4 / 9
転校生と後輩と時々刺客。
しおりを挟む
「あれあれあれ?先輩じゃないっすか。」
虚ろな気分で校舎を歩く僕に声をかけたのは、
「驚かせんなよ、椛。」
にへへっと笑った女の子
「うっす!先輩大好きな可愛い後輩椛ちゃんですよー」
へっ。よく言ってくれるよ。
彼女は真加部 椛。
会話から分かるように学校の後輩なわけだが、
何かにつけて僕に絡んでくるのである。
だがまあ彼女は人として賢いし、話してて飽きない。
大人びた発言をするのに幼さが残る見た目は魅力的だ。
まあなんというか妹にしかみえないんだけどね。
「それでですねお話があります先輩。」
彼女がこうやって小悪魔的に笑った時は
大体ろくでもないとを考えている時だ。
「僕様ちゃん聞いちゃったんですよぉ。」
やな予感しかしない。
「噂の美少女転校生と二人で先輩の家に入って行ったと。」
「嘘ではないが誤解だ。」
またまたそう言ってぇと椛は茶化す。
巫女服の少女に襲われたあの人。
真衣の傷の手当をするため僕は自分の家に彼女を招いたのだった。
そこで今後の方針、そして黒巫女への対策を考えたのだった。
真衣は基本的にいわゆる攻撃魔法を持たない。
戦闘で使えるとしたら防壁魔法、発火魔法、冷却魔法、そして浮遊力魔法ぐらいだった。
発火や冷却も漫画やアニメのように一瞬で効果が出るわけでも威力が高いわけでもない。
強いていえばものを浮かしてぶつけるという至って物理的な攻撃方法になる。
「ふむふむ。やっぱり先輩狙いですかねぇ。」
ま、そうだろう。リリアの力が欲しいという者は魔女以外にもいる。
おっと、言い忘れていた。
彼女は詳しくは僕でも知らないのだが魔女の話にとても通じている。
本当にこいつは何なんだろうか。
まあおかげで包み隠さ無いでなんでも話せるのだからいいストレスの捌け口...いや話相手である。
ましてや僕は友達が少ないからね。
「例の残された遺産を探すんですってね先輩。」
本当に...どこで何を聞いて見てるんだこいつ。
「心当たりありますよ私。」
はいはいそうです...え?
「おいまて詳しく聞かせろっ!」
にっと笑って椛言った。
「ダメですよー。時間切れです。またメールしますね。」
大好きなせんぱーい。と彼女はからかう。
「おいっ!ちょっと...」
「蒼介君?どうしたんですか?」
そこに真衣が現れた。
「いやちょっと知り合いがっ」
もう既にそこには椛の姿はなかったのだった。
「まだ真衣さんにはあってあげない僕様ちゃんなのです。」
上機嫌で校舎を歩く椛。
遠くには憧れの蒼介の姿が見える。
「蒼介先輩は女運があるんだか無いんだか。」
苦笑を漏らす。
それはまるで思わぬ恋敵の出現と、それに気づかない愛しの人に向けた些細な嫉妬心。
それはともかく。そう言って軽く声を張り上げた。
「そろそろ出てきてもいいんじゃないっすか?」
鋭く睨んだ方向から数人の男が現れた。
「ぞろぞろと...ゴキブリかよ。」
椛は悪態をつく。
男どもが手を掲げると魔法陣のようなものが現れた。
「動いたら殺すぞ。」
リーダーらしき男が声をだした。
椛としては例の黒い巫女服を釣りたかったのだが、
どうやら別の集団らしい。
「あー確か現代の魔術師集団でしたっけ?」
へらぁっと彼女が笑うと男たちが一斉に魔法陣から光線を飛ばしていた。
ひょいっとそれを交わすのだが先程まで椛がいた場所がジュュウウウと焼ける音がした。
「あっぶなっ。何考えてるんですかねぇ...」
やれっと先程の男がいうと今度は拡散して光弾を飛ばして来る。
「やれやれっすね。全く。」
《スコル》
彼女がそういうと背後に大きなサソリが現れた。
ひっ...ひぃいいいいああああ
男どもが醜い悲鳴をあげ、サソリに向かい光線を乱射する。しかしサソリに当たった瞬間それは綺麗に蒸発して消えてしまう。
「なっ...なんだこいつはっっ...」
知らないんすか?サソリには魔除の効果があるんすよ?
そう言って笑う彼女に男どもは打つ手も無くあっさり膝をつくのだった。
「うん。誰も殺してない...はずっす。それじゃあ処理はよろしく頼みました。」
そう言って椛は電話を切った。
彼女は呪い師。
魔のつく力に呪いを持って挑むもの。
先程のように、魔法じみた攻撃には魔除けの力を。
霊寄りの力には塩を。ゾンビには炎を持って制する。
そういう類のもの。専門家。
彼女は笑って呟いた。
「真衣さんなんか頼りないっすからね。僕様ちゃんが守ってあげますよ。蒼介先輩。」
~続く~
虚ろな気分で校舎を歩く僕に声をかけたのは、
「驚かせんなよ、椛。」
にへへっと笑った女の子
「うっす!先輩大好きな可愛い後輩椛ちゃんですよー」
へっ。よく言ってくれるよ。
彼女は真加部 椛。
会話から分かるように学校の後輩なわけだが、
何かにつけて僕に絡んでくるのである。
だがまあ彼女は人として賢いし、話してて飽きない。
大人びた発言をするのに幼さが残る見た目は魅力的だ。
まあなんというか妹にしかみえないんだけどね。
「それでですねお話があります先輩。」
彼女がこうやって小悪魔的に笑った時は
大体ろくでもないとを考えている時だ。
「僕様ちゃん聞いちゃったんですよぉ。」
やな予感しかしない。
「噂の美少女転校生と二人で先輩の家に入って行ったと。」
「嘘ではないが誤解だ。」
またまたそう言ってぇと椛は茶化す。
巫女服の少女に襲われたあの人。
真衣の傷の手当をするため僕は自分の家に彼女を招いたのだった。
そこで今後の方針、そして黒巫女への対策を考えたのだった。
真衣は基本的にいわゆる攻撃魔法を持たない。
戦闘で使えるとしたら防壁魔法、発火魔法、冷却魔法、そして浮遊力魔法ぐらいだった。
発火や冷却も漫画やアニメのように一瞬で効果が出るわけでも威力が高いわけでもない。
強いていえばものを浮かしてぶつけるという至って物理的な攻撃方法になる。
「ふむふむ。やっぱり先輩狙いですかねぇ。」
ま、そうだろう。リリアの力が欲しいという者は魔女以外にもいる。
おっと、言い忘れていた。
彼女は詳しくは僕でも知らないのだが魔女の話にとても通じている。
本当にこいつは何なんだろうか。
まあおかげで包み隠さ無いでなんでも話せるのだからいいストレスの捌け口...いや話相手である。
ましてや僕は友達が少ないからね。
「例の残された遺産を探すんですってね先輩。」
本当に...どこで何を聞いて見てるんだこいつ。
「心当たりありますよ私。」
はいはいそうです...え?
「おいまて詳しく聞かせろっ!」
にっと笑って椛言った。
「ダメですよー。時間切れです。またメールしますね。」
大好きなせんぱーい。と彼女はからかう。
「おいっ!ちょっと...」
「蒼介君?どうしたんですか?」
そこに真衣が現れた。
「いやちょっと知り合いがっ」
もう既にそこには椛の姿はなかったのだった。
「まだ真衣さんにはあってあげない僕様ちゃんなのです。」
上機嫌で校舎を歩く椛。
遠くには憧れの蒼介の姿が見える。
「蒼介先輩は女運があるんだか無いんだか。」
苦笑を漏らす。
それはまるで思わぬ恋敵の出現と、それに気づかない愛しの人に向けた些細な嫉妬心。
それはともかく。そう言って軽く声を張り上げた。
「そろそろ出てきてもいいんじゃないっすか?」
鋭く睨んだ方向から数人の男が現れた。
「ぞろぞろと...ゴキブリかよ。」
椛は悪態をつく。
男どもが手を掲げると魔法陣のようなものが現れた。
「動いたら殺すぞ。」
リーダーらしき男が声をだした。
椛としては例の黒い巫女服を釣りたかったのだが、
どうやら別の集団らしい。
「あー確か現代の魔術師集団でしたっけ?」
へらぁっと彼女が笑うと男たちが一斉に魔法陣から光線を飛ばしていた。
ひょいっとそれを交わすのだが先程まで椛がいた場所がジュュウウウと焼ける音がした。
「あっぶなっ。何考えてるんですかねぇ...」
やれっと先程の男がいうと今度は拡散して光弾を飛ばして来る。
「やれやれっすね。全く。」
《スコル》
彼女がそういうと背後に大きなサソリが現れた。
ひっ...ひぃいいいいああああ
男どもが醜い悲鳴をあげ、サソリに向かい光線を乱射する。しかしサソリに当たった瞬間それは綺麗に蒸発して消えてしまう。
「なっ...なんだこいつはっっ...」
知らないんすか?サソリには魔除の効果があるんすよ?
そう言って笑う彼女に男どもは打つ手も無くあっさり膝をつくのだった。
「うん。誰も殺してない...はずっす。それじゃあ処理はよろしく頼みました。」
そう言って椛は電話を切った。
彼女は呪い師。
魔のつく力に呪いを持って挑むもの。
先程のように、魔法じみた攻撃には魔除けの力を。
霊寄りの力には塩を。ゾンビには炎を持って制する。
そういう類のもの。専門家。
彼女は笑って呟いた。
「真衣さんなんか頼りないっすからね。僕様ちゃんが守ってあげますよ。蒼介先輩。」
~続く~
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
