新日本書紀《異世界転移後の日本と、通訳担当自衛官が往く》

橘末

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第二章 西端半島戦役

第三十六話 ペーターと万屋は泣きそうだ

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    ペーターは中年という程には、老け込んでいない。
    だが少なくとも、三十は越えていないだろう。
    万屋は泣きたくなるのを堪えた。
    残念ながらと言うべきか、感動しているペーターとは全く異なる理由だ。

(オッサン率が高まる………………。
    どうせ異世界人なら、美少女だけに囲まれたい)

    万屋の感想はそんな下らないものだった。
    厄介事を持ち込んだり書類を増やすのなら、オッサンよりは美少女の方が良い。
    男なら誰でも、場合によっては性別など関係なく、そう思う人は多いだろう。
    どちらにしろ増える仕事量は同じなのだから、当然と言えば当然の事だ。

    エルフ達の感動とは対照的に見えるが、現代人の反応などそんなものだろう。
    これが映画の名場面ならばともかく、自分自身に降りかかって来る話なのだ。
    お人好しな為、同情する事はあってもそれとこれとは別の話だった。
    どこか冷めた様な、ある意味で他人事の様な反応なのは当然の事だろう。
    これで感動する様な人物は、決して悪い人間では無いだろうが、お近づきにはなりたくない人柄かもしれない。
    あるいは、この状況でも暑苦しさを感じない人間ならば、付き合えるのかもしれなかった。
    しかし、少なくとも万屋には、この展開に感動している余裕は無い。

「お仕え…………、ですか?」

    万屋は、自分の耳がおかしくなったのだと祈りつつ、ペーターに確認をする。

「んだぁ」

    ペーターは深くハッキリと頷いた。

「おらぁ、偉い人から頭下げられたのはぁ、初めてだべ。
    飯だけ貰えれば、文句は無えべや。
    付き人様ぁ方に会えるまででかまわねぇべ。
    頼んます」

    理由を長々と語らないのは、本当にそれしか無いからなのだろう。
    万屋にもそれは分かった。
    だからこそ悩む。
    冷めてはいても、ペーターの現状には大いに同情しているからだ。

(個人的に人を雇うのだと解釈すれば良いのか?
    お偉いさんが野党につつかれそうだな………………。
    叱られるかも………………。
    ガイド扱いなら、意味はあるからセーフか?
    そもそも、任務中に個人で人を雇うとかって、かなり怪しいかもな。
    その辺りどうだっけか?)

    万屋の頭からは、ペーターの申し出を拒否するという選択肢が消えている。
    あるのは、法解釈によって誤魔化す手段だけだ。
    沈黙はしているものの、山田の顔色を窺っている。
    露骨に助け船を催促しているのだ。

「………………、隊長。
    それはちょっと無理がありますよ。
    現地雇用という名目なら、どうにかならない事もないでしょうけど、それにしても独断専行では先ず無理です。
    許可を取りませんと」

    山田は容赦なく事実を突き付けた。

「………………、山さんなら何か方便を思い付くんじゃない?」

「無理なものは無理です。
    独断専行がどれ程危ない事なのか、隊長も習ったでしょう?」

    万屋がしつこいせいか、山田の口調は突き放す様だ。

    山田の言葉は正論以外の何物でもない。
    それは万屋も理解している。
    一度、独断専行を認めてしまえば、誰が何を仕出かすのか分かったものではない。
    実際には何かが起きなくとも、その可能性があるだけで恐ろしいのだ。
    日本人は戦前に軍部が行った、危うい行動を覚えている。
    もっとも、今時滅多な事が起こる可能性は小さかった。
    下手な事をすると野党やマスコミから叩かれるのは、民主制国家の宿命と言えよう。
    政府は叩かれない様、自衛隊の手綱を確りと握る必要があるのだ。
    そういった理由から、自衛隊の現状は文民統制と言えるかどうか微妙なところだが、少なくとも文官統制はされている。
    そして、万屋達に与えられている権限は小さい。
    とても、独断で現地人を雇える様なものではなかった。

「宮仕えは辛いよ………………」

    流石の万屋も、ペーターの為に首を覚悟する程のお人好しではない。
    ボソリと呟いてヘルメットを地面に叩き付けると、頭を掻き毟った。

「まあ、建前ですので実際は何とも言い切れませんがね」

    見かねた山田は、救いになる様でならない様な、微妙な事を言い出す。
    彼にしては珍しく、フォローどころか気休めにもならない言葉だ。

「どうしろってんだ!?」

    この状況で中途半端な事を言われれば、誰でも怒鳴りたくなるものだろう。
    温厚というよりも昼行灯に近い万屋であるがそれでも例外ではない。
    激し怒り出した。

「(原則的には雇わないべきでしょう。
    それが正解な筈です。
    ですが雇わなくても、叱責される可能性はあります。
    『貴重な情報源云々??!』といった具合にです。
    もちろん建前がありますから、内々にですがね。
    隊長も国費で勉強した身なんですから、もう少しここを使ってください)」

    山田は自身のこめかみを突つきながら言う。
    明らかにバカにした言い回しだが、小声だ。
    声が小さい理由はある。
    何せ敵地で孤立した状況下だ。
    士官たる幹部が取り乱す時点でも充分問題だが、平隊員の前でベテランの下士官が士官をバカにする様な行為は、あまりにも危うい。
    部下が命令を不安に思う様になってしまう。
    普段からそんな事は日常茶飯事な万屋小隊であっても、例外ではない。
    平時ならばともかく、非常時にそればかりでは危険なのだ。

    そんな危険極まりない行為を山田が行った理由は、万屋に自制を促す事にあった。

「………………、山さんの意見を聞こう」

    その甲斐があってか、万屋は冷静さを取り戻す。
    万屋も、山田の言動が不自然な事に気付ける程度には冷静だったのだ。
    不自然さに気付ければ、その意図を察する事も難しくはない。

「隊長が『雇用』ではなく、『保護』と言い張れば問題はありません。
    翻訳面の不自由が無くなるという意味で将来的には、彼等にも話を合わせてもらう必要がありますがね」

    山田は敢えて日本語で言う。
    万屋個人とはいえ、借りを作るのはあまり良ろしくない。
    故に配慮したのだろう。
    その辺りの機微はエルフ達と行動を伴にしているうちに、心得ているのだ。
    万屋の方は、その辺りの事を意識こそしているものの、山田を頼り切って適当にしていた。
    だが、今の意見をエルフ達に聞かれるのは流石に不味いと思ったのか、無言で頷く。
    最低限の備えだけは出来ていると言えよう。

「雇用は出来ませんが、『保護』という形で先方が見付かるまで、我々と同行する。
    それで如何でしょうか?」

「「「!?」」」

    万屋の提案に、異世界人一同は声も出せない程に驚いた。
    『保護』と『雇用』では、明らかに条件が異なる。
    この世界で『保護』と言えば、貴人の亡命を受け入れる事だった。
    つまり、もてなすと言う事に等しいのだ。
    万屋は、それを農民に言った。
    本人には大した事を言ったつもりが皆無であっても、言ってしまった事には変わりない。

(面妖な事だが………………。
    それで済む話であろうか?)

    伯爵は、ここに到って漸く危機感らしい危機感を抱いた。
    技術的差異が存在する事は、もちろん理解している。
    それに圧倒されるであろう事も、伯爵は予想済みだった。
    しかし、文化的差異が何かをもたらすとは、考えてもいなかったのだ。
    それでも気付いてしまえば、年の功がある。
    状況の推測は、ある程度正しい。
    直感的に、その文化的差異がハイエルフ王国へと、大きな影響を与える可能性に気付いたのだ。

    後に、伯爵が自身の推測を自国へ伝えた事から、大騒動が起こるのだがそれはまた別の話である。

    とにかく、ペーターは暫くの間随分と恐縮していたものの、最終的には自衛隊の『保護』を受ける事となった。
    万屋もペーターも、そう弁が立つ性格ではないのだが、どうにか万屋が押し切ったという形だ。
    ペーターが一人なのに対して、万屋は山田の補佐がある。
    事実上の二対一であり、そうでなくとも万屋の方がかなり有利なのだ。
    ペーターには、遠慮すべき論理的的根拠を出す術も無い。
    両者の間にあるのは、あくまでも文化的な違いでしかないからだ。
    そうなれば、多い方が有利になる。
    その上、『保護』する側の意見なのだから、『保護』される側のペーターよりも優先される事は当然だろう。
    これでは万屋が押し負ける筈もなかった。
    むしろ、ペーターが随分と善戦したと見るべきだ。

    実際、伯爵やベアトリクスなどはペーターの頑固さに感心していた。
    もちろん、感心よりも呆れの方が大きいのだが、貴族階級の彼等が一農民に少しでも感心したというのは、かなり大きな出来事だ。
    それは、彼等自身が未だに気付いていないものの、確かに衝撃を与えていた。
    僅かながらも、農民が貴族に影響をあたえたのだ。
    それ程までの渋りっぷりだったと言えよう。

    最終的に押し切る事が出来たのは、山田の提案が大きかった。
    困っている万屋から事情を聞くと、上手く耳打ちしたのだ。

『そのうち希望に沿える様、誠心誠意努力する』

    この官僚的な言い回しこそが、殺し文句となったのは皮肉な話だろう。
    よく見れば、何一つ約束していないも同然の台詞なのだ。
    実情は、『誠心誠意』という農民には縁の無いフレーズを聞いたペーターが、勝手に有り難がっているだけだった。

    一見善人の様に見えていても、甘いだけの様に見えていても、それは見掛けだけの事。
    やって良い事と、やってはいけない事の判断基準が違うだけだ。
    やれる範囲で、出来うる限り便宜を図ろうとはしているものの、逆に言えばそれだけの事である。
    手に余る事は出来ない。
    彼等には、職を失ってまで肩入れするつもりも無かった。
    結局のところ、善人に見えたのは文化的差異が見せる錯覚に過ぎないのだ。
    山田が悪い訳でも、万屋が悪い訳でもない。
    そこに罪悪感を感じていても、彼等は公僕としてやるべき事をやっているだけだ。
    責められる様な話ではない。

    特に万屋の場合は、嫌そうな顔を極力出さない様にしつつ、山田の提案を伝えただけだ。
    万屋としても、酷い思いはしないという確証があるからこそ、採用した意見だった。
    非は無い。
    それでも万屋の顔色が悪いのは、何かしらの補償があるだろうと、自身に言い聞かせている為だろう。
    万屋とて、好意的な相手を官僚的な言い回しで煙に巻く事に、何も感じていない訳ではない。
    それがオッサン相手であってもだ。
    ただ、実際問題ペーターの要望通りにする事は難しい。
    それ以前に、万屋の精神衛生にも悪い要望なのだ。
    いくら何でも手間隙かけて、首の危機を乗り越えた上に喜んで受け入れられる程、万屋はお人好しではなかった。

(悪い事をしたよなぁ………………。
    怒るかなぁ………………。
    怒るよなぁ………………。
    後が怖いなぁ。
    嫌だなぁ)

    万屋は悩みながら、出発の指示を出した。
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