Sky World Migratory(スカイワールドミグラトリー)

モッチン@パラディワークス

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4.空賊の男の心情

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(せ、船長がやられちまった……)

 シウニキス一家の末端であったその男は驚愕した。

(世界最悪の空賊団『シウニキス一家』の船を任される男だぞ?)
財があれば奪う、女を見れば犯す、酒は全て飲みつくす、ありとあらゆる悪行に手を染めた極悪人であったが、その実力は本物だった。生きてきた中で一番怖くて強いのがあの船長だった。あんなガキに負けるわけがねえ。すぐに黒髪を殴り殺して、大立ち回りをしているあの水色髪の女を黙らしてくれることを信じていた。……その結果がこの様だ。もう立っている仲間もいやしねえ。

「お? お前は息があるんだな」

 黒髪が空賊の男に気づいた。その空賊の男は船長の大男がやられた後からずっと立ちつくしていた。

「向かってこないなら殺す気はねえ。大人しくお縄につくか?」

 その空賊の男は悪名高い海賊団シウニキス一家で生き残ってきた手練れであった。しかし、彼には抵抗できる術は何一つなかった。いや、抵抗する意志さえも二人の招かざる客に奪われていた。それだけ黒髪の男と水色髪の女の力は圧倒的であった。
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