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第17話 仁との一時
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ドアの向こうに消えゆく二人を見ながら、
僕は切ない気持ちになった。
“彼” を思い出して、思い出して仕方なかった。
二人に当てられたのか、物凄く堪らない気持ちになった。
これまでこんな感情は持ったことがない。
「暫く二人にしておくぞ。
お前、もう料理は食ったのか?」
そう言って仁が僕の肩をポンと叩いた。
「ねえ、陽向大丈夫かな?」
僕がソワソワとしていると、
「そんなに心配するな。
光に任せておけば大丈夫さ」
僕はそんな風に落ち着いて言う仁の顔をジーッと見つめた。
“彼は僕からの告白どういう風に取っているんだろう?
口では相手にしてない風だけど、
僕は間違ったんじゃないだろうか?
今は彼を傷つけることが怖い……”
「ん? どうしたんだ?
なんか俺の顔に付いてるのか?」
「あのさ、君、仮にも僕、君に告白して、
プロポーズまでしたんだよ?
その事についてはちゃんと覚えてる?
何にも思わないの?
僕もこの中の人たちと同じようには感じないの?」
僕はこの会場にいる仁に言い寄る人たちと同じには見られたくなかった。
でもそんな僕のセリフも仁は気にしない様に
食べ続けながら、
「お前、そんな取ってつけた様な告白、
一体誰が信じるんだ?
そんな奴がいたら俺の目の前に連れて来いよ。
どうせ思い付きで言って、今頃は後悔してるんじゃないか?」
と、焦る僕とは裏腹にとても落ち着いていたので、
今度は逆にちょっと腹が立った。
“なんだその答えは~!!
こっちは罪悪感に苛まれて落ち込んでたのに、
やっぱり相手にしてなかったんだん!”
だから少し意地悪したくなった。
「あれ? 君の従兄弟殿は信じてくれたよ?
僕と君のセッティングまで申し出てくれたよ?」
そうニヤニヤしてい言うと、仁は舌打ちをして、
「あのヤロー」
そう口では言っていたけど、
顔は微笑んだ様にしていた。
“もしかして仁も満更でもないのかな?
でもこのことはちゃんと正しておかないと……”
「あのさ…… 実はその事なんだけど……」
僕は思い切って切り出してみた。
「なんだ?
やっぱりアレは嘘でした~って落ちか?」
そんな図星を指され、
少し気まずくなったけど、
仁は全然気にしてない様だったので、
少し僕の気持ちが落ち着いた。
「実は少し聞いてもらいたい事があって……
此処では人目もあるから
陽向達の所に移動してもいいかな?」
そう尋ねると仁は
「ちょっと待て!」
そう言って新しいお皿を取ると、
それに一杯食べ物を乗せて戻ってきた。
「多分、光と陽向は食べてにだろうからさ……
お前はもう十分に食べたのか?
食べ足りなかったらもっと取って来いよ。
未だ料理は沢山残ってるし。
俺は此処で待ってるからさ」
そう言われたけど、
「大丈夫、大丈夫、僕は十分食べたよ。
それしかやることなかったしね!
早くそれ、陽向と光に持って行ってあげようよ!
それにしても仁って優しいんだね」
僕がそう言うと、仁は
「それにしてもって一言多いんだよ!」
そう言いながらも照れた様にしていた。
「それにしても君たち仲良いんだね。
羨ましい位だよ」
そう言うのと同時に仁が立ち止まったので
僕は仁の背中にぶつかってしまった。
「いてて……
急に立ち止まらないでよ~
鼻ぶつけちゃったよ!」
鼻を摩りながら見上げた仁の顔はとても切ない表情をしていた。
その目線の先にはキスをする光と陽向の姿があった。
そして仁を見て、
言葉に表すことが出来ない別の感情が生まれた。
心の芯が重くて、僕は泣きたいような、
やるせないような、何とも言えない気持ちになった。
僕は切ない気持ちになった。
“彼” を思い出して、思い出して仕方なかった。
二人に当てられたのか、物凄く堪らない気持ちになった。
これまでこんな感情は持ったことがない。
「暫く二人にしておくぞ。
お前、もう料理は食ったのか?」
そう言って仁が僕の肩をポンと叩いた。
「ねえ、陽向大丈夫かな?」
僕がソワソワとしていると、
「そんなに心配するな。
光に任せておけば大丈夫さ」
僕はそんな風に落ち着いて言う仁の顔をジーッと見つめた。
“彼は僕からの告白どういう風に取っているんだろう?
口では相手にしてない風だけど、
僕は間違ったんじゃないだろうか?
今は彼を傷つけることが怖い……”
「ん? どうしたんだ?
なんか俺の顔に付いてるのか?」
「あのさ、君、仮にも僕、君に告白して、
プロポーズまでしたんだよ?
その事についてはちゃんと覚えてる?
何にも思わないの?
僕もこの中の人たちと同じようには感じないの?」
僕はこの会場にいる仁に言い寄る人たちと同じには見られたくなかった。
でもそんな僕のセリフも仁は気にしない様に
食べ続けながら、
「お前、そんな取ってつけた様な告白、
一体誰が信じるんだ?
そんな奴がいたら俺の目の前に連れて来いよ。
どうせ思い付きで言って、今頃は後悔してるんじゃないか?」
と、焦る僕とは裏腹にとても落ち着いていたので、
今度は逆にちょっと腹が立った。
“なんだその答えは~!!
こっちは罪悪感に苛まれて落ち込んでたのに、
やっぱり相手にしてなかったんだん!”
だから少し意地悪したくなった。
「あれ? 君の従兄弟殿は信じてくれたよ?
僕と君のセッティングまで申し出てくれたよ?」
そうニヤニヤしてい言うと、仁は舌打ちをして、
「あのヤロー」
そう口では言っていたけど、
顔は微笑んだ様にしていた。
“もしかして仁も満更でもないのかな?
でもこのことはちゃんと正しておかないと……”
「あのさ…… 実はその事なんだけど……」
僕は思い切って切り出してみた。
「なんだ?
やっぱりアレは嘘でした~って落ちか?」
そんな図星を指され、
少し気まずくなったけど、
仁は全然気にしてない様だったので、
少し僕の気持ちが落ち着いた。
「実は少し聞いてもらいたい事があって……
此処では人目もあるから
陽向達の所に移動してもいいかな?」
そう尋ねると仁は
「ちょっと待て!」
そう言って新しいお皿を取ると、
それに一杯食べ物を乗せて戻ってきた。
「多分、光と陽向は食べてにだろうからさ……
お前はもう十分に食べたのか?
食べ足りなかったらもっと取って来いよ。
未だ料理は沢山残ってるし。
俺は此処で待ってるからさ」
そう言われたけど、
「大丈夫、大丈夫、僕は十分食べたよ。
それしかやることなかったしね!
早くそれ、陽向と光に持って行ってあげようよ!
それにしても仁って優しいんだね」
僕がそう言うと、仁は
「それにしてもって一言多いんだよ!」
そう言いながらも照れた様にしていた。
「それにしても君たち仲良いんだね。
羨ましい位だよ」
そう言うのと同時に仁が立ち止まったので
僕は仁の背中にぶつかってしまった。
「いてて……
急に立ち止まらないでよ~
鼻ぶつけちゃったよ!」
鼻を摩りながら見上げた仁の顔はとても切ない表情をしていた。
その目線の先にはキスをする光と陽向の姿があった。
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言葉に表すことが出来ない別の感情が生まれた。
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やるせないような、何とも言えない気持ちになった。
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