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バレエとの出会い
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「そうねぇ、もうちょっと早く見に行ってればよかったわね」
「早く?」
首をかしげた莉瀬に、やはりなんでもないようにお母さんは言った。
「バレエっていうのはね、幼稚園くらいから習うものなのよ。そうじゃないと体ができないんですって」
幼稚園。
莉瀬はだまってしまった。
自分は小学四年生だ。
幼稚園に通っていたのなんて、もう五年近く前になる。
つまりもう遅すぎるってこと?
やりたいと思った直後、がけからつき落とされたようなものだった。
それはもう、きれいな舞台から落っこちたような。
「どうして? 体力とか? それなら私だって」
莉瀬にその理由はわからず言いつのった。
莉瀬は体育が得意だった。
運動会では毎回リレーの選手に選ばれていたし、ドッジボールでも毎回ボールをつかまえては華麗に投げていた。
そんな自分が『体ができない』という謎の理由で『無理だ』と言われるなんて信じがたかった。
「早く?」
首をかしげた莉瀬に、やはりなんでもないようにお母さんは言った。
「バレエっていうのはね、幼稚園くらいから習うものなのよ。そうじゃないと体ができないんですって」
幼稚園。
莉瀬はだまってしまった。
自分は小学四年生だ。
幼稚園に通っていたのなんて、もう五年近く前になる。
つまりもう遅すぎるってこと?
やりたいと思った直後、がけからつき落とされたようなものだった。
それはもう、きれいな舞台から落っこちたような。
「どうして? 体力とか? それなら私だって」
莉瀬にその理由はわからず言いつのった。
莉瀬は体育が得意だった。
運動会では毎回リレーの選手に選ばれていたし、ドッジボールでも毎回ボールをつかまえては華麗に投げていた。
そんな自分が『体ができない』という謎の理由で『無理だ』と言われるなんて信じがたかった。
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