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初夜は甘くて、ほろ苦く……?
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それを読み取ったように、フレイディのほうから続けてくれた。
「本当に『初夜』を過ごすつもりはないよ。だって契約結婚なのだからね。きみだって困るだろう?」
言われたことはきっぱりしていて、『決定』だった。
だがアマリアにとってはとても助かることだ。
内容としても、明言してもらえたということも、安心できた。
「そう、ですわね。そういうことに……なりますね」
少し曖昧になってしまったが、答えた。
やはりはっきり言うのは恥ずかしく、ためらわれたのだから。
本当に、そういったことは起こらないのだ。
実感して、アマリアは心からほっとしたのだけど、しかしなんとなく、手放しで「都合がいい」とか「嬉しい」とか感じて良いのかはわからなくなった。
だって少し寂しいことではないだろうか?
夫婦になるというのに、なにも関係がないというのは。
いや、契約結婚なのだからそれで普通?
色々浮かんだものの、契約結婚など直面するのは初めてで。
そもそもそんな結婚の形があるなど知らなかったのだから、わかるはずもなかった。
「本当に『初夜』を過ごすつもりはないよ。だって契約結婚なのだからね。きみだって困るだろう?」
言われたことはきっぱりしていて、『決定』だった。
だがアマリアにとってはとても助かることだ。
内容としても、明言してもらえたということも、安心できた。
「そう、ですわね。そういうことに……なりますね」
少し曖昧になってしまったが、答えた。
やはりはっきり言うのは恥ずかしく、ためらわれたのだから。
本当に、そういったことは起こらないのだ。
実感して、アマリアは心からほっとしたのだけど、しかしなんとなく、手放しで「都合がいい」とか「嬉しい」とか感じて良いのかはわからなくなった。
だって少し寂しいことではないだろうか?
夫婦になるというのに、なにも関係がないというのは。
いや、契約結婚なのだからそれで普通?
色々浮かんだものの、契約結婚など直面するのは初めてで。
そもそもそんな結婚の形があるなど知らなかったのだから、わかるはずもなかった。
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