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騎士団疲弊の背景には
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作者よりお知らせ:
第10話までの内容に、読みづらい部分が多いと反省しまして、大筋は変えずに、いろいろ内容を変更しております。
そのまま続話をお楽しみいただいても嬉しいですし、前のお話に戻って違いを探していただいても嬉しいです。
もし少しでも楽しんでいただけたら、❤︎やブックマークなどをいただけますと励みになります。
ーー騎士団長ジェリス・ナイル視点ーー
”落ちこぼれ我儘お嬢様”からの指摘に頭が真っ白になった。
なぜ執事のピエールが経費に関する判断をしたことに疑問を持たなかったのか?
その指摘は、あまりに正論で、だが、俺が全く気づかなかった盲点だった。
実は、このお嬢様は、噂とは異なる人物なのか?
「お嬢様、申し訳ございません。おっしゃる通りです。
言い訳するわけではありませんが、ここ数ヶ月で騎士団はかなり疲弊しており
私も、判断力が鈍ってしまっていたようです。」
言い訳がましく弁明してしまったな。これでさらにガッカリさせてしまっただろうか。
するとお嬢様が優しげな目でこちらをまっすぐ見つめて、
「ナイル卿、責任感が強いことは理解しますが、手に負えなくなる前に
マネフォード公爵家に報告することも、あなたのお仕事でしてよ。
騎士団の運営はマネフォード公爵家の責任ですもの。」とおっしゃった。
たった15歳程度の女の子に、こうも正論をぶつけられるとは思いもしなかった。
◆◆
ピエールの職権濫用の件は、後で何とかするとして、
まずは、騎士団の問題を解決しないといけないわね。
調べていくといくつもの問題が見えてきた。
まず、忙しすぎて騎士団員が帰れない理由。
それは、街の軽犯罪者が極端に増えていることと、その報告書類の作成が追いついていないこと。
そして牢に捕らえた軽犯罪者の衣食を維持するための経費が足りず、
いつも外注している清掃などの業務を自分たちでやらないといけなくなっていることだった。
なぜ軽犯罪者が増えたのか。
それは、この国の法律「土地占有税」に起因するようだ。
この住宅税は、領に住む者の生活を良くするために施行された、前世でいう「住民税」のようなもの。
この国の領民の住宅は、土地は領の所有物、建物は住民の所有物となっているために
占有する土地の面積に応じて、土地占有税を払うことになっている。
例えば、空き地に勝手に家を建てても問題なく、
最初は建物代だけを支払い、建物が建ったら、毎月土地の利用料を領に支払う仕組み。
領が新しい区画整理をしたいときには、住民に「建物相当のお金」を渡すことで
立ち退きしてもらうルールになっている。
が、軽犯罪を犯した者たちが住んでいたのは、廃れた劇場跡地であった。
働くことが難しい者、幼くして親をなくした者などが身を寄せ合って暮らしていたが
数ヶ月前に、公爵家に仕える貴族から、土地占有税の督促があったそう。
廃劇場は土地だけで見るととても広いため、土地占有税が高額で、その日暮らしの住民だけでは支払えず、
住処をなくした者があふれたとのことだった。
「当家では把握していませんことよ?
どこの貴族家が介入したのか分かるかしら?」
第10話までの内容に、読みづらい部分が多いと反省しまして、大筋は変えずに、いろいろ内容を変更しております。
そのまま続話をお楽しみいただいても嬉しいですし、前のお話に戻って違いを探していただいても嬉しいです。
もし少しでも楽しんでいただけたら、❤︎やブックマークなどをいただけますと励みになります。
ーー騎士団長ジェリス・ナイル視点ーー
”落ちこぼれ我儘お嬢様”からの指摘に頭が真っ白になった。
なぜ執事のピエールが経費に関する判断をしたことに疑問を持たなかったのか?
その指摘は、あまりに正論で、だが、俺が全く気づかなかった盲点だった。
実は、このお嬢様は、噂とは異なる人物なのか?
「お嬢様、申し訳ございません。おっしゃる通りです。
言い訳するわけではありませんが、ここ数ヶ月で騎士団はかなり疲弊しており
私も、判断力が鈍ってしまっていたようです。」
言い訳がましく弁明してしまったな。これでさらにガッカリさせてしまっただろうか。
するとお嬢様が優しげな目でこちらをまっすぐ見つめて、
「ナイル卿、責任感が強いことは理解しますが、手に負えなくなる前に
マネフォード公爵家に報告することも、あなたのお仕事でしてよ。
騎士団の運営はマネフォード公爵家の責任ですもの。」とおっしゃった。
たった15歳程度の女の子に、こうも正論をぶつけられるとは思いもしなかった。
◆◆
ピエールの職権濫用の件は、後で何とかするとして、
まずは、騎士団の問題を解決しないといけないわね。
調べていくといくつもの問題が見えてきた。
まず、忙しすぎて騎士団員が帰れない理由。
それは、街の軽犯罪者が極端に増えていることと、その報告書類の作成が追いついていないこと。
そして牢に捕らえた軽犯罪者の衣食を維持するための経費が足りず、
いつも外注している清掃などの業務を自分たちでやらないといけなくなっていることだった。
なぜ軽犯罪者が増えたのか。
それは、この国の法律「土地占有税」に起因するようだ。
この住宅税は、領に住む者の生活を良くするために施行された、前世でいう「住民税」のようなもの。
この国の領民の住宅は、土地は領の所有物、建物は住民の所有物となっているために
占有する土地の面積に応じて、土地占有税を払うことになっている。
例えば、空き地に勝手に家を建てても問題なく、
最初は建物代だけを支払い、建物が建ったら、毎月土地の利用料を領に支払う仕組み。
領が新しい区画整理をしたいときには、住民に「建物相当のお金」を渡すことで
立ち退きしてもらうルールになっている。
が、軽犯罪を犯した者たちが住んでいたのは、廃れた劇場跡地であった。
働くことが難しい者、幼くして親をなくした者などが身を寄せ合って暮らしていたが
数ヶ月前に、公爵家に仕える貴族から、土地占有税の督促があったそう。
廃劇場は土地だけで見るととても広いため、土地占有税が高額で、その日暮らしの住民だけでは支払えず、
住処をなくした者があふれたとのことだった。
「当家では把握していませんことよ?
どこの貴族家が介入したのか分かるかしら?」
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