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一日目
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「あー……もう何も考えたくない」
「なんですかそれ~」
「ほら、シた後ってめちゃくちゃ冷静にならない?」
天井のシミを数えながら、柔らかな温もりを腕に抱く。隣で寝ているのは私の彼女でサークルの後輩、長谷川カナタ。
馴れ初めはサークルの新入生歓迎会だ。思えばあれが私、沙霧ナギサの人生最大の失敗で転機でもあった。
その頃は丁度彼氏に振られてメンタルをやられていたので、羽目を外して飲みすぎたのだ。結果、私は歓迎会の主役だった新入生にお持ち帰りされて、そのまま事を致した。
もちろん私は覚えていなかったし、まさか女の子とヤるだなんて思ってもみなかった。予想より抵抗なく受け入れて、むしろ美少女との情事を覚えていなかった事をかなり後悔したのを覚えている。
結局そこから成り行きで付き合い始めることになって、今で大体交際半年といったところだ。
「それ男の人もなるみたいですよ。なんだったかな……」
「んー……まぁいいや。頭回らん」
「ふふ。それより手、止まってますよ。もっと撫でてください」
「ほれほれ、可愛いヤツめ」
うん、これがなかなか悪くない。いや、歴代のどの彼氏たちより頭一つ抜けて良い。同性だからなのかよく気が回るし、可愛いし、何より可愛い。
狭いながらも落ち着く我が家で、今は同棲している。
「カナタってさ、結構ヤキモチ妬きだよね」
「そりゃ妬きますよ。ナギサさんかっこいいし。それにいつも反応薄いじゃないですか」
「結構ちゃんと表に出してんだよ?カナタ、ちゃんと私の事見てる?」
「見てます。むしろナギサさんしか見えてないです」
「そ、そっか……まぁそんなカナタと同じようにさ、私も他の子に目移りしてる余裕なんてないよ」
交際半年でここまで溺愛したこともなかなか無い。それだけ、傷心の私には彼女の優しさがよく沁みた。
「毎日好きを更新中だからさ、もう少ししたらデレる私が見られるかもしれないよ」
「だって、好きの逆の更新も有り得るじゃないですか……」
「心配症だなぁ。信じられない?」
「信じたいです」
「なら、信用してよ。カナタ以外の人なんて心底、興味無いからさ」
カナタは酷く心配症だ。定期的にこうしてネガティブになって、まぁめんどくさいっちゃめんどくさい。でもそんな姿も私には愛おしく映る。これじゃ親バカと言われても否定できないな。
「それより、もう一、二戦したい気持ちなんだけど、どぉう?」
「満足するまで付き合ってください」
まじか。私から誘ったはずなのになぁ。
「……こりゃ長くなりそうだ」
……1つ不満があるとすれば、経験が多いはずの私がリードされている事くらいかな。
未経験だからこその荒っぽい手つきや腰つきに、私は振り回されっぱなしだ。
「ちょ……タンマっ…!」
「まだまだイけますよね……?もっと可愛い声を聞かせてくださいよッ!」
突然のペースアップに耐えきれずに声が漏れる。絶妙な緩急の焦らしは私の気分をますます高めていく。寝台で二人共、互いの中へと落ちていく。
「あ"ぁ"?!……ダメ、それぇ……イき、すぎてッ……しんど……」
やばい意識トぶ……。これはほんとにやばい。
全身撫でられただけで電撃が走るようで、ずっとイき続けるやばいループにハマってしまった。
「……?カナタ……どうして…」
「続けて欲しいならナギサさんの口から言ってください……どうして欲しいんですか?」
「ぅ……も、もっと……」
「もっと?」
「もっと……めちゃくちゃにしてください」
「ふふ、よく出来ました」
愉悦にまみれたカナタの表情に、恐怖にも近い高揚が背筋を伝う。そこからまたカナタの猛攻は続いて、後になって早々に私は気を失ったとカナタから聞かされた。ヤってて気失うなんてAVの中だけだと思ってたのに、末恐ろしい子だ。
……まぁ思い出しただけで濡らしてしまう私も、大概なんだろう。
「なんですかそれ~」
「ほら、シた後ってめちゃくちゃ冷静にならない?」
天井のシミを数えながら、柔らかな温もりを腕に抱く。隣で寝ているのは私の彼女でサークルの後輩、長谷川カナタ。
馴れ初めはサークルの新入生歓迎会だ。思えばあれが私、沙霧ナギサの人生最大の失敗で転機でもあった。
その頃は丁度彼氏に振られてメンタルをやられていたので、羽目を外して飲みすぎたのだ。結果、私は歓迎会の主役だった新入生にお持ち帰りされて、そのまま事を致した。
もちろん私は覚えていなかったし、まさか女の子とヤるだなんて思ってもみなかった。予想より抵抗なく受け入れて、むしろ美少女との情事を覚えていなかった事をかなり後悔したのを覚えている。
結局そこから成り行きで付き合い始めることになって、今で大体交際半年といったところだ。
「それ男の人もなるみたいですよ。なんだったかな……」
「んー……まぁいいや。頭回らん」
「ふふ。それより手、止まってますよ。もっと撫でてください」
「ほれほれ、可愛いヤツめ」
うん、これがなかなか悪くない。いや、歴代のどの彼氏たちより頭一つ抜けて良い。同性だからなのかよく気が回るし、可愛いし、何より可愛い。
狭いながらも落ち着く我が家で、今は同棲している。
「カナタってさ、結構ヤキモチ妬きだよね」
「そりゃ妬きますよ。ナギサさんかっこいいし。それにいつも反応薄いじゃないですか」
「結構ちゃんと表に出してんだよ?カナタ、ちゃんと私の事見てる?」
「見てます。むしろナギサさんしか見えてないです」
「そ、そっか……まぁそんなカナタと同じようにさ、私も他の子に目移りしてる余裕なんてないよ」
交際半年でここまで溺愛したこともなかなか無い。それだけ、傷心の私には彼女の優しさがよく沁みた。
「毎日好きを更新中だからさ、もう少ししたらデレる私が見られるかもしれないよ」
「だって、好きの逆の更新も有り得るじゃないですか……」
「心配症だなぁ。信じられない?」
「信じたいです」
「なら、信用してよ。カナタ以外の人なんて心底、興味無いからさ」
カナタは酷く心配症だ。定期的にこうしてネガティブになって、まぁめんどくさいっちゃめんどくさい。でもそんな姿も私には愛おしく映る。これじゃ親バカと言われても否定できないな。
「それより、もう一、二戦したい気持ちなんだけど、どぉう?」
「満足するまで付き合ってください」
まじか。私から誘ったはずなのになぁ。
「……こりゃ長くなりそうだ」
……1つ不満があるとすれば、経験が多いはずの私がリードされている事くらいかな。
未経験だからこその荒っぽい手つきや腰つきに、私は振り回されっぱなしだ。
「ちょ……タンマっ…!」
「まだまだイけますよね……?もっと可愛い声を聞かせてくださいよッ!」
突然のペースアップに耐えきれずに声が漏れる。絶妙な緩急の焦らしは私の気分をますます高めていく。寝台で二人共、互いの中へと落ちていく。
「あ"ぁ"?!……ダメ、それぇ……イき、すぎてッ……しんど……」
やばい意識トぶ……。これはほんとにやばい。
全身撫でられただけで電撃が走るようで、ずっとイき続けるやばいループにハマってしまった。
「……?カナタ……どうして…」
「続けて欲しいならナギサさんの口から言ってください……どうして欲しいんですか?」
「ぅ……も、もっと……」
「もっと?」
「もっと……めちゃくちゃにしてください」
「ふふ、よく出来ました」
愉悦にまみれたカナタの表情に、恐怖にも近い高揚が背筋を伝う。そこからまたカナタの猛攻は続いて、後になって早々に私は気を失ったとカナタから聞かされた。ヤってて気失うなんてAVの中だけだと思ってたのに、末恐ろしい子だ。
……まぁ思い出しただけで濡らしてしまう私も、大概なんだろう。
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