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第12話 強さには意味と弱点がある
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第12話 強さには意味と弱点がある
ボロボロの二人は歩いてる最中、そんな中で猪原から聞いた一言によって増井は驚いた。
「はぁ!?運?」
「あぁ、そう。運。」
「運の良さだけでアイツが戦ってんのか?」
「だからそうだって言ってんだろ……。まぁ、運ってよりかは奇跡を起こしてるって言い方の方が良いのかな。」
猪原はそう言うとゆっくりと座る。
「まぁ座って話そうや、あいつの友達同士。」
増井も隣にゆっくりと座った。
一方その頃、一は刀で自分の身を守っていた。
「……」
そんな一にゆっくりと近づくアサナシア。
「……デリート。」
アサナシアは雷の剣を消した。
「所詮各末武器にしてる時点で俺には勝てねえんだよ……」
「……へぇ。」
「あれ?結構余裕そうだねぇ……あ、それともあれか?余裕がなくて逆に頭がバカになってんのか?」
アサナシアは煽り散らかした。
「なぁ!おい!お前の実力は……そんなのかよ……アイツらのリーダーっぽいからガッカリしたぜ……」
「別にリーダーになった覚えは無いけど……やっぱりお前は俺がそこの位置に立ってる理由は知らないようだな。」
と言い、一はニヤリと余裕そうに笑った。
一の戦いを遠くから見守りながらも二人は会話をする。
「例えばの話だけどさ、一の強さって何かわかる?」
「うーん……刀とか武器使ってバッサバッサと……」
「なんというか抽象的だな……」
一の会話をしながら彼の脳筋っぷりは相変わらずと猪原は短い間ではあるが理解した。
「俺が言いたいのはさ……アイツがここまでやれたのって分けて欲しいレベルの運が強みなんだってこと。」
「……へぇ。でも、運だけで強いなんてそんなのラッキーボーイじゃねえか……。」
「まぁ……彼は……いや、この話はまた今度にしよう。」
猪原はそう言うとに二人の戦いを遠くからじっと見つめ始めた。
「先に言うとするなら……アイツはなるべくしてなった男だと思うぜ。」
「それは……俺も思ってたよ。」
二人は意気投合してふふっと笑った。
そんな二人に得体の知れない何かがクルクルと回りながら走り去った。
「なんだ……今の?」
「……回ってきたな。」
「あぁ、確かに回ってたが……」
「ちげーよ、あいつの運だよ。」
「……なるほどな。」
二人はただただ見つめた。これからの未来を。
刀を失った一は不利な状況でもニヤリと笑う。
「なんだ?なんでお前はそんなに余裕そうなんだ?なんなんだお前のその余裕は?」
「……なんだろうな。」
「てめぇふざけたこと言ってんじゃ……」
思いっきり走り、殴りかかるアサナシア。
「ねえよッッッ!!!!!」
思いっきり殴られるも鼻で笑う一。
「あーもう何もかもどうでもいい。てめぇをここで蹴散らしてやる!死ねや!」
一を蹴り飛ばそうとするその時、何者かの剣がアサナシアの蹴りを交わした。
「なんだ……と?」
一はニヤリと笑い、剣を振った主を見つめる。
「ついにか……キュウム。」
「……」
アサナシアを投げ飛ばし、キュウムは剣を渡す。
「取り返してこい……あの奇人から。」
「治ったんだな……ウィンドクリエイション。」
ウィンドクリエイションと呼ばれた剣は反応するかのように緑色の輝きを見せた。
「この一回のためだけだがな。」
「それでもいいよ……ただ、勝つしかねえじゃんこんなの!」
ウィンドクリエイションを一は握りしめた瞬間、一の周りは光出し、一とウィンドクリエイションの間から記憶がデータのように浮かび上がる。
「君のその剣に僕は歯が立たないよ。」
「各末を退治するのは……君だけじゃないよ。」
聞こえてくる優しそうな声。
「そうだね……確かに君は強い。でも僕も負けないから!」
「たとえ命を散らしてでもこの家は僕が守る!」
聞こえてくる勇ましい心音。
「やっぱり君は……凄いや。」
「僕は……頑張れたかな……。」
聞こえてくる儚さを持つ声。
その声を聴きながら、一はゆっくりと剣を構える。
「頑張ってたさ……お前はいつも勝てないとか君は強いとか言ってたけど……その根性だけは俺の負けだ!」
一はその剣を構え終える。それと同時に嵐がやってきた。
「ウィンドクリエイション……たしか『風起こし』の異名を持つ幻の剣だった……。その風起こしが仮に実在するとしたら俺は各末だと思っていた。でも……。」
キュウムは清水さんを守りながら自分の予想が確信をついたと判断できた。
「デリート!ッ……デリート!……クソ!なんでだ!」
アサナシアは何度も消そうとするも、効果は発動しない。
「それはきっと……各末じゃねえ。」
キュウムはそう言い、清水さんとゆっくり戻る。
「じゃ、あとは頼んだぞ……一。」
「あぁ……ちゃんと守っとけ。」
一は更に余裕そうな顔をする。
「チッ……なんで俺のデリートが!」
「効かねえよ……実物だからな。」
「なんだと!へぇ余計……面白くなってきた!」
そう言い、地面にヒビを入れるも一は風を乗りこなし、アサナシアの腕を斬り始める。
「チッ……。」
アサナシアの斬られた箇所から現れる各末。
「なにぃ……!?」
「てめぇの能力のデリート?だっけか。お前、能力の意味知らねえで戦うなんて……お前の方がよっぽどアホだろ。」
「……へぇ。」
「消去するだけがデリート?。取り除くって意味もあんだろーがよ!」
「がはっ!!!」
アサナシアは思いっきり、勢いで吹っ飛ばされた。
拾った雷の剣と共に二刀流にして構える一。
「は……?」
ゆっくりと歩き、ボロボロのアサナシアに接近する。
「なぁ……終わらせようか。」
「やめろ!俺はもう心の中で盾を作ったぞ!来るな!やめろ!やめろ!やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「いや……コイツはやめないわ。」
メイちゃんがアサナシアに斧をぶん投げる。
「ぐっ!!!……て、てめぇ!」
「それに……よぉ!!!」
今度は増井の拳がアサナシアの頬に当たる。
「いってぇ!!!」
「……俺達もてめぇにやられた分、きっちり返したくなったんだよ。」
思いっきり地に足つけて増井達はアサナシアを睨む。
「おいちょっと待て!三人で俺一人を倒すなんておかしくねえか!おい!何考えたらそんな卑劣なヒーローが生まれるんだよ!物語はどうなってる!おかしいだろ!……おい、何か返事してみろよ!おい!おい!自分たちの行い認めて卑怯者を認めるか!その反応は認め」
「だから……うるっせぇんだよ三下が。」
一は大きな雷と共に風を起こした。
「平気で各末を悪の道に使うわ女相手に殺しにかかるわデリートなんて能力持つわオマケに二つあるわ……」
一もアサナシアを睨む。
「そんな奴相手に卑怯もクソもねえよ!!!!!」
一は雑に切り刻んだ。
「ぐあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」
彼の気絶を確認すると一は剣を背にしまう。
「……そういや、清水さんは?」
「あ、そうだ!お前俺をここまで走らせたならそれなりに良い終わり方しろよな!」
「……え?」
「「……え?」」
一が指を指した先には清水さんと男性がいた。
清水さんの視線には一太がいた。
「まさか……こんな感じで再開するなんてな……一花ちゃん。」
「ううん、気にしないで……会えただけでも私は嬉しい。」
「まさか……君の街に戻ろうとして事故にあってもう終わりだなんて思ったら……こんな形で再開して……お別れだよ。」
一太はそう言うと少しずつその場を去る。
「待って!」
一花は一太の足を止める。
「え……?」
「ううん……お別れじゃないの。私は何度だってエントリーして貴方ともっと良い再会を……世界に魅せるわ。」
「そうか……。」
一太は背を向き、手を振る。
つづく
ボロボロの二人は歩いてる最中、そんな中で猪原から聞いた一言によって増井は驚いた。
「はぁ!?運?」
「あぁ、そう。運。」
「運の良さだけでアイツが戦ってんのか?」
「だからそうだって言ってんだろ……。まぁ、運ってよりかは奇跡を起こしてるって言い方の方が良いのかな。」
猪原はそう言うとゆっくりと座る。
「まぁ座って話そうや、あいつの友達同士。」
増井も隣にゆっくりと座った。
一方その頃、一は刀で自分の身を守っていた。
「……」
そんな一にゆっくりと近づくアサナシア。
「……デリート。」
アサナシアは雷の剣を消した。
「所詮各末武器にしてる時点で俺には勝てねえんだよ……」
「……へぇ。」
「あれ?結構余裕そうだねぇ……あ、それともあれか?余裕がなくて逆に頭がバカになってんのか?」
アサナシアは煽り散らかした。
「なぁ!おい!お前の実力は……そんなのかよ……アイツらのリーダーっぽいからガッカリしたぜ……」
「別にリーダーになった覚えは無いけど……やっぱりお前は俺がそこの位置に立ってる理由は知らないようだな。」
と言い、一はニヤリと余裕そうに笑った。
一の戦いを遠くから見守りながらも二人は会話をする。
「例えばの話だけどさ、一の強さって何かわかる?」
「うーん……刀とか武器使ってバッサバッサと……」
「なんというか抽象的だな……」
一の会話をしながら彼の脳筋っぷりは相変わらずと猪原は短い間ではあるが理解した。
「俺が言いたいのはさ……アイツがここまでやれたのって分けて欲しいレベルの運が強みなんだってこと。」
「……へぇ。でも、運だけで強いなんてそんなのラッキーボーイじゃねえか……。」
「まぁ……彼は……いや、この話はまた今度にしよう。」
猪原はそう言うとに二人の戦いを遠くからじっと見つめ始めた。
「先に言うとするなら……アイツはなるべくしてなった男だと思うぜ。」
「それは……俺も思ってたよ。」
二人は意気投合してふふっと笑った。
そんな二人に得体の知れない何かがクルクルと回りながら走り去った。
「なんだ……今の?」
「……回ってきたな。」
「あぁ、確かに回ってたが……」
「ちげーよ、あいつの運だよ。」
「……なるほどな。」
二人はただただ見つめた。これからの未来を。
刀を失った一は不利な状況でもニヤリと笑う。
「なんだ?なんでお前はそんなに余裕そうなんだ?なんなんだお前のその余裕は?」
「……なんだろうな。」
「てめぇふざけたこと言ってんじゃ……」
思いっきり走り、殴りかかるアサナシア。
「ねえよッッッ!!!!!」
思いっきり殴られるも鼻で笑う一。
「あーもう何もかもどうでもいい。てめぇをここで蹴散らしてやる!死ねや!」
一を蹴り飛ばそうとするその時、何者かの剣がアサナシアの蹴りを交わした。
「なんだ……と?」
一はニヤリと笑い、剣を振った主を見つめる。
「ついにか……キュウム。」
「……」
アサナシアを投げ飛ばし、キュウムは剣を渡す。
「取り返してこい……あの奇人から。」
「治ったんだな……ウィンドクリエイション。」
ウィンドクリエイションと呼ばれた剣は反応するかのように緑色の輝きを見せた。
「この一回のためだけだがな。」
「それでもいいよ……ただ、勝つしかねえじゃんこんなの!」
ウィンドクリエイションを一は握りしめた瞬間、一の周りは光出し、一とウィンドクリエイションの間から記憶がデータのように浮かび上がる。
「君のその剣に僕は歯が立たないよ。」
「各末を退治するのは……君だけじゃないよ。」
聞こえてくる優しそうな声。
「そうだね……確かに君は強い。でも僕も負けないから!」
「たとえ命を散らしてでもこの家は僕が守る!」
聞こえてくる勇ましい心音。
「やっぱり君は……凄いや。」
「僕は……頑張れたかな……。」
聞こえてくる儚さを持つ声。
その声を聴きながら、一はゆっくりと剣を構える。
「頑張ってたさ……お前はいつも勝てないとか君は強いとか言ってたけど……その根性だけは俺の負けだ!」
一はその剣を構え終える。それと同時に嵐がやってきた。
「ウィンドクリエイション……たしか『風起こし』の異名を持つ幻の剣だった……。その風起こしが仮に実在するとしたら俺は各末だと思っていた。でも……。」
キュウムは清水さんを守りながら自分の予想が確信をついたと判断できた。
「デリート!ッ……デリート!……クソ!なんでだ!」
アサナシアは何度も消そうとするも、効果は発動しない。
「それはきっと……各末じゃねえ。」
キュウムはそう言い、清水さんとゆっくり戻る。
「じゃ、あとは頼んだぞ……一。」
「あぁ……ちゃんと守っとけ。」
一は更に余裕そうな顔をする。
「チッ……なんで俺のデリートが!」
「効かねえよ……実物だからな。」
「なんだと!へぇ余計……面白くなってきた!」
そう言い、地面にヒビを入れるも一は風を乗りこなし、アサナシアの腕を斬り始める。
「チッ……。」
アサナシアの斬られた箇所から現れる各末。
「なにぃ……!?」
「てめぇの能力のデリート?だっけか。お前、能力の意味知らねえで戦うなんて……お前の方がよっぽどアホだろ。」
「……へぇ。」
「消去するだけがデリート?。取り除くって意味もあんだろーがよ!」
「がはっ!!!」
アサナシアは思いっきり、勢いで吹っ飛ばされた。
拾った雷の剣と共に二刀流にして構える一。
「は……?」
ゆっくりと歩き、ボロボロのアサナシアに接近する。
「なぁ……終わらせようか。」
「やめろ!俺はもう心の中で盾を作ったぞ!来るな!やめろ!やめろ!やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「いや……コイツはやめないわ。」
メイちゃんがアサナシアに斧をぶん投げる。
「ぐっ!!!……て、てめぇ!」
「それに……よぉ!!!」
今度は増井の拳がアサナシアの頬に当たる。
「いってぇ!!!」
「……俺達もてめぇにやられた分、きっちり返したくなったんだよ。」
思いっきり地に足つけて増井達はアサナシアを睨む。
「おいちょっと待て!三人で俺一人を倒すなんておかしくねえか!おい!何考えたらそんな卑劣なヒーローが生まれるんだよ!物語はどうなってる!おかしいだろ!……おい、何か返事してみろよ!おい!おい!自分たちの行い認めて卑怯者を認めるか!その反応は認め」
「だから……うるっせぇんだよ三下が。」
一は大きな雷と共に風を起こした。
「平気で各末を悪の道に使うわ女相手に殺しにかかるわデリートなんて能力持つわオマケに二つあるわ……」
一もアサナシアを睨む。
「そんな奴相手に卑怯もクソもねえよ!!!!!」
一は雑に切り刻んだ。
「ぐあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」
彼の気絶を確認すると一は剣を背にしまう。
「……そういや、清水さんは?」
「あ、そうだ!お前俺をここまで走らせたならそれなりに良い終わり方しろよな!」
「……え?」
「「……え?」」
一が指を指した先には清水さんと男性がいた。
清水さんの視線には一太がいた。
「まさか……こんな感じで再開するなんてな……一花ちゃん。」
「ううん、気にしないで……会えただけでも私は嬉しい。」
「まさか……君の街に戻ろうとして事故にあってもう終わりだなんて思ったら……こんな形で再開して……お別れだよ。」
一太はそう言うと少しずつその場を去る。
「待って!」
一花は一太の足を止める。
「え……?」
「ううん……お別れじゃないの。私は何度だってエントリーして貴方ともっと良い再会を……世界に魅せるわ。」
「そうか……。」
一太は背を向き、手を振る。
つづく
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