193 / 362
* 死神生活ニ年目 *
第193話 死神ちゃんとクレーマー③
しおりを挟む
死神ちゃんは必死に〈担当のパーティー〉を追いかけていた。しかし、ターゲットは凄まじい速度で死神ちゃんから逃げていく。ようやく姿を拝めたと思えば、ちらりと背中が見えただけ、長髪の先のほうが見えただけですぐに姿を眩ませてしまう相手に、死神ちゃんは苛立った。
半時間ほど追いかけっこを続け、死神ちゃんはようやく相手の背中をタッチした。しかしようやく仕事がひとつ先に進むという喜びもつかの間、死神ちゃんは顔を歪めて「ゲッ」と毒づいた。
「くっ……。やはり逃げ切れんか……」
死神ちゃんの目の前では、尖り耳狂が地面に膝をつき、四つ這いの状態でゼエゼエと息を切らしていた。
前回〈殺される前に自分からとり憑かれに行けば良い〉ということで死神ちゃんに突撃してきた彼だったが、彼は〈ダンジョン内で遭遇する全ての死神が、自分にとり憑くために彷徨いているわけではない〉というところにまで思考が至っていなかった。そのため、彼は死神を見かけるたびに死神に突っ込んでいっていた。もちろん、それらの死神のターゲットは別にいるので、彼は突っ込んでいくたびに〈ブラックリスト登録者への対応〉をなされた。――つまり、出会い頭に殺されていたのだ。
「こちらからとり憑きに行こう作戦が意外と駄目だったからな、縮地を使い続ければ逃げ切れると思ったのだが……。まさか、お前のターゲットが俺だったとは……」
「もうさ、お前、諦めて〈何もしない〉のがいいんじゃないのか? お互いの幸福のためにさ」
わざわざ〈瞬時に間合いを詰め、敵の懐に飛び込む〉という侍特有の縮地という技を使い続けてまで逃げ続けていた彼を、死神ちゃんはぐったりと疲れ果てた様子で眺めた。すると彼は、勢い良く顔を上げ、カッと目を見開いて叫んだ。
「俺が命を捧げるのは、尖り耳へだけにしたいのだッ!」
「じゃあ、全ての尖り耳の幸福のために、今すぐ死んでください」
「何故だッ! 何故そうなるッ!?」
不満を露わにする彼を蹴りつけながら、死神ちゃんは再び「うるさい、早く死ねよ」と言った。尖り耳狂は顔をしかめて立ち上がると、無言で死神ちゃんを捕獲した。
「だから、俺はお前のためになどは死なん。それに、今日は探しものをしに来たのだ。それを見つけるまで、お前にたっぷりと尖り耳の魅力について語ってやろう」
「もう聞き飽きたよ!」
「では、〈愛する尖り耳に捧げる小曲集〉の新作を披露してやろう」
尖り耳狂は死神ちゃんが逃げ出さいないようにしっかりと死神ちゃんをホールドしながら、ちょっとした発声練習をし始めた。彼が揚々と歌いだしたことに辟易とした表情を浮かべると、死神ちゃんは耳を塞いで抵抗した。もちろんのごとく、彼は片耳だけでも開けてやろうと死神ちゃんの手を取り、耳から引き剥がそうとした。
必死の攻防を続けていた死神ちゃんは、薄っすらと聞こえていた彼の歌声が全く聞こえなくなった隙を突いて〈探しもの〉について尋ねた。すると、彼は二番を歌い始めるのを中断して質問に答えた。
「よくぞ聞いてくれた。――俺は常々不思議に思っているのだ。〈何故、俺の愛は尖り耳に伝わらないのか〉と」
「そりゃあ、伝わるわけないよな」
「何故だ。こうも分かりやすくアピールしているというのに。――だから、俺はアピール方法を変えることにした」
そういう問題じゃない、と死神ちゃんは苦虫を噛み潰したような顔をした。しかし彼はそんなことなど気にすることもなく、もったいぶった口調で「だから、兜を探しているのだ」と言った。思わず、死神ちゃんは意を解さぬと言わんばかりに「はあ?」と声を上げた。すると彼は至極真面目な表情で淡々と話を続けた。
「俺の冒険者としての職業は〈侍〉だが、元々侍というのはここより遠い国の武人なのだ。その武人たちが身に纏う鎧兜というのが、少々変わっていてな。額の部分に〈立物〉と呼ばれるものが付いているのだ。大体は鹿の角のようなものや、その家の家紋があしらわれているのだそうだが、願掛けやメッセージを込めた文字をあしらうこともあるそうだ」
「それは知っているよ。だから何だよ」
「このダンジョンでは、異国の品を模したものも産出することがあるだろう? だから、探しているのだ。侍の鎧兜を。――異国語ではあるものの〈愛〉の文字があしらわれた兜があるそうなのだ」
「直江兼続かよ」
死神ちゃんがハンと鼻を鳴らすと、尖り耳狂は不思議そうに首を傾げた。彼は気を取り直すと、得意気に「愛をあしらった兜を被り、見た目でアピールする」というような内容を捲し立てた。死神ちゃんは聞き流しながら、適当に相槌を打った。
しばらくして、彼らの目の前にジャパニーズな見た目の敵が現れた。それを目にするなり、尖り耳狂は「チェンジだ!」と叫んだ。
「これは絶対に、ラ~ブな意味の文字ではないだろう!? 何となくだが、俺には分かる! だから、チェンジだ! チェンジを要求する!」
「そうだな。ラブではないな、たしかに」
死神ちゃんも、思わず唖然として目の前の人型モンスターを眺め見た。歌舞伎役者のようにゴテゴテと隈取を顔に塗りたくった鎧武者が現れたのだが、何故か立物として〈鮪〉の一文字があしらわれていたのだ。
死神ちゃんは含み笑いを漏らしながら、ボソボソと言った。
「でも、それ被ったら、人気者にはなれるかもな。寿司ネタとしては、不動の人気を誇るし」
「意味が分からん!」
そう叫びながら、尖り耳狂は鮪を切り捨てた。そして彼は次を要求した。すると、幸運にも同じモンスターが再び現れたのだが、今度の前立てには〈鰯〉の文字があしらわれていた。
「これもチェンジだ! なんて読むかは分からないが、なんだか先ほどのよりも弱そうだ!」
「まあ、文字にも〈弱い〉って入っているしな。でも、鮪よりは強いんじゃないか? 栄養価的に」
「益々意味が分からんッ!」
尖り耳狂は絶叫すると、鰯も切り捨てた。しかし、次から次へと現れるものは魚偏のつく感じのものばかりで、尖り耳狂はたくさんの〈魚〉にすし詰めに遭いながら必死に叫んだ。
「愛はッ! 愛はどこにあるんだッ!? 俺の愛はどこにッ!?」
「愛というものは、言動や立ち振る舞いなどの中から見つけていくものじゃあないですかね」
「幼女が悟ったようなことを言うな――あああああ!?」
断末魔を上げながら、尖り耳狂は〈魚〉の餌食となって消えた。死神ちゃんは「今日の夕飯は寿司かな」と呟きながら、壁の中へと消えていったのだった。
**********
たくさんの魚偏の漢字を見続けて寿司が食べたくなった死神ちゃんは、夕飯に寿司屋へとやってきた。サビ入りの寿司を美味しそうに頬張るクリスを見て、死神ちゃんは目を丸くした。
「お前、わさび大丈夫になったんだな」
「うん。なんか、これ、クセになるよね」
死神ちゃんはクリスに笑い返しながら、次は何を食べようかと目の前の保冷ケースに視線を彷徨わせた。その横ではちょうどマッコイが生サンマの握りを出されていて、死神ちゃんは「お、生のサンマかあ」と声を漏らした。
死神ちゃんが「自分も生サンマを」と注文するのと同時に、店に新たな客がやってきた。何となくそちらへと首を振った死神ちゃんは素っ頓狂な声を上げた。
「てんこ!? ていうか、その男は誰だよ!?」
「お花! 奇遇じゃのう! ――ぬふふ、いいじゃろう? 羨ましいじゃろう!? 素敵じゃろう!?」
現れた新客は、なんと天狐だった。しかも、天狐は見目麗しい男性に抱っこされていたのである。男性の腕の中で、天狐は両頬に手のひらをあてがって照れくさそうに笑っていた。よくよくその男性を見てみると、彼は本日ダンジョン内で見かけた武者にそっくりだった。
死神ちゃんが口をあんぐりとさせていると、後ろに控えていたおみつがにっこりと微笑んだ。
「お館様は、本日、歌舞伎鑑賞をなされました。この方は、本日二枚目を演じられた方です」
「とても素晴らしい白浪物での、すっごくカッコよくて惚れ惚れとしたのじゃ! だからの、わらわは〈おしのびでぃなー〉とやらをすることにしたのじゃ!」
死神ちゃんが「おマセだなあ」と思いながら相槌を打っていると、天狐たちは近くのテーブル席に腰を下ろした。天狐が「何でも注文するとよいのじゃ」と胸を張る横で、恐縮して頭を下げた歌舞伎役者がメニューを手に取った。そして彼は、鮪の握りと鰯のつみれ汁を頼んだ。直後、店内には死神ちゃんの「好物かよ!」というツッコミがこだましたのだった。
――――なお、鮪の兜はかなり性能がいいらしく、知る人ぞ知る〈喉から手が出るほど欲しい一品〉だという。あながち〈被れば人気者〉というのも間違いではなさそうDEATH。
半時間ほど追いかけっこを続け、死神ちゃんはようやく相手の背中をタッチした。しかしようやく仕事がひとつ先に進むという喜びもつかの間、死神ちゃんは顔を歪めて「ゲッ」と毒づいた。
「くっ……。やはり逃げ切れんか……」
死神ちゃんの目の前では、尖り耳狂が地面に膝をつき、四つ這いの状態でゼエゼエと息を切らしていた。
前回〈殺される前に自分からとり憑かれに行けば良い〉ということで死神ちゃんに突撃してきた彼だったが、彼は〈ダンジョン内で遭遇する全ての死神が、自分にとり憑くために彷徨いているわけではない〉というところにまで思考が至っていなかった。そのため、彼は死神を見かけるたびに死神に突っ込んでいっていた。もちろん、それらの死神のターゲットは別にいるので、彼は突っ込んでいくたびに〈ブラックリスト登録者への対応〉をなされた。――つまり、出会い頭に殺されていたのだ。
「こちらからとり憑きに行こう作戦が意外と駄目だったからな、縮地を使い続ければ逃げ切れると思ったのだが……。まさか、お前のターゲットが俺だったとは……」
「もうさ、お前、諦めて〈何もしない〉のがいいんじゃないのか? お互いの幸福のためにさ」
わざわざ〈瞬時に間合いを詰め、敵の懐に飛び込む〉という侍特有の縮地という技を使い続けてまで逃げ続けていた彼を、死神ちゃんはぐったりと疲れ果てた様子で眺めた。すると彼は、勢い良く顔を上げ、カッと目を見開いて叫んだ。
「俺が命を捧げるのは、尖り耳へだけにしたいのだッ!」
「じゃあ、全ての尖り耳の幸福のために、今すぐ死んでください」
「何故だッ! 何故そうなるッ!?」
不満を露わにする彼を蹴りつけながら、死神ちゃんは再び「うるさい、早く死ねよ」と言った。尖り耳狂は顔をしかめて立ち上がると、無言で死神ちゃんを捕獲した。
「だから、俺はお前のためになどは死なん。それに、今日は探しものをしに来たのだ。それを見つけるまで、お前にたっぷりと尖り耳の魅力について語ってやろう」
「もう聞き飽きたよ!」
「では、〈愛する尖り耳に捧げる小曲集〉の新作を披露してやろう」
尖り耳狂は死神ちゃんが逃げ出さいないようにしっかりと死神ちゃんをホールドしながら、ちょっとした発声練習をし始めた。彼が揚々と歌いだしたことに辟易とした表情を浮かべると、死神ちゃんは耳を塞いで抵抗した。もちろんのごとく、彼は片耳だけでも開けてやろうと死神ちゃんの手を取り、耳から引き剥がそうとした。
必死の攻防を続けていた死神ちゃんは、薄っすらと聞こえていた彼の歌声が全く聞こえなくなった隙を突いて〈探しもの〉について尋ねた。すると、彼は二番を歌い始めるのを中断して質問に答えた。
「よくぞ聞いてくれた。――俺は常々不思議に思っているのだ。〈何故、俺の愛は尖り耳に伝わらないのか〉と」
「そりゃあ、伝わるわけないよな」
「何故だ。こうも分かりやすくアピールしているというのに。――だから、俺はアピール方法を変えることにした」
そういう問題じゃない、と死神ちゃんは苦虫を噛み潰したような顔をした。しかし彼はそんなことなど気にすることもなく、もったいぶった口調で「だから、兜を探しているのだ」と言った。思わず、死神ちゃんは意を解さぬと言わんばかりに「はあ?」と声を上げた。すると彼は至極真面目な表情で淡々と話を続けた。
「俺の冒険者としての職業は〈侍〉だが、元々侍というのはここより遠い国の武人なのだ。その武人たちが身に纏う鎧兜というのが、少々変わっていてな。額の部分に〈立物〉と呼ばれるものが付いているのだ。大体は鹿の角のようなものや、その家の家紋があしらわれているのだそうだが、願掛けやメッセージを込めた文字をあしらうこともあるそうだ」
「それは知っているよ。だから何だよ」
「このダンジョンでは、異国の品を模したものも産出することがあるだろう? だから、探しているのだ。侍の鎧兜を。――異国語ではあるものの〈愛〉の文字があしらわれた兜があるそうなのだ」
「直江兼続かよ」
死神ちゃんがハンと鼻を鳴らすと、尖り耳狂は不思議そうに首を傾げた。彼は気を取り直すと、得意気に「愛をあしらった兜を被り、見た目でアピールする」というような内容を捲し立てた。死神ちゃんは聞き流しながら、適当に相槌を打った。
しばらくして、彼らの目の前にジャパニーズな見た目の敵が現れた。それを目にするなり、尖り耳狂は「チェンジだ!」と叫んだ。
「これは絶対に、ラ~ブな意味の文字ではないだろう!? 何となくだが、俺には分かる! だから、チェンジだ! チェンジを要求する!」
「そうだな。ラブではないな、たしかに」
死神ちゃんも、思わず唖然として目の前の人型モンスターを眺め見た。歌舞伎役者のようにゴテゴテと隈取を顔に塗りたくった鎧武者が現れたのだが、何故か立物として〈鮪〉の一文字があしらわれていたのだ。
死神ちゃんは含み笑いを漏らしながら、ボソボソと言った。
「でも、それ被ったら、人気者にはなれるかもな。寿司ネタとしては、不動の人気を誇るし」
「意味が分からん!」
そう叫びながら、尖り耳狂は鮪を切り捨てた。そして彼は次を要求した。すると、幸運にも同じモンスターが再び現れたのだが、今度の前立てには〈鰯〉の文字があしらわれていた。
「これもチェンジだ! なんて読むかは分からないが、なんだか先ほどのよりも弱そうだ!」
「まあ、文字にも〈弱い〉って入っているしな。でも、鮪よりは強いんじゃないか? 栄養価的に」
「益々意味が分からんッ!」
尖り耳狂は絶叫すると、鰯も切り捨てた。しかし、次から次へと現れるものは魚偏のつく感じのものばかりで、尖り耳狂はたくさんの〈魚〉にすし詰めに遭いながら必死に叫んだ。
「愛はッ! 愛はどこにあるんだッ!? 俺の愛はどこにッ!?」
「愛というものは、言動や立ち振る舞いなどの中から見つけていくものじゃあないですかね」
「幼女が悟ったようなことを言うな――あああああ!?」
断末魔を上げながら、尖り耳狂は〈魚〉の餌食となって消えた。死神ちゃんは「今日の夕飯は寿司かな」と呟きながら、壁の中へと消えていったのだった。
**********
たくさんの魚偏の漢字を見続けて寿司が食べたくなった死神ちゃんは、夕飯に寿司屋へとやってきた。サビ入りの寿司を美味しそうに頬張るクリスを見て、死神ちゃんは目を丸くした。
「お前、わさび大丈夫になったんだな」
「うん。なんか、これ、クセになるよね」
死神ちゃんはクリスに笑い返しながら、次は何を食べようかと目の前の保冷ケースに視線を彷徨わせた。その横ではちょうどマッコイが生サンマの握りを出されていて、死神ちゃんは「お、生のサンマかあ」と声を漏らした。
死神ちゃんが「自分も生サンマを」と注文するのと同時に、店に新たな客がやってきた。何となくそちらへと首を振った死神ちゃんは素っ頓狂な声を上げた。
「てんこ!? ていうか、その男は誰だよ!?」
「お花! 奇遇じゃのう! ――ぬふふ、いいじゃろう? 羨ましいじゃろう!? 素敵じゃろう!?」
現れた新客は、なんと天狐だった。しかも、天狐は見目麗しい男性に抱っこされていたのである。男性の腕の中で、天狐は両頬に手のひらをあてがって照れくさそうに笑っていた。よくよくその男性を見てみると、彼は本日ダンジョン内で見かけた武者にそっくりだった。
死神ちゃんが口をあんぐりとさせていると、後ろに控えていたおみつがにっこりと微笑んだ。
「お館様は、本日、歌舞伎鑑賞をなされました。この方は、本日二枚目を演じられた方です」
「とても素晴らしい白浪物での、すっごくカッコよくて惚れ惚れとしたのじゃ! だからの、わらわは〈おしのびでぃなー〉とやらをすることにしたのじゃ!」
死神ちゃんが「おマセだなあ」と思いながら相槌を打っていると、天狐たちは近くのテーブル席に腰を下ろした。天狐が「何でも注文するとよいのじゃ」と胸を張る横で、恐縮して頭を下げた歌舞伎役者がメニューを手に取った。そして彼は、鮪の握りと鰯のつみれ汁を頼んだ。直後、店内には死神ちゃんの「好物かよ!」というツッコミがこだましたのだった。
――――なお、鮪の兜はかなり性能がいいらしく、知る人ぞ知る〈喉から手が出るほど欲しい一品〉だという。あながち〈被れば人気者〉というのも間違いではなさそうDEATH。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる