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第49話 高鳴る鼓動
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“チョット待って、
今何て言ったの?!”
僕はソッポを向いて少し泣きそうな顔をしている仁の顔を見入った。
“仁、泣きそうな顔をしてる?”
その時の表情が印象的で僕は少しの戸惑いを覚えた。
仁が上目遣いに空を見上げて
分かるかわからないかの様に唇を震わせ噛み締める様は
どこからどう見ても僕と
”離れたく無い“
と言っている様にしか見えない。
僕は
”帰りたく無い!“
と叫びたい衝動に駆られたけど
とても言葉を発せるような雰囲気ではなかった。
でも心の中では仁のそんな横顔を見ながら
”いやだ! 日本へ来る事は僕の小さい頃からの夢だったんだ!
やっと、やっと来れたのに!
アメリカへ帰ったら今度はいつ日本へ来れるのか……
ううん、もしかしたらもう2度と来る事はできないかもしれない!“
そう何度も、何度も叫んでいた。
少しの間沈黙が続いた後仁は深呼吸をして僕方を向いた。
その頃にはもう仁も少し落ち着いた様で
少し悲しそうに僕に微笑むだけだった。
僕はトムに何かあったなんて単なる思い違いじゃ無いの?
あれだけ訓練を積んだトムに何かあるなんて……
それにカブちゃんだって簡単にどうにかなる様な人物では無い。
僕は精一杯の思いで
「ねえ、トムに何かあったって間違いじゃないの?
僕……これからうちに帰って……」
そう言いながら家への道どりを引き返そうとすると
仁に腕を掴まれ引き戻された。
その瞬間、何かが僕の中ではち切れた。
「離して! 僕は……、僕は……!」
そう言うと、
「“ジュン君” だろ?」
と、仁は更に悲しそうな顔をして僕を見た。
“さっきからどうして?!
どうして君が悲しそうな顔をするの?!
悲しいのは僕だよ!
小さい時からジュンに会いたくて、会いたくて、
やっとの思いで日本へ来たのに!
君には僕の気持ちはわからないよ!”
そう思って仁から逃げようとしても、
力で仁に勝てるわけがない。
もし逃げられたとしても、
どこにも行く宛がない。
僕は断念して,
「取り敢えずは君の所へ行くんでしょ?
だったら早く行こうよ」
ぶっきらぼうにそう答えた。
何とか時間稼ぎをして解決法を探さなくては。
急にそう言った思いが頭の中をスピンし始めた。
「君のうちってここから遠いの?」
そう尋ねると、
仁は少し考えた様にして、
「いや、一駅向こうだよ。
でもサムのマンションに寄って
ちょっと確認したいことがあるんだ。
ちょっと光を呼び出すから」
そう言うと、携帯をポケットからとりだした。
僕は堪忍して、
「分かった……
でも腕外してくれる?
それか緩めて……
少し痛いんだ」
そうお願いすると、
仁は掴んだ僕の腕を見て、
「離すとお前逃げるだろ?」
と掴んだ僕の腕に目線を落とした。
「逃げたりなんかしないよ……
力では君に到底勝てないし、
走ってもきっと君の方が何倍も早いだろうからね!」
そうぶっきらぼうに言うと、
仁は僕の腕を掴んでいた手を離して僕の手を握りしめた。
「え?」
思わず出たその言葉に、
「ほら、折角恋人同士だって皆に言ったから、
お前が帰るまでには少しはそれらしき事もしないとな」
そう言ってニカっと笑った。
その顔が一瞬
“ジュン君”
と被ってドキッとした。
“待て、待て、待て僕……
いくらジュン君に会いあたいからって、
それはないだろう?!”
でも弾き始めた心臓はいくら自分に
“彼はジュン君じゃ無い!”
と言い聞かせても、
中々その鼓動を治めてはくれなかった。
今何て言ったの?!”
僕はソッポを向いて少し泣きそうな顔をしている仁の顔を見入った。
“仁、泣きそうな顔をしてる?”
その時の表情が印象的で僕は少しの戸惑いを覚えた。
仁が上目遣いに空を見上げて
分かるかわからないかの様に唇を震わせ噛み締める様は
どこからどう見ても僕と
”離れたく無い“
と言っている様にしか見えない。
僕は
”帰りたく無い!“
と叫びたい衝動に駆られたけど
とても言葉を発せるような雰囲気ではなかった。
でも心の中では仁のそんな横顔を見ながら
”いやだ! 日本へ来る事は僕の小さい頃からの夢だったんだ!
やっと、やっと来れたのに!
アメリカへ帰ったら今度はいつ日本へ来れるのか……
ううん、もしかしたらもう2度と来る事はできないかもしれない!“
そう何度も、何度も叫んでいた。
少しの間沈黙が続いた後仁は深呼吸をして僕方を向いた。
その頃にはもう仁も少し落ち着いた様で
少し悲しそうに僕に微笑むだけだった。
僕はトムに何かあったなんて単なる思い違いじゃ無いの?
あれだけ訓練を積んだトムに何かあるなんて……
それにカブちゃんだって簡単にどうにかなる様な人物では無い。
僕は精一杯の思いで
「ねえ、トムに何かあったって間違いじゃないの?
僕……これからうちに帰って……」
そう言いながら家への道どりを引き返そうとすると
仁に腕を掴まれ引き戻された。
その瞬間、何かが僕の中ではち切れた。
「離して! 僕は……、僕は……!」
そう言うと、
「“ジュン君” だろ?」
と、仁は更に悲しそうな顔をして僕を見た。
“さっきからどうして?!
どうして君が悲しそうな顔をするの?!
悲しいのは僕だよ!
小さい時からジュンに会いたくて、会いたくて、
やっとの思いで日本へ来たのに!
君には僕の気持ちはわからないよ!”
そう思って仁から逃げようとしても、
力で仁に勝てるわけがない。
もし逃げられたとしても、
どこにも行く宛がない。
僕は断念して,
「取り敢えずは君の所へ行くんでしょ?
だったら早く行こうよ」
ぶっきらぼうにそう答えた。
何とか時間稼ぎをして解決法を探さなくては。
急にそう言った思いが頭の中をスピンし始めた。
「君のうちってここから遠いの?」
そう尋ねると、
仁は少し考えた様にして、
「いや、一駅向こうだよ。
でもサムのマンションに寄って
ちょっと確認したいことがあるんだ。
ちょっと光を呼び出すから」
そう言うと、携帯をポケットからとりだした。
僕は堪忍して、
「分かった……
でも腕外してくれる?
それか緩めて……
少し痛いんだ」
そうお願いすると、
仁は掴んだ僕の腕を見て、
「離すとお前逃げるだろ?」
と掴んだ僕の腕に目線を落とした。
「逃げたりなんかしないよ……
力では君に到底勝てないし、
走ってもきっと君の方が何倍も早いだろうからね!」
そうぶっきらぼうに言うと、
仁は僕の腕を掴んでいた手を離して僕の手を握りしめた。
「え?」
思わず出たその言葉に、
「ほら、折角恋人同士だって皆に言ったから、
お前が帰るまでには少しはそれらしき事もしないとな」
そう言ってニカっと笑った。
その顔が一瞬
“ジュン君”
と被ってドキッとした。
“待て、待て、待て僕……
いくらジュン君に会いあたいからって、
それはないだろう?!”
でも弾き始めた心臓はいくら自分に
“彼はジュン君じゃ無い!”
と言い聞かせても、
中々その鼓動を治めてはくれなかった。
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