5 / 52
第5話 ようこそ東京!
しおりを挟む
トンッとした小さなバウンスと共に、
ゴーっと言う轟音が耳に鳴り響いて目を覚ました。
『当機は只今、東京羽田国際空港に到着致しました。
現在の現地時間は……』
と言う機内アナウンスで
日本に到着したんだと言う事が直ぐにわかった。
ここ数週間はかなり緊張して居たので、
殆ど眠れて居なかった。
そのせいか、飛行機の中ではぐっすりと眠れた。
飛行機の窓から外を見ると、
飛行機は滑走路をゆっくりと走っていた。
まだゲートには到着して居ないようだ。
大した景色が見えるわけでは無いのに、
“この日本の何処かに彼がいるんだ……”
そう思うと、空港の倉庫までもがキラキラとして見える。
“これからどうしよう……”
向こうの組織に僕が日本にいる事は今は知られて居なくても、
知られるのは時間の問題だ……
カブちゃんたちも良くやってくれるけど、
100%投げやりにするわけにもいかない。
“自分の身は自分で守らなきゃ”
位の意気で行かないと、
明日のニュースになるのは我が身……
乗客が機内から降り始めると、
僕もバックパックを背負ってドアに続く列に並んだ。
期待と不安が入り混じって変な気分だ。
パスポートをボケッとから取り出し、
しっかりと右手に持った。
飛行機から降りてゲートをくぐると、
そこは僕が思い描いてたイメージそのものの日本だった。
あまりにもの感動で足が少し震える。
“入国審査に通らなかったらどうしよう?!”
そう言う思いがフッと頭の中をよぎった。
でもそれはいらぬ心配だった。
普通にパスポートに印が押されると、
僕は簡単にその門をくぐることが出来た。
余りの呆気なさに入国した後、
後ろを振り返った。
“これだけ? これで終わり?
もうここは日本だよね?”
そう思うと、その場で万歳三唱して
飛び上がりたい気持ちだった。
その時、まだ入国を待つ一人の人が目に留まった。
別に普通の一人旅らしきアメリカ人男性で、
見たことも、会った事も無いような人だったけど、
彼の態度が少し気になった。
僕と目が合うと、スッと隠れるように
前に居た人の影に入り、
僕からは見えなくなってしまった。
気のせいかもしれないけど、
アメリカから付けられている可能性も高い。
途端今まで感じていたバラ色の気分に緊張感が走った。
“大丈夫、大丈夫、
只の気のせいだ。
彼らだと、こんな下手な尾行はしないはずだ!”
自分にそう言い聞かせ、
先を急いだ。
スーツケースを受け取り税関を通ると、
そこに広がる風景は、ネットで見た日本そのものだった。
途端緊張した思いが少しほぐれた。
周りを見渡したけど、
あの時目が合った人は僕の周りには居なかった。
“やっぱり気のせいだな”
フ~っと息を吐きだし、
バス停まで急いだ。
僕は、何度も、何度もネットを見ながら、
どうやって住居地まで行くか
イメージトレイニングした。
それは何処で何番のバスを拾って、
何処まで行って、次は何に乗り換えてな具合で、
もう、スクリーンに穴が開くかと思うくらい
何度も、何度も復習した。
その甲斐もあり、
僕はスムーズに住む予定のマンションまでやってきた。
“フゥ、これがタワマンと言うものか……
さすが東京だな”
聳え立つビルを見上げながら感心した。
エントランスはコード式になって居て、
セキュリティーは万全だが、
あいつらに見つかればこんなセキュリティーは目じゃ無いだろう。
先ずはカモフラージュだ。
カモフラージュを見つけなきゃ!
ルームメイトを見つけてカップルを装う……
一番の目くらましだ!
日本の暮らしに溶け込んでしまおう!
“あれ”
を研究している人物には見えないように装わなくては……
本当は彼が見つかれば一番良いんだけど、
此処は選り好みをしている場合では無い。
誰か適当に見つけて、
カモフラージュを装っている間に彼を探そう……
そう思いながら僕はマンションの中へと入って行った。
ゴーっと言う轟音が耳に鳴り響いて目を覚ました。
『当機は只今、東京羽田国際空港に到着致しました。
現在の現地時間は……』
と言う機内アナウンスで
日本に到着したんだと言う事が直ぐにわかった。
ここ数週間はかなり緊張して居たので、
殆ど眠れて居なかった。
そのせいか、飛行機の中ではぐっすりと眠れた。
飛行機の窓から外を見ると、
飛行機は滑走路をゆっくりと走っていた。
まだゲートには到着して居ないようだ。
大した景色が見えるわけでは無いのに、
“この日本の何処かに彼がいるんだ……”
そう思うと、空港の倉庫までもがキラキラとして見える。
“これからどうしよう……”
向こうの組織に僕が日本にいる事は今は知られて居なくても、
知られるのは時間の問題だ……
カブちゃんたちも良くやってくれるけど、
100%投げやりにするわけにもいかない。
“自分の身は自分で守らなきゃ”
位の意気で行かないと、
明日のニュースになるのは我が身……
乗客が機内から降り始めると、
僕もバックパックを背負ってドアに続く列に並んだ。
期待と不安が入り混じって変な気分だ。
パスポートをボケッとから取り出し、
しっかりと右手に持った。
飛行機から降りてゲートをくぐると、
そこは僕が思い描いてたイメージそのものの日本だった。
あまりにもの感動で足が少し震える。
“入国審査に通らなかったらどうしよう?!”
そう言う思いがフッと頭の中をよぎった。
でもそれはいらぬ心配だった。
普通にパスポートに印が押されると、
僕は簡単にその門をくぐることが出来た。
余りの呆気なさに入国した後、
後ろを振り返った。
“これだけ? これで終わり?
もうここは日本だよね?”
そう思うと、その場で万歳三唱して
飛び上がりたい気持ちだった。
その時、まだ入国を待つ一人の人が目に留まった。
別に普通の一人旅らしきアメリカ人男性で、
見たことも、会った事も無いような人だったけど、
彼の態度が少し気になった。
僕と目が合うと、スッと隠れるように
前に居た人の影に入り、
僕からは見えなくなってしまった。
気のせいかもしれないけど、
アメリカから付けられている可能性も高い。
途端今まで感じていたバラ色の気分に緊張感が走った。
“大丈夫、大丈夫、
只の気のせいだ。
彼らだと、こんな下手な尾行はしないはずだ!”
自分にそう言い聞かせ、
先を急いだ。
スーツケースを受け取り税関を通ると、
そこに広がる風景は、ネットで見た日本そのものだった。
途端緊張した思いが少しほぐれた。
周りを見渡したけど、
あの時目が合った人は僕の周りには居なかった。
“やっぱり気のせいだな”
フ~っと息を吐きだし、
バス停まで急いだ。
僕は、何度も、何度もネットを見ながら、
どうやって住居地まで行くか
イメージトレイニングした。
それは何処で何番のバスを拾って、
何処まで行って、次は何に乗り換えてな具合で、
もう、スクリーンに穴が開くかと思うくらい
何度も、何度も復習した。
その甲斐もあり、
僕はスムーズに住む予定のマンションまでやってきた。
“フゥ、これがタワマンと言うものか……
さすが東京だな”
聳え立つビルを見上げながら感心した。
エントランスはコード式になって居て、
セキュリティーは万全だが、
あいつらに見つかればこんなセキュリティーは目じゃ無いだろう。
先ずはカモフラージュだ。
カモフラージュを見つけなきゃ!
ルームメイトを見つけてカップルを装う……
一番の目くらましだ!
日本の暮らしに溶け込んでしまおう!
“あれ”
を研究している人物には見えないように装わなくては……
本当は彼が見つかれば一番良いんだけど、
此処は選り好みをしている場合では無い。
誰か適当に見つけて、
カモフラージュを装っている間に彼を探そう……
そう思いながら僕はマンションの中へと入って行った。
0
あなたにおすすめの小説
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
生意気Ωは運命を信じない
羊野迷路
BL
小学生の時からかっていた同級生と、進学校(自称)である翠鳳高校で再会する。
再会した元同級生はαとなっており、美しさと男らしさを兼ね備えた極上の美形へと育っていた。
*のある話は背後注意かもしれません。
独自設定ありなので1話目のオメガバースの設定を読んでから進んでいただけると理解しやすいかと思います。
読むのが面倒という方は、
1、Ωは劣っているわけではない
2、αかΩかは2つの数値によりβから分かれる
3、Ωは高校生以上に発覚する事が多い
この3つを覚えておくと、ここでは大体大丈夫だと思われます。
独自設定部分は少しいじる事があるかもしれませんが、楽しんで頂けると幸いです。
追記
受けと攻めがくっつくのはまだ先になりますので、まったりお待ちください。
運命よりも先に、愛してしまった
AzureHaru
BL
幼馴染で番同士の受けと攻め。2人は運命の番ではなかったが、相思相愛だった。そんな時、攻めに運命の番が現れる。それを知った受けは身籠もっていたが、運命の番同士の子供の方が優秀な者が生まれることも知っており、身を引く事を決め姿を消す。
しかし、攻めと運命の番の相手にはそれぞれに別の愛する人がいる事をしり、
2人は運命の番としてではなく、友人として付き合っていけたらと話し合ってわかれた。
その後、攻めは受けが勘違いしていなくなってしまったことを両親達から聞かされるのであった。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。
しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです…
本当の花嫁じゃないとばれたら大変!
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
病弱の花
雨水林檎
BL
痩せた身体の病弱な青年遠野空音は資産家の男、藤篠清月に望まれて単身東京に向かうことになる。清月は彼をぜひ跡継ぎにしたいのだと言う。明らかに怪しい話に乗ったのは空音が引き取られた遠縁の家に住んでいたからだった。できそこないとも言えるほど、寝込んでばかりいる空音を彼らは厄介払いしたのだ。そして空音は清月の家で同居生活を始めることになる。そんな空音の願いは一つ、誰よりも痩せていることだった。誰もが眉をひそめるようなそんな願いを、清月は何故か肯定する……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる