リベンジ・ライフ

お芋さん

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1章

高校二年の夏

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あの後美火と叫び続ける声を聞き部屋に入ってきた隣人に呼ばれてきた救急車で美火の死は確信に変わった。
それから二年が過ぎて高校生二年の夏。
夏の音とも言えるセミの鳴き声が周りから嫌と言うほど聞こえ夏の暑さを引き立てていた。
高校最初の一年は家に引きこもり、授業の内容がわからなくなった俺は、黒板の内容を写すだけの作業をしに学校へ向かっていた。
『おはよう、拓徒君』
誰かに呼びかけられた。こんな一年間引きこもっていた人物に声をかけるなど、俺は1人しか知らない。
『あぁ、おはよう詩折』
神谷詩折。明るい茶色の髪を肩のあたりで切りそろえられたショートカットの髪型で、優しそうな見た目は見た目だけでなくこうして1人ぼっちの俺に話しかけるほどだ。
『最近の授業付いていけてる?』
聞いてほしくなかったな。
『学校は黒板を写す所だ。進学するつもりもないし高校だって…』
『ダメだよ。せめて高校は卒業しないと』
でも、あんな所は行きたくない。友達とか仲間とか言っても集団で自分を主張し続けるクソみたいな所でしかない。
話している内に学校に着いた。
学校に来た所で、詩折以外に話す人がいるわけでもなく、2人で同じクラスに入ったら離れた席に座り授業が始まるまで本を読んでいるのが日常だった。
授業が始まった所でノートを埋める以外になにをしたらいいのかわからず。解けない問題を解いてるふりして先生をやり過ごし時間を潰す。
そして昼休みになった。普段なら2つ作っていた弁当も1つになったことで時間が早くなったが、空いた時間はいつも美火のことをかんがえてしまう。
『お弁当食べに行こ?』
詩折の一言で俺の思考は途切れた。
『行くか。いつものとこか?』
『うん!』
2人で弁当片手に移動した場所とは屋上前の階段である。
高校でも屋上は解放されず、せめて屋上前で食べていたら弁当を食べているとこを見た清掃のおじさんが毎日掃除してくれるおかげでここは毎日清潔に弁当が食べられる場所となっている。
『今日数学の時間寝てたでしょ。ダメだとせめて起きてないと』
『意味のわからない言語で物語を話されてるもんだぞ。そりゃ寝るよ。』
生きるために必要な勉強なんて小学校で充分習ったしな。
『そんなに難しいなら…私が教えようか?』 
『いや、でも夜は走らないとダメだし』
『そ走った後でもいいよ?むしろ私も走らせてよ!最近運動不足だし』
夜はランニングするのが日課だったが。
そんな日課にまで付き合おうとする。
その上勉強まで教えようとしてくれる。
ほんとに、損する性格だけどいい奴だよ、神谷詩折は。
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