2 / 9
転校生と魔法
しおりを挟む
その少女は突然やってきた。
「久遠真衣です。どうかよろしくお願いします。」
目元こそ隠れていたが長い髪は艶やかに光り、色白い肌には透き通った不思議な魅力のある少女だった。
魔女から魔法を渡されて橋渡し役となってから
既に5年が経過していた。
この5年で学んだのは、魔法も魔女も本当だったということ。
それと、それを信ずる教団が今も尚残っているということだった。
いい加減橋渡し役を僕は降りたかった。
次の魔女リリアになれる魔女は少なくとも片手で数えられるよりは
多く居るらしい。
その中からひとりを見極めて、僕は魔女リリアを新しく仕立てあげなくてはならない。
しかし、なんの力も持たない僕は魔女を見分けることができない。
時が来れば向こうから接触があるとは聞いているのだが…
こんな孤島に転校生。
なんとなく確信に近い感情が走る。
「魔女…」
嫌われ者の僕は、転校生の席の輪に混ざることができない。
ここは古典的な方法で行こう。
休み時間僕は転校生の下駄箱へと向かった。
放課後の図書館前のラウンジ。
この学校屈指のオシャレスポットである。
「何気にこの学校豪華だよなぁ」
自販機で紙パックのカフェオレを買い外を見ながら啜っていると俯いて転校生がやって来た。
「あの...あなたが桜木蒼介さん?ですか?」
「一応クラスメイトなんだけどねぇ...」
ははっと苦笑する僕にさして彼女は興味が無さそうだった。
「これ...どういうことですか」
彼女の下駄箱に僕が入れたのは走り書きのメモ用紙。
「その名前の意味が分かるかって事だよ。」
彼女の持つ小さな紙切れにはただリリアとだけ書かれていた。
「その...つまりあなたが橋渡し役でいいのですか?」
「そうだよ」
とだけ答える。
探す手間が省けました。と彼女はいって僕にゆっくりと近づいてきた。
「今すぐリリアの力を渡して下さい」
今までとは違い強い言い方だった。
それだけの覚悟を感じた。
「理由は?なんでリリアになりたいわけ。それを聞かせてくれなきゃ僕は選べないんだけど。」
僕は見極めなきゃならないのだ。
誰をリリアにするか。
「理由なんてないです。ただそれだけが生きる理由だったから...」
少女の微かな切なさを見た気がした。
もう正直この子に渡してもいいと思った。
めんどくさいし。
「もう一つだけ。君は代償をわかった上で言っているのか?」
彼女は目を逸らさないで、切なさなど幻だったかのように
「はい。」
強い意志だった。
「後悔はない?」
「はい」
「大変なのわかってる?」
「はい」
「いいことなんてないよ?」
「はい」
「今までの人生は楽しかった?」
彼女の返事が止まった。
「充実は...してました。」
この言い方が僕は気に入らなかった。
いや、引っかかったと言った方が正しい。
目線が逸れたのだ。
ほんのちょっとだけ。
魔女リリアになる時と代償はそれすなわち。
記憶の消失である。
なんとなく繋がってきた。
転校生の挨拶での素っ気なさや物静かな所。
話しかけられていても、返事が上の空だったり。
口下手なのかと思ったがそうではないとみた。
そして記憶を失うというのにあの覚悟と生きがいとまで言った熱意。
彼女はきっと
「お前 、リリアになる為だけに育てられてきたのか?」
びくっと彼女の体が震えた。
「だ ...だとしたら何が悪いって言うんですか!!!」
これは...ダメだ。こうじゃない。これはおかしい。
本能がなんとなくそう告げていた。
「リリアになりたいなら、夜ここに来きて。」
僕は彼女をあの高台に呼び出すことにした。
夕闇を超え、真っ暗な夜空に田舎ならではの星空が浮かんでいた。
彼女は白いワンピース姿で現れた。
「ちゃんと来ました。どうしたらリリアの名前をくれますか?」
はぁ...とため息をついて僕は言う。
ずっと思っていたこと。彼女の話からも思ったこと。
「なあ...魔女ってそんなにいいもんか?」
彼女はきょとんとしていた。
「お前の先輩にあたるリリアから聞いたけど、すごい大変そうじゃんかよ?」
「大変でもそれは魔女として生まれた使命です。」
ノータイムかよ...。こりゃ笑えねえな。
「お前は何の言いなりだ?それでいいと思ってんのかよ?」
「思ってますよ。そうやって今まで生きてきました。」
グチグチ言う奴だな。
「思ってんのか?」
「...思って..るに..きまって」
見てられない。
「じゃあなんで泣いてんだよ。」
泣いてなんか...そういう彼女の声はうわずっていて、隠れている目元から頬を伝い
雫か落ちていた。
「...記憶が消えるんですよ?なら楽しい思い出も友達も嬉しかったことも何もかもなければ関わらなければ。リリアになれると思って...そう思って頑張って来たのに。いざ消えると思ったら。そう思ったら... 」
馬鹿かこいつ。
「辞めちまえよ。魔女リリアになんかなるのは。なったって何にもならな」
そのセリフを遮って彼女は言う。
「なるんですよ!!!お金に!!!妹を...私は妹を救ってあげなきゃ...」
なんだよ。ちゃんと理由あったのかよ。
しかも割とややこしそうな。
こいつの家族はこいつ1人に重荷を背負わせているのか?
馬鹿馬鹿しい。むかつくなぁ。どいつもこいつも。魔女も人間も。
「身勝手なんだよ。」
僕のつぶやきは風で聞こえなかったはずだ。
もう散々だよ。この数年色々棒に降った結果がこれか。
もっとあっさり魔女の力を渡せるんじゃなかったのか。
糞イライラする。
「おい。お前にどんな理由があろうと、僕はお前に力をやらない。」
力が欲しいなら...リリアになりたいなら。
「学校に通え。友達を作れ。幸せを感じろ。それが出来なきゃお前に力はやらない。」
我ながら鬼だなと思う。
けれど僕は橋渡し役でありながら、裁定者でもあるのだ。
楽しい経験もない奴にあの人の後継者はさせられない。
「リリアになるためっ!その為なら私は!頑張ってやれます。」
ふっとなんだか肩の力が抜けた。
「んじゃあまず。僕と友達になってくれよ。」
彼女は何だか照れくさそうには、はいと答えた。
ほんとにこんなので大丈夫なのだろうか。
正直心配だがまあなんとかなるだろう。
「あ、それと前髪切るか上げるかなんとかしろな?」
なんでかって?
だってさっき風で前髪上がって見えたんだがさ?こいつさぁ。
すっげぇ可愛いぞ?
とまあロマンに青春を混ぜて吐き気のするようなやり取りをしたのがかれこれ1週間前。
今はどうかと言うとだなぁ...
「蒼介君!これなんですか!?すごい美味しいです!?クセになる味です!!!」
「お前じゃごりこも知らないの?」
スナック菓子も知らない高校生として何故か僕にひっつき回る変わった子扱いとなっていた。
前髪オープンしてからすごい可愛いと評判になって僕は更にクラスから浮いたけどな。
さてこれからどうなるのやら...
ま、とりあえずはいいか。
「蒼介君これはなんですか!?」
「それはだなぁ...」
島の西側の堤防に1人の女性。
彼女はウミネコしかこの場にいないことを確認して思いを声に出した。
「少年。早く会いに来いよ?...」
~続く~
「久遠真衣です。どうかよろしくお願いします。」
目元こそ隠れていたが長い髪は艶やかに光り、色白い肌には透き通った不思議な魅力のある少女だった。
魔女から魔法を渡されて橋渡し役となってから
既に5年が経過していた。
この5年で学んだのは、魔法も魔女も本当だったということ。
それと、それを信ずる教団が今も尚残っているということだった。
いい加減橋渡し役を僕は降りたかった。
次の魔女リリアになれる魔女は少なくとも片手で数えられるよりは
多く居るらしい。
その中からひとりを見極めて、僕は魔女リリアを新しく仕立てあげなくてはならない。
しかし、なんの力も持たない僕は魔女を見分けることができない。
時が来れば向こうから接触があるとは聞いているのだが…
こんな孤島に転校生。
なんとなく確信に近い感情が走る。
「魔女…」
嫌われ者の僕は、転校生の席の輪に混ざることができない。
ここは古典的な方法で行こう。
休み時間僕は転校生の下駄箱へと向かった。
放課後の図書館前のラウンジ。
この学校屈指のオシャレスポットである。
「何気にこの学校豪華だよなぁ」
自販機で紙パックのカフェオレを買い外を見ながら啜っていると俯いて転校生がやって来た。
「あの...あなたが桜木蒼介さん?ですか?」
「一応クラスメイトなんだけどねぇ...」
ははっと苦笑する僕にさして彼女は興味が無さそうだった。
「これ...どういうことですか」
彼女の下駄箱に僕が入れたのは走り書きのメモ用紙。
「その名前の意味が分かるかって事だよ。」
彼女の持つ小さな紙切れにはただリリアとだけ書かれていた。
「その...つまりあなたが橋渡し役でいいのですか?」
「そうだよ」
とだけ答える。
探す手間が省けました。と彼女はいって僕にゆっくりと近づいてきた。
「今すぐリリアの力を渡して下さい」
今までとは違い強い言い方だった。
それだけの覚悟を感じた。
「理由は?なんでリリアになりたいわけ。それを聞かせてくれなきゃ僕は選べないんだけど。」
僕は見極めなきゃならないのだ。
誰をリリアにするか。
「理由なんてないです。ただそれだけが生きる理由だったから...」
少女の微かな切なさを見た気がした。
もう正直この子に渡してもいいと思った。
めんどくさいし。
「もう一つだけ。君は代償をわかった上で言っているのか?」
彼女は目を逸らさないで、切なさなど幻だったかのように
「はい。」
強い意志だった。
「後悔はない?」
「はい」
「大変なのわかってる?」
「はい」
「いいことなんてないよ?」
「はい」
「今までの人生は楽しかった?」
彼女の返事が止まった。
「充実は...してました。」
この言い方が僕は気に入らなかった。
いや、引っかかったと言った方が正しい。
目線が逸れたのだ。
ほんのちょっとだけ。
魔女リリアになる時と代償はそれすなわち。
記憶の消失である。
なんとなく繋がってきた。
転校生の挨拶での素っ気なさや物静かな所。
話しかけられていても、返事が上の空だったり。
口下手なのかと思ったがそうではないとみた。
そして記憶を失うというのにあの覚悟と生きがいとまで言った熱意。
彼女はきっと
「お前 、リリアになる為だけに育てられてきたのか?」
びくっと彼女の体が震えた。
「だ ...だとしたら何が悪いって言うんですか!!!」
これは...ダメだ。こうじゃない。これはおかしい。
本能がなんとなくそう告げていた。
「リリアになりたいなら、夜ここに来きて。」
僕は彼女をあの高台に呼び出すことにした。
夕闇を超え、真っ暗な夜空に田舎ならではの星空が浮かんでいた。
彼女は白いワンピース姿で現れた。
「ちゃんと来ました。どうしたらリリアの名前をくれますか?」
はぁ...とため息をついて僕は言う。
ずっと思っていたこと。彼女の話からも思ったこと。
「なあ...魔女ってそんなにいいもんか?」
彼女はきょとんとしていた。
「お前の先輩にあたるリリアから聞いたけど、すごい大変そうじゃんかよ?」
「大変でもそれは魔女として生まれた使命です。」
ノータイムかよ...。こりゃ笑えねえな。
「お前は何の言いなりだ?それでいいと思ってんのかよ?」
「思ってますよ。そうやって今まで生きてきました。」
グチグチ言う奴だな。
「思ってんのか?」
「...思って..るに..きまって」
見てられない。
「じゃあなんで泣いてんだよ。」
泣いてなんか...そういう彼女の声はうわずっていて、隠れている目元から頬を伝い
雫か落ちていた。
「...記憶が消えるんですよ?なら楽しい思い出も友達も嬉しかったことも何もかもなければ関わらなければ。リリアになれると思って...そう思って頑張って来たのに。いざ消えると思ったら。そう思ったら... 」
馬鹿かこいつ。
「辞めちまえよ。魔女リリアになんかなるのは。なったって何にもならな」
そのセリフを遮って彼女は言う。
「なるんですよ!!!お金に!!!妹を...私は妹を救ってあげなきゃ...」
なんだよ。ちゃんと理由あったのかよ。
しかも割とややこしそうな。
こいつの家族はこいつ1人に重荷を背負わせているのか?
馬鹿馬鹿しい。むかつくなぁ。どいつもこいつも。魔女も人間も。
「身勝手なんだよ。」
僕のつぶやきは風で聞こえなかったはずだ。
もう散々だよ。この数年色々棒に降った結果がこれか。
もっとあっさり魔女の力を渡せるんじゃなかったのか。
糞イライラする。
「おい。お前にどんな理由があろうと、僕はお前に力をやらない。」
力が欲しいなら...リリアになりたいなら。
「学校に通え。友達を作れ。幸せを感じろ。それが出来なきゃお前に力はやらない。」
我ながら鬼だなと思う。
けれど僕は橋渡し役でありながら、裁定者でもあるのだ。
楽しい経験もない奴にあの人の後継者はさせられない。
「リリアになるためっ!その為なら私は!頑張ってやれます。」
ふっとなんだか肩の力が抜けた。
「んじゃあまず。僕と友達になってくれよ。」
彼女は何だか照れくさそうには、はいと答えた。
ほんとにこんなので大丈夫なのだろうか。
正直心配だがまあなんとかなるだろう。
「あ、それと前髪切るか上げるかなんとかしろな?」
なんでかって?
だってさっき風で前髪上がって見えたんだがさ?こいつさぁ。
すっげぇ可愛いぞ?
とまあロマンに青春を混ぜて吐き気のするようなやり取りをしたのがかれこれ1週間前。
今はどうかと言うとだなぁ...
「蒼介君!これなんですか!?すごい美味しいです!?クセになる味です!!!」
「お前じゃごりこも知らないの?」
スナック菓子も知らない高校生として何故か僕にひっつき回る変わった子扱いとなっていた。
前髪オープンしてからすごい可愛いと評判になって僕は更にクラスから浮いたけどな。
さてこれからどうなるのやら...
ま、とりあえずはいいか。
「蒼介君これはなんですか!?」
「それはだなぁ...」
島の西側の堤防に1人の女性。
彼女はウミネコしかこの場にいないことを確認して思いを声に出した。
「少年。早く会いに来いよ?...」
~続く~
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる