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午後2時。
冬の光がカーテン越しに薄く差し込むリビングで、涼子はカップに半分ほど残った紅茶を眺めていた。
夫は朝早くから出張に出かけ、夕方まで帰らない。
息子は東京の大学で一人暮らしを始めてから半年が経つ。
静まり返った家には彼女一人だけ。
結婚15年目。
穏やかで問題のない生活だが、心の中は乾いた砂漠のようだった。
愛がないわけではない。
ただ、情熱や刺激はとうに失われ、夫とはほとんど身体を重ねることもなくなっていた。
リフォーム業者が午後に来ると聞いていたが、時刻を見ればもう約束の時間だ。
玄関のチャイムが鳴り、涼子は急いで立ち上がった。
ドアを開けると、そこに立っていたのは予想以上に若い男だった。
20代後半だろうか。
作業着を着こなしたたくましい肩と、日に焼けた健康的な肌。
翔太と名乗ったその青年は、照れたような笑顔で会釈をする。
涼子の胸の奥に、ほんの少しだけ微かなざわめきが広がった。
冬の光がカーテン越しに薄く差し込むリビングで、涼子はカップに半分ほど残った紅茶を眺めていた。
夫は朝早くから出張に出かけ、夕方まで帰らない。
息子は東京の大学で一人暮らしを始めてから半年が経つ。
静まり返った家には彼女一人だけ。
結婚15年目。
穏やかで問題のない生活だが、心の中は乾いた砂漠のようだった。
愛がないわけではない。
ただ、情熱や刺激はとうに失われ、夫とはほとんど身体を重ねることもなくなっていた。
リフォーム業者が午後に来ると聞いていたが、時刻を見ればもう約束の時間だ。
玄関のチャイムが鳴り、涼子は急いで立ち上がった。
ドアを開けると、そこに立っていたのは予想以上に若い男だった。
20代後半だろうか。
作業着を着こなしたたくましい肩と、日に焼けた健康的な肌。
翔太と名乗ったその青年は、照れたような笑顔で会釈をする。
涼子の胸の奥に、ほんの少しだけ微かなざわめきが広がった。
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