「深淵のサラ」 〜極限の潜水パフォーマンスに挑む金髪の美姫。独占欲に溺れるCEOと、立ちはだかる女帝たち〜

Mina_Underwater

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第6章 緋色の龍宮(龍墜)

6-1.露わになった狂気の肢体

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「龍宮」建設開始から2ヶ月が経った。
その心臓部となる巨大な実験用プール。建設中のコンクリートが剥き出しの壁面を、青白い作業用ライトが寒々しく照らしている。

リーは、背後に控える10名ほどの幹部やエンジニアたちを中国本土からここニューカレドニアに「研修」と称して集めていた。

彼女は今日も、トレードマークの赤の超ミニワンピースと素足に赤のハイヒールという出立ちだったが、その瞳は建設途中の水底を冷徹に見据えていた。

「この層の気圧制御、計算上の数値と実際の水圧にわずかな乖離を感じるわ。自分の目で確かめたい」

彼女がそう呟いた次の瞬間、ためらいもなくワンピースのボタンを外した。
背後の社員たちから、一斉に息を呑む音が聞こえる。
ワンピースの下に隠されていたのは、鮮やかな赤の紐ビキニだった。

引き締まった程よく日焼けした腹筋、しなやかでありながら鋼のような強靭さを感じさせる四肢。
リーの完璧な肉体が露わになると、エリート社員たちは目を剥き、言葉を失った。

「しゃ、社長……? 何を……」

幹部の1人が震える声で尋ねるが、リーは無視した。
傍らに立つフランクが、無言で彼女に水中マスクを手渡す。リーはそれを受け取ると、慣れた手つきで装着した。

「社長! 酸素ボンベの用意がまだ……!」

エンジニアが慌てて制止しようとしたが、それよりも早く、リーは音もなく水面へと滑り込んだ。
ざんぶ、という飛沫の音すら立てない、完璧なエントリー。

社員たちはプールの縁に駆け寄り、水面の下を覗き込んだ。
リーは酸素ボンベもフィンも装着せず、ただ赤の紐ビキニ一枚で、水深10メートルを超える最深部へと向かって、力強いドルフィンキックで潜っていく。

「信じられない……。ノー・エア(無呼吸)で、あのスピードで潜っていくなんて」

「社長って、あんなに運動神経よかったのか……?」

水中で身を翻すリーの姿は、まるで深海の捕食者のようだった。
彼女は最深部に到達すると、設置されたばかりのセンサー類を素手で確認し、数分が経過しても浮上する気配を見せない。

社員たちの顔に驚愕が広がり、やがて恐怖に近い敬意へと変わっていった。

自分たちが机上の計算で作り上げているこの「龍宮」を、この若き女社長は、生身の肉体で、自らの肺活量だけで支配しようとしている。

ようやく水面を割り、リーが顔を出した。
彼女は濡れた髪をかき上げ、全く息を切らすこともなく、淡々と指示を飛ばした。

「第4ブロックのバルブ、あと5ミリ閉めて。水流の音が乱れているわ」

プールの底から戻ってきた彼女の瞳は、地上の誰よりも深く、そして冷たく輝いていた。

赤の紐ビキニを濡らしたまま、彼女は再びフランクから手渡されたタオルを羽織り、凍りついたように立ち尽くす部下たちの前を、挑発的な足取りで歩き始めた。

水滴を滴らせながら彼女が足を止めたのは、部下の中でもひときわ目を引く、端正な顔立ちの男性若手エンジニアの前だった。

「……どうしたの? そんなに呆然として」

リーはわずかに首をかしげ、上目遣いに彼を覗き込んだ。
至近距離から放たれる、圧倒的な肉体美と潜水直後の高揚した体温。
若手社員は呼吸を忘れ、耳たぶまで真っ赤に染めて視線を泳がせた。

「い、いえ……社長のあまりの身体能力に、言葉を失いまして……」

その動揺を見逃さず、リーは彼の耳元に顔を寄せた。濡れた髪が彼の頬をかすめ、湿った熱が鼓膜を震わせる。

「ふふっ。驚くのはまだ早いわよ。……次は、全裸で泳いであげるから」

いたずらっぽく、だが確かな色気を孕んだ囁き。

「っ!?!?」

彼は絶句し、顔面に血が上るのが目に見えるほど激しく赤面した。
その光景を見ていた他の男性社員たちも、平静ではいられなかった。

赤の紐ビキニという暴力的なまでの視覚刺激に、今しがた耳にした「全裸」という甘美な響き。
プールの湿気とリーが放つフェロモンが充満する中、スーツのズボンの下で、彼らの理性を裏切る「ブツ」が、耐えきれず硬く太く反り上がっていた。

「あ、あの……社長、次の工程の確認を……」

1人が声を震わせながら資料を差し出したが、その視線はリーの露わな胸元や腰回りに釘付けになったままだ。

リーは彼らの反応を存分に楽しむように、不敵な笑みを浮かべた。
彼女にとって、この場にいる男たちの欲望をコントロールすることなど、水深10メートルの水圧を御することよりも容易い。

「さあ、仕事に戻りなさい。私の『裸』が見たければ、死ぬ気でこのプロジェクトを成功させることね」

女王の如き宣言を残し、リーはフランクを従えて悠然と現場を去っていった。
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