新日本書紀《異世界転移後の日本と、通訳担当自衛官が往く》

橘末

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第二章 西端半島戦役

第三十三話 陸路での脱出

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「『トホホ』って言い回しは、こういう時に使うんだろうな。
    まったく、酷いもんだ」

    暗い中、万屋のぼやき声のみが辺りに響く。

「(隊長、静かにしてください。
    一応ですが、我々は撤退中の身なんですよ)」

    そして山田の囁き声が、それをたしなめる。
    実際問題、万屋の行為は不注意極まりないものだった。

「(そうは言うけどね、山さん。
    敵さんに集音マイクの類いは無いんだ。
    教科書通りにしなくても、問題は無いと思うよ)」

    言っている内容は山田の意見に否定的だが、声の大きさはそれを肯定している。
    万屋は、自身の言葉が矛盾していると気付いていないらしく、至って真面目な顔だった。

「(隊長、『トホホ』って実際に言っている人なんて、本当に居るんスかね?
     生で見た事無いッスよ)」

    下らない雑談の方に、霧谷が乗っかる。
    余程退屈だったのだろう。

「(お前は、もうちょっと弁えんか!)」

    上官と部下では、当然ながら扱いが違う。
    霧谷は山田に、ポカリと小突かれた。

「(山さん、小声でどやしつけるのが上手いよねぇ。
    俺には真似出来ないわ)」

    万屋が気の抜ける様な事を言う。

「(お言葉ですが、隊長がそんなだからこいつもこんな感じなんですよ。
    もう少し、ビシッとしてください。
    部下に示しが付きません)」

    山田の矛先は、途端に万屋へと向けられる。
    普段の役割分担は、暗黙の内に万屋が甘やかして山田が叱るという形で決まっている。
    それにも拘らず、文句を言うという事は、万屋が山田の我慢出来る限度を越えつつあるのだ。

「(うっ、うちは緩いのが売りだから………………。
    山さん達の世代だって、徐々にそれっぽくなりつつあったんでしょ?)」

    万屋も空気を読んだのだろう。
    弁解する声色は、必死な様に聞こえる。

「(私は、隊長が察した通りの特殊な立場ですからね。
    確かに、風潮はありました)」

    山田は、渋い顔で認めた。

「(そうでしょう、そうでしょう。
    俺が緩いのは、社会の風潮)」

「(ですが、それは民間や背広組の話です。
    我々、制服組は違います)」

    我が意を得たりと言わんばかりに、嬉しそうな顔をしてフンフンと頷く万屋だったが、一瞬で山田に冷や水を浴びせられる。

「(は、話せば分かる)」

「(問答無用。
    ですか?
    良くご存知で)」

    万屋は、どうにか逃れようとして冗談を放ったものの、山田の視線は厳しいままだ。
    むしろ、冷たさを増している様にも見える。
    万屋は墓穴を掘った形となったのだ。

「(そ、それぐらいはね………………。
    幹部だし…………、ね)」

    敵わないと見たのだろう。
    万屋は愛想笑いを浮かべる。

「(まあ、良いでしょう。
    隊長には、隊長のやり方があるんですから、我々部下はそれに従うまでです)」

    山田も、お灸を据えたと思ったのだろう。
    それ以上追及する事はなかった。

「(それにしても暗いッスね??)」

    霧谷が、場の空気を変える。

「(そりゃそうだ。
    日本だって、山や森はこんなもんだろ?)」

    万屋が呆れた様に言う。
    霧谷とて、訓練内容によっては、こういった状況の経験もある筈なのだ。
    呆れられるのも無理はない。

「(日本での訓練は覚えてるッス。
    でもやっぱり、なんか違うんスよ。
    遠くにも灯りが全く見えないッス)」

「(山間なら同じだろう?)」

    万屋は、『何を言っているんだこいつは』という顔で、ツッコミを入れた。

「(そうじゃないんス………………。
    説明が難しいんスけど………………、森の気配が違う?みたいな感じッス)」

    霧谷の説明は歯切れが悪く、さっぱり要領を得ない。
    本人も上手く説明出来ない事に、歯痒さを感じている様だ。

「(まあ、感覚を鍛えてる奴特有の、鋭い直感なのかもな。
    少なくとも、俺には分からないわ。
    山さんはどうよ?)」

    霧谷が真剣な表情している事もあって、万屋は山田を頼る。
    頭ごなしに否定する様な振る舞いは、万屋の趣味ではないのだ。

「(狙撃手特有の直感があるという話は、希に聞きますね。
    五感を研ぎ澄ませているのですから、あり得ない話でもありません)」

    山田も、断定的な事は言わなかった。

「(ファンタジーらしく、魔物でも居たりしてな)」

「(日本の森には、魔物が居ないのですか?)」

    万屋が冗談で張った伏線は、一瞬にしてベアトリクスが回収する。

「「えっ!?」」

    万屋と現地語を習得しつつある山田。
    二人の日本勢が驚きの声を揚げる。
    そんな二人の反応を見た隊員達も、ベアトリクスの発言内容を察したのだろう。
    場の空気は凍り付く。
    お約束の展開を恐れたのだ。

(((いきなり実物が出現するよりはマシか………………)))

    それは、隊員達の心が一つになった瞬間だった。

「(ま、まあ、滅多に出るものでもありません。
    安心なされよ)」

    雰囲気を察した伯爵がベアトリクスのフォローをするものの、それはそれでフラグにしか聞こえない発言だ。
    隊員達は苦笑いを浮かべる他なかった。

「誰だ!?」

    直後に、アンジェリカが誰何の声を揚げる。
    途端に、全員がアンジェリカの視線の先を見た。
    アンジェリカの見ている先は、高めの草が覆い茂った藪の中だ。
    隠れ潜むには適しているだろうが、長時間潜むには相当の忍耐力が必要に見える。
    少なくとも万屋には、誰かが潜んでいる様には思えない。
    人が潜む隙間も無さそうな程に、深い藪なのだ。

「(誰か居るんですか?)」

    万屋が警戒しつつも、問い掛ける。

「(居るぞ、確実に居る)
    出て来なければ殺す!」

「ひ、ひょえ??!

    エルフさぁ、助けてくんろ!
    オラは原理派だべやぁ??!」

    ベアトリクスが一喝すると、ボロを纏った男が慌てて飛び出して来た。

(銃を知らない人間に銃を突き付けても、威圧にはならないかな?)

    万屋は軍人とは到底思えないその男に、無言で銃を突き付ける。

「嘘を言うな!
    フランボワーズの各諸侯領は、自治権と引き換えに原理派を根絶やしている筈だ」

    アンジェリカが不審な点を指摘した。

「リース港は帝国直轄都市だったのでは?」

    山田が流暢な現地語でアンジェリカに問う。

「逆に言えば、リースの周囲は帝国の直轄地域から外れているという事だ」

    アンジェリカは、バッと振り向いて一瞬面食らった様な顔を見せたものの、すぐに冷静さを取り戻して説明をした。

「お前の現れた方向を考えれば、嘘を言っている事が分かる」

    アンジェリカは、男の方に向き直って指を突き付けながら、ドヤ顔で言う。

「う、嘘じゃないべや!
    オラは、お偉い御方の荷物持ちだったんだども、はぐれちまったんだべや??」

    男は涙目になりながら、必死に弁明する。

「むぅ………………」

    真偽をはかりかねたのだろう。
    アンジェリカは腕組をして唸りだした。

「(隊長、彼等は何と?)」

    山田は万屋の袖を引き、耳に口を寄せてこっそりと問い掛けた。

「えっ!?
    (ああっと、もしかしてこの人が話してるのって、別の言語だったりするの?)」

    万屋は驚きの声を揚げたものの、質問の重要性を理解した為、咄嗟に声のトーンを下げる。

    幸いな事に、周囲の注目は一瞬で終わり、怪訝そうな顔をしつつも全員が、男に向き直った。
    敵地の森の中で遭遇した相手に、警戒心を緩める訳にもいかないからだ。

「(隊長にしては素晴らしい判断ですね)」

    山田は万屋の咄嗟の判断を誉めた。
    山田の方も小声な理由は、部下達に知らせても問題が無いかどうか、現場では判断が付け難い点だろう。
    万屋にもそれくらいは理解出来るので、彼がその辺りを疑問に思う事は無かった。

「(山さん、それって誉めてないよね?)」

    その代わりに万屋は、小さくてどうでもいい事に、気を取られていた。

「(まあまあ、そこは気にしないでください。
    取り敢えず、隊長の話は後で聞きますから、今はこの男に集中してください)」

    万屋は釈然としないものの、黙って頷く。

「ふむ。
    そなたの主は何処の何と言う者だ?」

    伯爵には心当たりがあるのだろう。
    半信半疑よりは信じている様子で、男に問い掛ける。

「叔父上!?
    この様な怪しい者を信じるのですか!?」

「そなたは黙っておれ」

    アンジェリカは何時も通りに騒ぎ、何時も通りに叱責されて沈黙した。

「んだども、付き人様は言っちゃなんねって………………。
    オラ、姫様を裏切れねえだ。
    エルフさぁ達、堪忍してくんろ」

    男は気の小さい割には芯が強い様で、申し訳なさそうにはするものの、主の名を話す気は皆目無さそうだ。

「叔父上、やはり出鱈目を言っているのではありませんか!?」

    アンジェリカは鬼の首を取った様に、騒ぎ立てた。

「出鱈目ならば、それらしい事を言うだろう」

    伯爵がうんざりした様子で応じる。

「そうですよ、アンジェリカ。
    気持ちは分かりますが、伯爵の言う通りです。
    出鱈目ならば、それを誤魔化す為にそれらしい嘘を言うでしょう。
    むやみに疑うものではありません」

「はっ!
    姫様の仰せのままに」

    アンジェリカはベアトリクスがたしなめると、すぐに納得した。

「………………」

    伯爵はそれを複雑そうに見つめる。
    自身が何をどう言っても、なかなか納得しないアンジェリカを、ベアトリクスが一瞬で宥めた。
    アンジェリカのベアトリクスに対する忠誠心を褒めるところなのか、年長者の言う事を聞かない頑固さを叱るべきなのか。
    それとも、ベアトリクスの器を讃えるところなのか。
    判断が難しかったのだろう。

「う、うぅん。
    某の想像通りだとすれば、あの御方だな。
    いや、そなたの忠義に免じて名は言わぬ。
    だが、中央大陸でも至高に近い立場の御方が、そなたの様なみすぼらしい者を、荷物持ちとはいえ連れ歩く筈もない。
    事情があるなら、申してみよ。
    そなたがはぐれた事とも、何やら関わりがあるのではないのか?」

    伯爵は咳払いをすると、男に質問を始めた。

「こらぁ、言っても良かんべかなぁ………………。
    まあ、口止めされてるんは、御名前だけだべな」

    男は迷いながらも話し出す。

「姫様は異端扱いなもんで、お偉方に疎まれてたんだべな。
    んでもって、とうとう領地召し上げの末に、追放刑にされちまってなぁ。
    お可哀想に皇帝陛下も、見捨てになったんだべ。
    そんで、仕方がないって仰って西端半島へ亡命するべって、事になったんだぁ。
    んだどもぉ、追放刑っちゅうのは廃嫡みたいなもんだっちゅう事で、盗賊どころか農民からどこぞの領主の私兵まで、みんな襲って来たんべ。
    騎士様達も頑張ったけんどもなぁ。

    あれだけよってたかってされちゃあ、どうしようもねえべぇ………………」

    男は饒舌に話していたが、そこまで話すと途端に沈黙した。

(わ??い。
    また厄介事の種だ??)

    万屋は心の声を漏らしそうになるのを、どうにか抑え切った。
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