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努力の先に何を見る
同席
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荷物を置いてくるというタルタを俺はレストランの前で待った。レンガ壁の二階建て、夕食時に静かなのは入り口に張られた「本日貸し切り」のお知らせのせいだろう。
出店で見かけた服装の人が入っていく。働いてそのまま来ている人がほとんどなので、カジュアルな集まりだと思って良さそうだ。自分の頭に着替えるという考えがなかったことに気がついて、かしこまった集まりじゃなくて良かったとホッとした。
「待たせた。行くぞ」
そう待たないうちにタルタがやってきた。タルタは動きやすい仕事着から、ジャケットを羽織ったきれいめの私服に着替えてきていた。
「やっぱ着替えた方が良かった?」
俺が不安になると、「いい」とだけ答えてタルタはレストランに入っていった。俺も後に続く。
「いらっしゃい!」
店員さんの張りのある声が響いた。それからすぐにショウカが顔を出した。
「ようこそ、タルタにアール。気楽な席だからたくさん食べていって」
「ありがとうございます。それで、僕たちに話を聞きたいって?」
「ああ、そうなんだ。早速いいかい?」
ショウカに連れられて会場を歩く。大皿に盛られた料理を好きな分取っていくスタイルだったので、取り皿にいくつか主菜を盛った。三人とも皿が埋まったところで空いている丸テーブルを囲んだ。
「参加者から見た物産展の評価が聞きたいってことで良いのか?」
飲み物に口をつけるまもなくタルタが切り出した。
「そう、なるべく正直に。ただの同窓生だと思ってさ」
「さすがに言葉は選ばせて貰うけど」
そう置いて、タルタは始めに俺へ視線を向けた。
「お前の質問に答えるのが最初だな。そこそこ良い仕事だった、臨時のバイトにしては」
俺は、よしっと手元でガッツポーズをした。つい口元が緩むとショウカは同じように笑ってくれて、タルタは炭酸ジュースを飲んでいた。
「で、物産展は特に大きなトラブルも無かったし集客も十分で僕は満足した。こういう、つながりを広げる機会にもなるしな」
「不満はなかった、ってことで良い?」
「あぁ。強いて言えば、この時期の屋外はもう少し暑さ対策が欲しいな。今回は割と涼しい時に当たったから良かったが。お客にも出店側にも、もう少し休憩スペースが増えると良いかもしれない」
「そっか、それは良かった。アタシから担当者に伝えておくよ」
タルタは前向きな意見を伝えていたが、それにしてはショウカの表情が明るくならなかった。小さく微笑んだまま、俺たちに二日間の話聞くと他のテーブルに去って行った。
「なあなあ。今の話に落ち込むようなとこあった?」
「さあ。期待してた中身と違ったんじゃないか。僕が知るわけないだろ」
タルタは冷たく答えて、「結構良い食事だ。いっぱい食べろよ」と俺に言うと手を合わせた。俺も同じく手を合わせ、食事に手をつける。
「やわらかぁ……!」
「だな」
始めに食べた肉の蒸し物があまりにも美味しくて、俺は一旦レストランの虜になる時間を過ごした。
出店で見かけた服装の人が入っていく。働いてそのまま来ている人がほとんどなので、カジュアルな集まりだと思って良さそうだ。自分の頭に着替えるという考えがなかったことに気がついて、かしこまった集まりじゃなくて良かったとホッとした。
「待たせた。行くぞ」
そう待たないうちにタルタがやってきた。タルタは動きやすい仕事着から、ジャケットを羽織ったきれいめの私服に着替えてきていた。
「やっぱ着替えた方が良かった?」
俺が不安になると、「いい」とだけ答えてタルタはレストランに入っていった。俺も後に続く。
「いらっしゃい!」
店員さんの張りのある声が響いた。それからすぐにショウカが顔を出した。
「ようこそ、タルタにアール。気楽な席だからたくさん食べていって」
「ありがとうございます。それで、僕たちに話を聞きたいって?」
「ああ、そうなんだ。早速いいかい?」
ショウカに連れられて会場を歩く。大皿に盛られた料理を好きな分取っていくスタイルだったので、取り皿にいくつか主菜を盛った。三人とも皿が埋まったところで空いている丸テーブルを囲んだ。
「参加者から見た物産展の評価が聞きたいってことで良いのか?」
飲み物に口をつけるまもなくタルタが切り出した。
「そう、なるべく正直に。ただの同窓生だと思ってさ」
「さすがに言葉は選ばせて貰うけど」
そう置いて、タルタは始めに俺へ視線を向けた。
「お前の質問に答えるのが最初だな。そこそこ良い仕事だった、臨時のバイトにしては」
俺は、よしっと手元でガッツポーズをした。つい口元が緩むとショウカは同じように笑ってくれて、タルタは炭酸ジュースを飲んでいた。
「で、物産展は特に大きなトラブルも無かったし集客も十分で僕は満足した。こういう、つながりを広げる機会にもなるしな」
「不満はなかった、ってことで良い?」
「あぁ。強いて言えば、この時期の屋外はもう少し暑さ対策が欲しいな。今回は割と涼しい時に当たったから良かったが。お客にも出店側にも、もう少し休憩スペースが増えると良いかもしれない」
「そっか、それは良かった。アタシから担当者に伝えておくよ」
タルタは前向きな意見を伝えていたが、それにしてはショウカの表情が明るくならなかった。小さく微笑んだまま、俺たちに二日間の話聞くと他のテーブルに去って行った。
「なあなあ。今の話に落ち込むようなとこあった?」
「さあ。期待してた中身と違ったんじゃないか。僕が知るわけないだろ」
タルタは冷たく答えて、「結構良い食事だ。いっぱい食べろよ」と俺に言うと手を合わせた。俺も同じく手を合わせ、食事に手をつける。
「やわらかぁ……!」
「だな」
始めに食べた肉の蒸し物があまりにも美味しくて、俺は一旦レストランの虜になる時間を過ごした。
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