く、50メートル。エリザベス、今度は自分という境界を捨てなさい」

十分な換気(ベンチレーション)の後、3人は再び暗黒の底へと蹴り出した。
水深が深まるにつれ、インディゴブラックの闇はさらに濃密な重圧となって3人を包み込む。再び訪れる窒息の恐怖。

しかし、サラはエリザベスのパニックを予見していた。サラは再びエリザベスの唇を奪って酸素を分け与えると、その動きを止めず、空いた右手で一筋の毛もなく滑らかに剃り上げられたエリザベスの秘部を、容赦なく、かつ技巧的に愛撫し始めた。

深海の冷たい水圧と、サラの指先がもたらす熱い摩擦。
酸素を肺に注ぎ込まれながら、最も敏感な部分を直接蹂躙されるという、地上ではあり得ない倒錯した体験に、エリザベスの脳は爆発した。

通常、潜行中の興奮は酸素を浪費させる自殺行為だが、サラの愛撫は苦痛を快楽へ、恐怖を陶酔へと変換し、脳をトランス状態へと誘う「深海の麻酔」だった。

エリザベスの身体から一切の余分な力が抜け、彼女は水中で激しく背中を反らせた。
絶頂を迎えた瞬間、血流が加速し、肺に残っていたわずかな酸素が全身の細胞へと再分配され、視界が真っ白な光に染まった。彼女は完全に「水」と一体化していた。



「次は……3人が一つになるのよ。本当の深淵へ」

サラの導きで、ついに水深60メートルの極限域へ到達する。そこで3人は、互いの肉体を絡み合わせた「三角形」を形成した。

中央のエリザベスに対し、サラが正面から深く舌を絡めて酸素を送り込み続け、その下方で黒崎がエリザベスの秘部に顔を埋め、口で執拗に愛撫する。さらに黒崎は、潜水したままサラのしなやかな肢体を貫き、正常位での結合を果たした。

水深60メートル、漆黒の静寂の中での三位一体。エリザベスと黒崎は同時に絶頂を迎え、その凄まじい多幸感が、尽きかけていた肺のエネルギーを奇跡的に再活性化させた。

(……あと少し、行けるわ!)

サラの合図で3人はさらに10メートル、水深70メートルの深淵にその指先を触れ、そこから一気に浮上を開始した。
しかし、水面まであと数メートルというところで、蓄積した疲労と激しい減圧の負荷がエリザベスの意識を奪った。黒崎も意識が白濁し、沈みかける寸前で耐えた。サラと共に彼女を水面へ突き上げた。
やがて、モーターボートの上では激しい蘇生が行われた。
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