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第20話 会った事のない好きな人
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「え~!!
一体、何がどうなって会った事も無い人好きになっちゃの?!
それってちょっと無謀じゃない?
どんな人かも分からないんだよね?
変な人だったらどうするの?!
犯罪者かもしれないし!」
そう言って陽向は驚いた。
でも仁は陽向とは逆で、
「まあ、今ではオンライン・デートなんかもあるくらいだし……
もういい大人だから、
犯罪云々は自己責任だろ?
それに俺の知り合いにはオンラインで知り合ったけど、
遠恋で会った事も無い人と付き合ってるって言うのもあるぞ?
だからそう言う事もあるんじゃないか?」
と僕の意見に同意を見せてくれた。
でも陽向は根っからの現実主義者のようで、
「え~ 僕、携帯もタブレットもPCも持ってなかったんですけど~
オンライン・デートって言われても、
ピンとこないよ!
全然会った事無いんだよね?
僕、そんな人、好きになれるかなぁ~?
現実味が無いよね~」
てな具合で、今どきディバイスも持ってない方が、
僕にとってはびっくりだ。
僕が目をパチクリして陽向を見ていると、
「それで、それで?!
一体どういう過程で会った事も無い人好きになったの?!」
と、今度は逆にワクワクとしたようにして僕に尋ねてきた。
「いや、大した話ではないんだけどさ~
昔、まだ僕が生まれる前の話なんだけど、
僕のお祖母ちゃんの家族の隣に住んでいた日本人の家族がいて、
僕の家族と家族ぐるみでとても仲良くしていたんだ。
特に僕のお祖母ちゃんはその家族の娘に可愛がられて……
僕も彼女とは数えるほどしか会った事は無いんだけど、
彼女の名前はなんて言ったかなぁ~
もうずいぶん前の事だったし、
僕も小さかったから覚えて無いんだけど、
彼女らの家族が日本に引っ越してからも、
彼女はお祖母ちゃんの所を良く尋ねてきてくれてね。
それは歳を取っても……
僕にも随分良くしてくれて……
その時彼女の甥達だって一杯写真を見せてくれて……
彼らの事を一杯話してくれて……
丁度君たちみたいに仲の良さそうな……
兄弟だったのかな?
二人の男の子が桜の木下で腕を組んで……
名前も “ジュン” としか……
もう一人の名前は忘れちゃった……
彼女、二人のことを一杯話してくれたんだけど、
何故かジュンの事が気になって、気になって……
別に目立つとか、そう言った事はなかったんだよ?
二人ともまだ小さかったし……
でもいつに間にか歳を取ったジュンを色々と妄想してみたりとか……
僕はジュンのことを聞くたびにどんどん会いたいって思うようになって、
気付いたら好きになってて、
彼女のところに遊びに行こうと思ったんだ!
ジュンに会わせてくれるって言ったから……
でも実際に会う前に彼女亡くなちゃって……
その話はオジャンになっちゃって……
結局は一度も会えないままここまで来てしまったけど、
僕の思いは不思議と消えなくて……
そんなだったから余計になのかな?
彼に会いたくて、会いたくて……
日本へ行きたい思いだけが膨らんで
ずっと、ずっとこのチャンスを待ってたんだ。
それでやっと日本に来る事ができたけど、
どうやって彼を探したら良いか分からなくて……
そんな時に君たちと出会ったんだ。
だから彼を探し出す手助けをして欲しいと思って。
それが相談したかった事なんだ」
そう説明して僕は俯いた。
彼らが僕の話をどう思ったのか知るのが怖かった。
「う~ん、でもそれって探すのを手伝うだけで、
佐々木君を好きだって嘘をつく必要はないよね?」
そう言って陽向は首を傾げた。
確かに陽向の言うとおりだ。
でも僕には……
「うん、ごめん、そっちの事は詳しく話せないけど、
僕アメリカで色々とあって、
今直ぐにでもお付き合いしている人のいる状況が必要になったんだ。
婚約してればさらに良いと言う……
本当はジュンを見つけて徐々にって思ってたけど、
訳は言えないけど、一刻を争うような状況になっちゃったから……
君たちには悪いことをしたと思ってる……」
「はは~ん、そんな所に僕たちが登場したんだね!
上手くいけば恋人のふりをしてもらえるかもってオチ?」
そう陽向に言われ、
「巻き込んでしまって申し訳ない……」
そう言って僕は小さく頷いた。
一体、何がどうなって会った事も無い人好きになっちゃの?!
それってちょっと無謀じゃない?
どんな人かも分からないんだよね?
変な人だったらどうするの?!
犯罪者かもしれないし!」
そう言って陽向は驚いた。
でも仁は陽向とは逆で、
「まあ、今ではオンライン・デートなんかもあるくらいだし……
もういい大人だから、
犯罪云々は自己責任だろ?
それに俺の知り合いにはオンラインで知り合ったけど、
遠恋で会った事も無い人と付き合ってるって言うのもあるぞ?
だからそう言う事もあるんじゃないか?」
と僕の意見に同意を見せてくれた。
でも陽向は根っからの現実主義者のようで、
「え~ 僕、携帯もタブレットもPCも持ってなかったんですけど~
オンライン・デートって言われても、
ピンとこないよ!
全然会った事無いんだよね?
僕、そんな人、好きになれるかなぁ~?
現実味が無いよね~」
てな具合で、今どきディバイスも持ってない方が、
僕にとってはびっくりだ。
僕が目をパチクリして陽向を見ていると、
「それで、それで?!
一体どういう過程で会った事も無い人好きになったの?!」
と、今度は逆にワクワクとしたようにして僕に尋ねてきた。
「いや、大した話ではないんだけどさ~
昔、まだ僕が生まれる前の話なんだけど、
僕のお祖母ちゃんの家族の隣に住んでいた日本人の家族がいて、
僕の家族と家族ぐるみでとても仲良くしていたんだ。
特に僕のお祖母ちゃんはその家族の娘に可愛がられて……
僕も彼女とは数えるほどしか会った事は無いんだけど、
彼女の名前はなんて言ったかなぁ~
もうずいぶん前の事だったし、
僕も小さかったから覚えて無いんだけど、
彼女らの家族が日本に引っ越してからも、
彼女はお祖母ちゃんの所を良く尋ねてきてくれてね。
それは歳を取っても……
僕にも随分良くしてくれて……
その時彼女の甥達だって一杯写真を見せてくれて……
彼らの事を一杯話してくれて……
丁度君たちみたいに仲の良さそうな……
兄弟だったのかな?
二人の男の子が桜の木下で腕を組んで……
名前も “ジュン” としか……
もう一人の名前は忘れちゃった……
彼女、二人のことを一杯話してくれたんだけど、
何故かジュンの事が気になって、気になって……
別に目立つとか、そう言った事はなかったんだよ?
二人ともまだ小さかったし……
でもいつに間にか歳を取ったジュンを色々と妄想してみたりとか……
僕はジュンのことを聞くたびにどんどん会いたいって思うようになって、
気付いたら好きになってて、
彼女のところに遊びに行こうと思ったんだ!
ジュンに会わせてくれるって言ったから……
でも実際に会う前に彼女亡くなちゃって……
その話はオジャンになっちゃって……
結局は一度も会えないままここまで来てしまったけど、
僕の思いは不思議と消えなくて……
そんなだったから余計になのかな?
彼に会いたくて、会いたくて……
日本へ行きたい思いだけが膨らんで
ずっと、ずっとこのチャンスを待ってたんだ。
それでやっと日本に来る事ができたけど、
どうやって彼を探したら良いか分からなくて……
そんな時に君たちと出会ったんだ。
だから彼を探し出す手助けをして欲しいと思って。
それが相談したかった事なんだ」
そう説明して僕は俯いた。
彼らが僕の話をどう思ったのか知るのが怖かった。
「う~ん、でもそれって探すのを手伝うだけで、
佐々木君を好きだって嘘をつく必要はないよね?」
そう言って陽向は首を傾げた。
確かに陽向の言うとおりだ。
でも僕には……
「うん、ごめん、そっちの事は詳しく話せないけど、
僕アメリカで色々とあって、
今直ぐにでもお付き合いしている人のいる状況が必要になったんだ。
婚約してればさらに良いと言う……
本当はジュンを見つけて徐々にって思ってたけど、
訳は言えないけど、一刻を争うような状況になっちゃったから……
君たちには悪いことをしたと思ってる……」
「はは~ん、そんな所に僕たちが登場したんだね!
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「巻き込んでしまって申し訳ない……」
そう言って僕は小さく頷いた。
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