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第4話 隠された正体
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目の前には
“理事長室”
と書いた札が掲げられている。
僕がノックをすると、
理事長自らが僕を出迎えてくれた。
彼は顎で合図をすると、
部屋のドアを閉め、
僕を隠しドアへと連れてきた。
理事長室には秘密の部屋へと続く隠しドアがある。
そこは何重にもセキュリティーが施され、
3つのパスコードが承認されないと、
開くことはない。
理事長は僕の前に立つと、
手際良く、承認を行っていった。
そしてパスコードが認証されると、
間の前のドアが開いた。
理事長と一緒に部屋に入ると、
何時ものように黒ずくめをした
サングラスの男がそこには立っていた。
僕は彼の正体を知らない。
まるで映画のメン・イン・ブラックに出てくるような感じだ。
多分CIA繋がりかもしれない。
理事長も恐らくその人の正体は知らないだろう。
話しぶりを聞いていると、
そんな感じだ。
ここへ来ると、
僕は本人確認の承認照合が行われる。
僕が本人だと確認されると、
カブちゃんは話し始めた。
カブちゃんとは黒ずくめの男の事だ。
カブトムシに似てるので、
カブちゃんと可愛く呼んでいる。
なんせ、見た目だけだと、
マフィアの様に怖いいで立ちだから、
名前だけは可愛くしたかった。
本名を知らないので、言わば、僕だけの愛称だ。
ここではジャックと呼ばれているが、
恐らくコードネームだろう。
カブちゃんは、
「スパイが入り込んでいるのは間違いない様だ」
と低い声で話し始めた。
カブちゃんとは割と長い付き合いだ。
最初こそは怖くて声も出なかったけど、
今では普通に話せる。
「その情報は何処から?」
そう尋ねると、
顔色一つ変えずに、
「君は知らなくても良い」
という答えが返って来た。
彼らの情報網は凄いとしか言いようがない。
恐らく、彼らの情報屋もこの研究所に潜り込んでいるはずだ。
でもそれが何だというのだ。
彼らの狙いは僕なのだから……
「でも狙われているのは僕なんですよ?」
実際に命の危機に見舞われたことがないので、
実感としてはわかないけど、
僕のやっている研究を良く思ってない人たちがいるようだ。
でも今回は少し手が込んでいるようだ。
日本行も言わば、
僕を守る手段の一つだ。
でも僕にとっては思っても無い
幸運が舞い込んできたような気持ちだ。
何と言っても、
彼に会えるかもしれない!
そう、僕がずっと、ずっと、
心に住まわせてきたあの子……
日本行が決まって、
僕の頭の中に在るのはその子の事ばかりだ。
でも、カブちゃんの
「君の事は我々が守る」
という言葉で現実に引き戻された。
“そうだ、これは遊びじゃないんだ”
「今回の日本行も言わば、
カモフラージュのようなものだ。
未だ向こうは君の正体には気付いて無い」
そう、僕の正体は誰も知らない。
僕がやっている研究の事も誰も知らない。
僕の正体を知ってるのはここで言うと、
理事長くらいなもんだ。
それでも、僕がなんの研究をしているのかは、
理事長でも知らない。
だから僕は僕の事を天才と呼んだスティーブに
少し疑いの目を持っている。
彼は所内で僕が
“100年に一人居るか居ないかの天才”
だと聞いたと言ったが、
そんな話が出ることは到底考えられない。
僕は所内では、いたって平凡にふるまっている。
ましてや、誰も僕の裏の顔を知らない。
僕が考え込んだような顔をしていると、
「サミュエル、思いもしなかった人物が日本で君に接触したならば、
その時は気を付けたまえ。
こちらに送り込まれたスパイは、
我々が全力で挙げると約束しよう」
それだけ言うとカブちゃんは
僕達が通って来た入口とは違うところから
去って行った。
“理事長室”
と書いた札が掲げられている。
僕がノックをすると、
理事長自らが僕を出迎えてくれた。
彼は顎で合図をすると、
部屋のドアを閉め、
僕を隠しドアへと連れてきた。
理事長室には秘密の部屋へと続く隠しドアがある。
そこは何重にもセキュリティーが施され、
3つのパスコードが承認されないと、
開くことはない。
理事長は僕の前に立つと、
手際良く、承認を行っていった。
そしてパスコードが認証されると、
間の前のドアが開いた。
理事長と一緒に部屋に入ると、
何時ものように黒ずくめをした
サングラスの男がそこには立っていた。
僕は彼の正体を知らない。
まるで映画のメン・イン・ブラックに出てくるような感じだ。
多分CIA繋がりかもしれない。
理事長も恐らくその人の正体は知らないだろう。
話しぶりを聞いていると、
そんな感じだ。
ここへ来ると、
僕は本人確認の承認照合が行われる。
僕が本人だと確認されると、
カブちゃんは話し始めた。
カブちゃんとは黒ずくめの男の事だ。
カブトムシに似てるので、
カブちゃんと可愛く呼んでいる。
なんせ、見た目だけだと、
マフィアの様に怖いいで立ちだから、
名前だけは可愛くしたかった。
本名を知らないので、言わば、僕だけの愛称だ。
ここではジャックと呼ばれているが、
恐らくコードネームだろう。
カブちゃんは、
「スパイが入り込んでいるのは間違いない様だ」
と低い声で話し始めた。
カブちゃんとは割と長い付き合いだ。
最初こそは怖くて声も出なかったけど、
今では普通に話せる。
「その情報は何処から?」
そう尋ねると、
顔色一つ変えずに、
「君は知らなくても良い」
という答えが返って来た。
彼らの情報網は凄いとしか言いようがない。
恐らく、彼らの情報屋もこの研究所に潜り込んでいるはずだ。
でもそれが何だというのだ。
彼らの狙いは僕なのだから……
「でも狙われているのは僕なんですよ?」
実際に命の危機に見舞われたことがないので、
実感としてはわかないけど、
僕のやっている研究を良く思ってない人たちがいるようだ。
でも今回は少し手が込んでいるようだ。
日本行も言わば、
僕を守る手段の一つだ。
でも僕にとっては思っても無い
幸運が舞い込んできたような気持ちだ。
何と言っても、
彼に会えるかもしれない!
そう、僕がずっと、ずっと、
心に住まわせてきたあの子……
日本行が決まって、
僕の頭の中に在るのはその子の事ばかりだ。
でも、カブちゃんの
「君の事は我々が守る」
という言葉で現実に引き戻された。
“そうだ、これは遊びじゃないんだ”
「今回の日本行も言わば、
カモフラージュのようなものだ。
未だ向こうは君の正体には気付いて無い」
そう、僕の正体は誰も知らない。
僕がやっている研究の事も誰も知らない。
僕の正体を知ってるのはここで言うと、
理事長くらいなもんだ。
それでも、僕がなんの研究をしているのかは、
理事長でも知らない。
だから僕は僕の事を天才と呼んだスティーブに
少し疑いの目を持っている。
彼は所内で僕が
“100年に一人居るか居ないかの天才”
だと聞いたと言ったが、
そんな話が出ることは到底考えられない。
僕は所内では、いたって平凡にふるまっている。
ましてや、誰も僕の裏の顔を知らない。
僕が考え込んだような顔をしていると、
「サミュエル、思いもしなかった人物が日本で君に接触したならば、
その時は気を付けたまえ。
こちらに送り込まれたスパイは、
我々が全力で挙げると約束しよう」
それだけ言うとカブちゃんは
僕達が通って来た入口とは違うところから
去って行った。
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