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ついて行くと、何故か玄関の方にたどり着いた

不思議に思い、組長さんに声をかける

「あ、あの!」

「ん?なんだ?」と言いながら組長さんは振り返る

「玄関じゃないですか?」

「そうだが?」と当たり前のように言う

「外に出るんですか?」

「あぁ、何がそんなに疑問だ、つべこべ言わず、着いてこい」

そう言われ、疑問に思いながらもついて行き、玄関と門を抜けた

門の目の前に黒塗りの高級車が止まっていて、驚きで眼球が飛び出そうになる

横目でもう1個黒い物があるなぁ~と思い、そちらの方をむくとまた、止まっていて、その他にも5台は止まっていた

な、なんじゃこりゃ!

ゆずきの驚きを知りもせず、手馴れた手つきで車に入っていく、組長さん

呆然としていると、先に車に乗り込み、車の中から組長さんが「早く乗れ」と言ってきた

は、早く乗れって…。こんな高級車乗ったことないから緊張しちゃうんだよ!

緊張するけど、人生でこの高級車を乗ることは、1回あるかどうかだ

なら、乗るしかない!そう覚悟を決め、乗車した

中も黒く、さすがヤクザなどと思いながら、座席に座った

座った瞬間にわかる、ふかふか感…。

沈んでいく~

あからさまに気持ちよい反応をしていたからなのか「そんなに気持ちいいものなのか?」と組長さんが聞いてきた

「そ、それはもちろん!眠たくなっちゃいます!」と全力で言うと

「ふっ」と笑われた

なんだよ!ふって!笑うな!そんなに僕が面白いのかよ!

いいですもん!庶民の感覚が1番!貧乏になったって、文句ばかり言いそうなあなたとは違うんですよ!ベロベロバーと目の前では怖くて言えないことを頭で言う

多分、これを言ったら、頭が潰される予感がする…。怖い…。

そんなことは考えないとこう…。

と気持ちを切り替えた

そんなことを考えていると車がゆっくりと発進した
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